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【山行日】 2005年10月16日(日) |
【天 候 】 曇り ガスがかかる |
【山 域】 那須 |
【所在地】 栃木県那須塩原市 |
【地 図】 国土地理院 1/2.5万図
那須岳・地図(那須周辺) |
【 メンバー】 山部単独 |
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【コースタイム】
自宅発 8:30=( 1時間5分)=瑠庵(那須) 10:05=(渋滞・ 1時間)=ロープウェー前駐車場 11:05
−( 25分)−11;30 降り場 11:35−( 25分)−牛ヶ首 12:00−( 25分)−12:25 姥ヶ平・昼食13:10
−( 10分)−13:20 ひょうたん池 13:45−( 5分)−13:50 岩峰1570m 14:25
−ひょうたん池 14:30−( 10分)−沢 14:40−( 20分)−峰の茶屋 15:00−( 20分)
−峠の茶屋 15:20−( 6分)−駐車地 15:26=( 59分)=16:25 風呂「那須山」18:00
=( 1時間10分)=19:20 自宅着
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【那須のリンゴパン】
昨夜来の雨が明方まで音をたてていた。今日は軽めの予定と思っていると、雨も小降りになってくる。ネットで天気図を見ると関東は回復基調にある。この分だとあと2時間もすれば雨も上がるだろう。昨日の疲れも残っているが那須に出かけることにした。遅い時間に出発と思われるでしょう、今日の那須に来る目的は「瑠庵」(.るあん)と言うパン屋さんにリンゴパンの購入が主たる目的であった。焼き上がり10時前後で概ね11時を過ぎると完売閉店になる。前2回伺った時は閉店後になったので、今日こそはと那須に向った次第です。 |
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リンゴが丸ごと一個が中に、真ん中にカスタードクリームが入っています。 |
【那須の道路は渋滞でした。】
リンゴパンと合わせて昼食用のアンパン2個を購入した。渋滞の列は一度目は料金所手前から、料金所を過ぎると一旦は走りだしたが、八幡温泉と白河方面への分岐手前からロープウェー前まで渋滞していた。それでも運良くロープウェー直前の駐車場へ止められた。直ぐカメラとアンパンをザックに入れて出発した。新調なったロープウェーに初めて乗った、100名一度に乗れるようで広いゴンドラだ。あっと言う間の4分ちょっとで山頂駅到着した。風が強い、天候が回復すると言う事は風が雲を吹き飛ばしている最中なのだ。紅葉見物の遊覧ヘリも飛んでいる。暫し山頂駅から鬼面山と先の「中の大倉尾根」の見事な紅葉を見る。一通りさっきの一緒に乗ったロープウェーの乗客が散らばった所で牛ヶ首に向って歩き始める。茶臼岳はガスに山頂を隠している。茶臼山腹を巻くように道を進むと南月山の尾根がガスに霞む、高雄股川への沢筋の紅葉が色鮮やかで目を見張らせる。のんびりとそれほどで無いアップダウンの道で牛ヶ首へ着く。丁度昼時で団体さんを含めて各自弁当を広げていた。 |

ガスは消えつつある |

茶臼岳山頂はガスに |
【牛ヶ首から姥ヶ平を見下ろすと、、、】
牛ヶ首稜線から見渡すと目的の姥ヶ平は2週前とは一変して赤や黄葉になっていた。天候は予想通りに推移してガスがだんだん取れていく、すれ違う方たちは雨具を着ている小雨に遭っていたのだろう。絶えず周囲の風と雲を見る癖がついている。見ているからと云って天気が良くなる訳ではないが天候の変化にいち早く対応できる。姥ヶ平を見下ろすと以前は気にならなかった尖ったピークが姥ヶ平の休憩ペンチ先に見えた。「幻の岩峰」発見これはどうしてもあそこに立たねばならない。天気の回復を待ちながらゆっくりとカメラのシャッターを切りながら下山する。 |

