界標 宮界乙230 (男体山山腹 標高1860m付近) 古薙傍
宮界標の調査探索に男体山西山麓(中禅寺湖側)を南から北へ歩いた。 標高1800mからの
眺望は今まで見た中禅寺湖のアングルと違って新鮮に思えた。 戦場ヶ原越しの白根山や、
古薙三角点峰、竜頭の滝、高山など鳥瞰はオオワシになった気分であった。しかし調査には
幾つもの薙を越えなくてはならない。 一ヶ月前の調査時は雪の薙や溶岩台地に阻まれた。
「界乙二一九」から西六番地尾根「界乙二三〇」を確認した。 .
男体山腹・古薙三角点峰付近上部
宮 界乙二一八 | |||
![]() 調査日 09.05.04 |
緯 度 36. 45. 17.8 経 度 139. 28. 53.1 標 高 1815m 刻 字 表面 : 界乙二一八 対面 : 宮 寸法形状 □120・120mm、 地上高 約150mmの角柱 刻 字 面 170mmm 上面×印 60・60mm 角隅切りあり 宮印寸法 直径60mmの○印) 標石材質 御影石 地 形 図 : 「界乙二一九」の地形図は、こちら>> ( ×印が、この標石の位置である。) 現況 : 倒木の根元にあり、木々の赤ペンキ跡なし。 |
![]() この界標の刻字の最後の数が読みずらい。 前後の界標を考えると「八」と考えられるが、この先の「界乙二一九」は大きな薙の縁だが不明である。 この界標の次は見つけられず、この尾根から薙を越え対岸の尾根へ薙は越えられないので薙下部を巻く。 |
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宮 界乙二一九 | |||
![]() 調査日 09.05.04 |
緯 度 36. 45. 47.1 経 度 139. 28. 26.8 標 高 1822m 刻 字 表面 : 界乙二一九 対面 : 宮 寸法形状 □120・120mm、 地上高 約150mmの角柱 刻 字 面 160mmm 上面×印 60・60mm 角隅切りあり 宮印寸法 直径60mmの○印) 標石材質 御影石 地 形 図 : 「界乙二一九」の地形図は、こちら>> ( ×印が、この標石の位置である。) 現況 : 赤ペンキ跡なし 苔の緑が鮮やかであった。 |
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宮 界乙二二一 | |||
![]() 調査日 09.05.04 |
緯 度 36. 45. 55.3 経 度 139. 28. 28.9 標 高 1831m 刻 字 表面 : 界乙二二一 対面 : 宮 寸法形状 □120・120mm、 角柱は倒れている 刻 字 面 160mmm 上面×印 60・60mm 角隅切りあり 宮印寸法 確認せず 標石材質 御影石 地形図 : 「界乙二二一」付近の地形図は、こちら>> ( ×印が、この標石の位置である。) 現 況 : 界標を見逃す所であった。 以前に木材切り出しの 痕跡がありそれの確認中に倒れていた界標を見る。 |
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宮 界乙二二三 | |||
![]() 調査日 09.04.19 / 09.05.04 |
緯 度 36. 45. 53.1 経 度 139. 28. 30.1 標 高 1846m 刻 字 表面 : 界乙二二三 対面 : 宮 寸法形状 □120・120mm、 地上高 約100mmの角柱 刻 字 面 160mmm 上面×印 60・60mm 角隅切りあり 宮印寸法 直径60mmの○印) 標石材質 御影石 地 形 図 : 「界乙二二三」付近の地形図は、こちら>> ( ×印が、この標石の位置である。) 現況 :「林野庁境界標」あり、木々の赤ペンキなし。 界標はこの尾根から薙を越え対岸の尾根へ、 |
![]() 「界乙二二三」は、薙と薙に挟まれた尾根に1つだけ宮界標があった。ひっそりと宮マークが苔むしあり、山側に界乙と何本もの横線が刻まれている。赤の「林野庁見出標」の番号は消えていて見えない。前に見た界標番号から二二三と読み取った。 ・今日は次の薙を越えて、赤沼と竜頭の滝 中間部の尾根をくだる。 |
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宮 界乙 二二四 | |||
![]() 調査日 09.04.19 / 09.05.04 |
緯 度 36. 45. 50.1 経 度 139. 28. 32.6 標 高 1834m 刻字 表面 : 界乙二二四 対面 : 宮 寸法形状 □120・120mm、 地上高 約220mm 刻 字 面 210mmm 上面×印 60・60mm) 上面角隅切りあり 宮印寸法 直径70mmの○印 標石材質 御影石 地 形 図 : この付近の地形図は、こちら>> ( ×印が、この標石の位置である。) 現況 : 標石は凍りつき埋もれていたら刻字を確認出来 なかったろう。地上高220mmで刻字はバッチリでした。 倒木に苔むしていた、ダケカンバとコメツガの樹林の 中にある。 |
