コウシンソウ・庚申山荘 NO.004-5

見上げると、岩にびっしりと咲いていた

ヤシオ、山ツツジも終わり梅雨のこの時期は家で鬱々しているのが常で、そんなこんなの優柔不断な毎日です。 ネットでコウシンソウ
を見て一度は生で見ようとカメラ持参でいってきましたがこれが失敗でした。 週末の天気が気になって、金曜日に歩きました。 
【山行日】 2006年 6月 23日 (金)
ユキワリソウらしい
【山 域】  足尾
【地 図】  1/2.5万図地理院  (中禅寺湖
       皇海山、足尾、袈裟丸山)
       地図(1745点・庚申山)
【天 候】  湿度高く、汗タラタラ、夕刻ガス
【所在地】 栃木県日光市足尾町
【同行者】 単独

【参考ページ】テントミータカ
さんのブログ
        (06.06 梅雨の時)        
【コースタイム】
 
群馬県太田市(11:45)==桐生==足尾・銀山平(13:20)・・・(ママシャリ)・・・鳥居(13:55-14:00)−−百丁目(14:20)−−旧猿田彦神社跡(14:55-57)−−庚申山荘(15:05-08)−−雨量観測機器(15:12)−−やぐら岩下の岩場(15:15-55)−−庚申塚(16:00)−−庚申山荘(16:05-07)−−旧猿田彦神社跡(16:08-12)−−仁王門(16:17)−−夫婦蛙岩(16:20)−−百四丁目(13:25-30)−−鏡岩(13:44)−−百丁目(16:30)−−九十三丁目(16:37)−−一ノ鳥居(16:40)・・・(ママシャリ・途中から登山者と話しながら下る)・・・銀山平(17:25)=粕尾峠鹿沼市・口粟野==自宅着(19:05)

 百丁目石は、麓の磐裂根神社からの路程のようだ。  一ノ鳥居から庚申山荘間は2.3キロで夫婦蛙岩が中間点である。

こんな花も咲いていました。

岩場に清々しく咲いていた

拡大するといい花でした。 
【庚申山荘へ】
 銀山平先のゲートには、群馬ナンバーの車が一台止っていた。 今日の目的はコウシンソウの撮影である、スタートが1時過ぎが予想されたので、ママチャリを用意してきた。 なんども歩いているのでママチャリで十分走れることは分かっていた。 ゲートから丸石沢付近までは急勾配で押して歩く、その後は降りることなくスイスイと走れた。 「天狗の投石」を過ぎて小沢を過ぎた所からは押して歩く、押して歩けば帰りが楽と思うと苦にならないのが変な感じである。 最後のカーブがあっと言う間に見えて一ノ鳥居に着いた。 ママチャリ利用で上り35分である、歩行だと約50分だからママチャリさまさまで下りならもっと短縮であろう。

銀山平先の林道のゲートは、「立入禁止」?

百丁目の路程石

 ゲートに取り付けられていました。 文言は次のようなものです、
  ◎これからは国有林の専用林道です。 一般者の通行には危険がありますので、許可を
    受けた車両及歩行者以外は立ち入らないでください。  −−以下略−−
                群馬森林管理署 大間々事務所 0277-73-2127

    江戸時代以前の昔から歩かれていた信仰の道を林道に変えて、最近になって一般者は
    「立入禁止」になったようです。 これからは大間々事務所の許可をいただいてから庚申山
    へ行かせていただく事になるようです。 入山許可申請書なんてものがあるのかな。

【庚申山荘へ】
 蒸し暑く笹もないなら短パンが良かっただろう、途中の木橋を四つ渡ると百丁目、夫婦蛙岩へここが一ノ鳥居と庚申山荘の中間点である。 今日はここまでいいペースである、途中でガクアジサイやらの撮影をしながら歩く。 旧猿田彦神社跡では、クリンソウが咲いていた、見慣れた風景は庚申山荘がすぐそこにあることが分かると時間を気にしながらでも慌てることはない。 沢筋を少し歩くと庚申山荘へ立ち寄った、水の蛇口からペットボトルに入れ、口へ運ぶ喉を通って胃へ苦い渋い慌ててペットボトルの透明な底を見ると落ち葉や土が、吐き出そうにも胃の中にダメだった。 (ここ何年かは自然の生水を口にしたことはありませんでした。 この時も水はザックの中にありました。 人間ドックの時に石灰化があり、寄生虫原因説を疑われてからは呑んでいませんでした。) 

夫婦蛙岩

旧猿田彦神社跡のクリンソウ

お山巡り

案内板

【可憐な花がコウシンソウ?】

 コウシンソウは庚申山へのルートから大胎内から少し入った所の岩場との事。 雨量観測所の所にもクリンソウがあった。 ここからは緩やかに庚申山ルートをゆっくりと岩場を見ながら歩く、いつも忘れている草原の奥に庚申塚のプレートを見る。 次に相生の滝を過ぎると冬にはつららとアイスバーンの難所である。 岩を見るとある、ある、ある、岩に可憐な花がびっしりとある。 いやーあるじゃない皆さんどうしたんだろう、ここ何日かで咲いたのかなーすかさずカメラを取り出した。 先日、「テントミータカさん」のプログで見た光景である。 なんの迷いもなく色々のアングルで岩に登ったり接写でとシャッターを数多く切った。 この岩はヤグラ岩で下部はえぐれている両側は沢になっている。 えぐれた部分には上部よりシャワーのように水が降ってくる、この時期はかえって涼しくて良いかも知れない。

ヤグラ岩

ヤグラ岩の基部

垂直な岩に咲くサクラソウ属のユキワリソウ(RKAさんに教えていただいた。)
【引き上げだ】
 岩に登っての撮影は楽しく簡単ばかり何枚もこの花を撮影して余裕を持って引き上げました。 この時はユキワリソウをコウシンソウと思い込み、そのほかの花々を撮影までして下山しました。 時計を見ながらも下りながら庚申塚をカメラに収めました。 一旦、庚申山荘に戻って時計を見ると4時を回っている、ライト持参であるが明るいうちに一ノ鳥居まで急がなければと気がせく。 カメラをザックに入れて早足で下る。 途中何度かカメラを出したがハイピッチで下る。 岩に水の靴跡が見られる、自分の物かと思ったが土に付いたものから他の人が前にいるようだ。 岩の跡も鮮明になってくる孝子(こうし)別れの鏡岩を過ぎて二つ目の木橋を渡ると音が聞こえ、一ノ鳥居直前で姿を捉える。 声を掛ける距離でないので急いだが、一ノ鳥居では振り向くこともなく林道を下っていった。

 物陰に置いたママチャリのサドルを拾って取り付け、ザックを前篭に入れてペダルを踏んだ。 すぐその辺と思っていたが、天狗の投石の先で追いついた。 声を掛けるとゲートにあった車の主で桐生の方で 皇海山へ行って来たとの事でした。 平日の皇海山日帰りはこのルートからは誰も居なかったようである。 結局この方とゲートまでママチャリのブレーキを掛けかけになりました。  
【コウシンソウの撮影は失敗しました。】
家でカメラのカードを確認し、ユキワリソウと一緒に写っていないかと確認しましたが、影すら見られませんでした。 残念、ユキワリソウは可憐な花ですし、コウシンソウは虫を捕る花と見考えれば判るはずなのにダメだなー、今まで花などに見向きもしなかったからだろう。  「木を見ずして森を見ず」で山歩きには花と樹木はセットものでした。 再挑戦まで花が残っているのかなー、今年行けるかな。
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