姥ヶ平(中央に幻の岩峰) |

紅葉始まる |
このルートの両脇は紅葉の盛りになってきた、この道沿いの白玉の実、ガンコウランの実もはもう無くなっていた。岩をぬいながら下る途中たくさんの人とすれ違った、皆ふうふういいながら歩いていた。こんなに歩くのと言いながらの人もいた。そんな会話を笑いながらの歩きであった。姥ヶ平でガスの切れるのを待つためお昼とする。ベンチが空いたので瑠庵で買ったアンパンをほうばる。二個買ったのだが餡がたっぷり丸ごと一個の栗がありさすがに一個で充分だ。同じベンチの茨城のご夫婦と話をして岩に向った。姥ヶ平のナナカマドの木はバランスよく大木が数本ある。真っ赤な実をたくさん付けていた。 |

ナナカマド |

ひょうたん池の側の岩に上がって見る |
【幻の岩峰・梵天岩】
幻の岩峰は姥ヶ平のベンチ付近からは見えない。ひょうたん池分岐付近でも目を凝らさないと無理で見えない。池近くの岩に上がると360度の展望でここに来る岩峰が紅の絨毯の先に松ノ木を載せて岩が尖っている。背にはガスの取れた噴煙のなびく茶臼岳が姿を現してきた。何枚かの写真を写していると姥ヶ平でベンチで一緒だったご夫婦連れがやって来てまた一緒に岩に上がった。この後ひょうたん池で別れて岩峰に向う。ご夫婦はひょうたん池から沢へ左尾根から峰の茶屋へのルートを行くそうである。以前あった道で今も道はあるのだろうか。
ひょうたん池分岐では6,7人が宴会をしていた。美味そうと言いながら横を歩きながら言うと笑いながら挨拶した。沼原への道を下ると岩峰が正面に見え益々意欲がます。ぬかるんだ道になり先に標識の柱が見える。道から50m位離れた所に岩峰が聳えている。岩への道が判らず歩ける所を探しながら薮に分け入った。標柱の所から20m入ると松がスクラムを組んでトウセンボしている。結局松の枝の上を歩いた、何度も背中から落ちてその度に登ってどうにか岩の南側に着いた。登れそうな南面に取り付いてフリークライムさながらに上がる。いやー爽快見晴らしの良い事、那須が全部見える感じである。下方の三斗小屋跡方面まで見通せた。近づけば簡単に登れた、茶臼のガスも消えてようやく良い写真が取れそうである。
幻の岩峰はこども昔ばなしに「ちょうふく山のやまんば」という話があります。その挿絵のようでどうして岩峰が出来たのであろう。後で教えていただいたが「梵天岩」と言うそうである。岩の上には測量のためか金属のピンが打ち込んであった。岩の周囲を見渡すと西北側に土嚢が何個か積んであった。これも教えていただいたが、岩峰の松を守るために土嚢を積んだようだ。下山は土嚢の所に踏み跡がありそれをたどると結局岩をぐるり一周しました。岩の上では帰りのルートを描いていたが踏み跡を追うと沼原姥ヶ原間の道に簡単に出た。 |

ひょうたん池で見る逆さ茶臼 |

頂上部にはピンが打たれていた |
【下 山】
分岐からひょうたん池へ踏み跡をたどって沢に出る、途中ハイ松の所で道を見失うが直ぐに復帰する。枯れ沢は歩き易い途中に大岩が沢山あって、カメラを向けた沢筋は紅葉はない。むしろ清々しい緑だ沢から尾根に上がると僅かで茶臼の巻き道に着いた。尾根途中のガスの噴出しからの煙にはタオルを口に当て急ぎ足になる。峰の茶屋には人は僅かで静かになっていた、見下ろす下山道には人の列が延々と続いている。パワーが落ちていないので一汗かこうと急ぎ足、峠の茶屋はガスで曇っていた。ロープウェー乗り場への夏道はいつの間にか綺麗な石段に変わっていたのには驚いた。しっかりした立派な道だ駆け下ると程なく乗り場前駐車場に無事着き今日のハイキングは終了した。
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