下野國圖 並附録
し も つ け の く に ず な み ふ ろ く
下野国図 並附録
下野国図 並附録 作成年 : 嘉永二年(1849)
小宅文藻編 宇京宮荒物屋伊右衞門(彩色本)
掲載図はその一部です。(日光、栗山地区)
下野国図を見ると現在の山名との違いが相当あるのが解りました。
【足尾から渡良瀬流域】
庚申山と二子山の山名があります。銅山の名はありません。
二子山の位置が現在の位置になっています。
渡良瀬川を挟んで
北から地蔵嶽、宝生山、十二山が記されています。近くに三峰山、氷室山もあります。
十二山から離れた所に根本山の名が見えます。
【奥日光、日光周辺】
白根山は黒髪山のすぐ隣にあり周囲を沢山の湖沼が記されています。
黒髪山が中禅寺湖の定位置にあります。隣には大真那子山、小真那子山、太郎山、
如峯山、赤那岐山があります。 金勢○(金精山)の名があります。
【栗山】
栗山の川保の北に錫杖山の名が記されいます。
奥鬼怒には四日山、毘沙門山、衣沼山がキヌ沼を囲んで記されています。
現在の台倉高山の辺りのピークに馬坂山少し離れて帝釈山、田代山、黒岩山があり、
枯木峠、枯木山があります。
高倉山、明神ヶ岳は描かれていますが、名は記されていません。
【那須】
山王峠の記載があります。 現在の大川峠付近に上峠(上海岳あたり?)となりに
中峠(黒滝股山辺りの高み)、大倉(三倉山辺りに)記載で大峠の記載はありません。
那須は大峠の名が見えます。南月山隣に那須嶽の記載があり隣に「三本ヤリという」
との書き込みがある。那須嶽の隣に茶臼嶽、毘沙門嶽との記載されています。
【塩原、高原、塩谷周辺】
ミヨリ山、塩原山の名があります。
釈迦嶽、月山(鶏頂山?)、箒根山が記されています。
本図は木版で収蔵は大学、図書館、資料館などにあります。
栃木:県では、今市市歴史民俗資料館に展示してあるのを確認しています。
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