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宮 界乙 二二五 | |||
![]() 調査日 09.04.19 / 09.05.04 |
緯 度 36. 45. 49.5 経 度 139. 28. 33.6 標 高 1830m 刻 字 表面 : 界乙二二五 対面 : 宮 寸法形状 □120・120mm、 地上高 約330mmの角柱 刻字面 : 180mmm 上面×印 60・60mm 細線あり 角隅切りあり 宮印寸法 直径60mmの○印 標石材質 花崗岩(御影石) 地 形 図 : この付近の地形図は、こちら>> ( ×印が、この標石の位置である。) 現 況 : 薙の縁の斜面に石積された所に標石は立っていた。 山側に「界乙二二五」の刻字を確認した。ここまで 刻字番号は途切れていない標石の間隔はまちまち である。 |
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宮 界乙 二二六 | |||
![]() 調査日 09.04.19 / 09.05.04 |
緯 度 36. 45. 48.6 経 度 139. 28. 34.39 標 高 1840m 刻字 表面 : 界乙二二六 対面 : 宮 寸法形状 □120・120mm、 地上高 約150mmの角柱 刻 字 面 上面×印 65・65mm 細線あり 角隅切りあり 宮印寸法 直径60mmの○印 標石材質 花崗岩(御影石) 地 形 図 : この付近の地形図は、こちら>> ( ×印が、この標石の位置である。) 現 況 : 完全に雪に埋もれていた。 見出標が無かったら 見つけられない、標石を掘り出して確認。 |
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宮 界乙 二二七 | |||
![]() 調査日 09.04.19 / 09.05.04 |
緯 度 36. 45. 46.8 経 度 139. 28. 35.3 標 高 1869m 刻字 表面 : 界乙二二七 対面 : 宮 寸法形状 □130・130mm、 地上高 約180mmの角柱 刻 字 面 上面×印 60・60mm 細線あり 角隅切りあり 宮印寸法 直径60mmの○印 標石材質 御影石 地 形 図 : この付近の地形図は、こちら>> ( ×印が、この標石の位置である。) 現 況 : この時期、標石は地表から10cmくらい氷結している。 露岩にも赤ペンキ塗布されていたが固着岩石では なかった。 |
![]() 刻字は明瞭 |
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宮 界乙 二二八 | |||
![]() 調査日 09.04.19 / 09.05.04 |
緯 度 36. 45. 42.6 経 度 139. 28. 37.7 標 高 1864m 刻字 表面 : 界乙二二八 対面 : 宮 寸法、形状 □120・120mm、 地上高 約150mmの角柱 刻 字 面 170mmm 上面×印 60・60mm 細線あり 角隅切りあり 宮印寸法 直径60mmの○印 標石材質 御影石 地 形 図 : この付近のの地形図は、こちら>> ( ×印が、この標石の位置である。) 現 況 : 標石を追って男体山の山腹を歩く、明治の測量 人のご苦労感じる。 |
![]() この写真は薙越に見た白根山、 戦場ヶ原の上に凛とした頂がま ぶしい。 |
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宮 界乙 二二九 | |||
![]() 調査日 09.04.19 / 09.05.04 |
緯 度 36. 45. 40.1 経 度 139. 28. 40.3 標 高 1866m 刻字 表面 : 界乙二二九 対面 : 宮 寸法、形状 : 刻 字 面 : 上面×印 : 宮印寸法 : 標石材質 : 地 形 図 :こ の付近の地形図は、こちら>> 現 況 : 古薙縁の「界乙二三〇」から尾根に少し入った所に 標石はある。 赤の見出標にも助けられ直ぐに見つ かった。この付近には雪は無い、標石のデータを調べ 標高を保ちながら山腹を切るように設置する。 |
![]() この界標の丸宮印の刻字は 鮮明である。 . |
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宮 界乙 二三〇 | |||
![]() 調査日 09.04.19 / 09.05.04 |
緯 度 36. 45. 39.2 経 度 139. 28. 39.9 標 高 1862m 刻字 表面 : 界乙二三〇 対面 : 宮 寸法、形状 : 刻 字 面 : 上面×印 : 宮印寸法 : 標石材質 : 花崗岩(御影石)一見は芦野石風 地 形 図 : この付近の地形図は、こちら>> ( ×印が、この標石の位置である。) 現 況 : 標石の設置から100年近くが経過するが刻字も 鮮明であり、保存状態は良い。設置は宮内省、 現在は林野庁森林管理署で管理している。 |
![]() 古薙の大規模砂防工事完了 地点から男体山頂上を見る |