下野國全圖
     し も つ け の く に  ぜ ん  ず  
    画像:CJG08961001-1.jpg
 下野国全図の一部

      
 狩野文庫に保存されている下野国全図です。 天明三年(1783)和田仙盈写し冩  (彩色本) 元禄と天保の間に書かれた下野図全図です。 まだ正確な山の位置関係になっていません。 赤線で道が記されています。




下野国全図はまだ全図とはいえ国境などは明確ではありません。 現在の山名との違いがあり、山の位置と名前の変遷が見て取れます。 

【那須、高原】
 那須は殺生石のみ記載で那須嶽など山名はありません。 会津国境に沿って大倉、上峠、中峠、監原山(塩原山)が通っている。 監原山(塩原山)と枯木峠の間に山王峠が書かれています。 高原山も記されていますが、位置はアバウトです。

【栗山、藤原】
 山王峠から西には枯木峠、赤那○山、黒岩、現在の鬼怒沼山のあたりに四日山、黒髪山、湯前嶽、馬坂山、赤安山へと国境の尾根が記されています。 湯前嶽から東へ黒岩山、三美山、女峯へと続きます。

【奥日光、日光周辺、足尾】
 湯前嶽から東に小真那子、持丸山?、大真那子、二荒山、男躰、女躰山があります。 中禅寺湖の西に行者、隣に二子山、庚申山、隣に銅山、御那坂から桐生への道が記されています。 道の東に古峯原、石裂山、横根山、地蔵嶽、三峯山、蓬莱山、十二山が記されています。
 

  本図は、狩野文庫画像データベースです、詳細はWeb確認ください。
  http://www2.library.tohoku.ac.jp/kano/kochizu/CJG08961001/CJG08961001-2.html


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