【山行日】 |
2005年 12月 24日(土) |
【山 域】 |
高原山 |
【地 図】 |
1/25000図 高原山(剣ヶ峰、大入道) (大間々台、小間々台) |
【天 候】 |
寒冷前線南下終始強風、小雪 積雪平均50cm 気温 -7℃ |
【所在地】 |
矢板市、那須塩原市 |
【同行者】 |
ナスノガルーダさん、ふーせんさん、常吉さん、fm大野さん、山部 |
【関連ページ】 |
大入道 03.07.05はこちらです。 剣ヶ峰02.09.01はこちらです。
常吉さんの記録はこちらです。 ふーせんさんの記録はこちらです。 |
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【山行タイム】
自宅発(6:00)==道の駅・湯の香しおばら(7:05-8:00)==小間々台駐車場(9:10-25)−−小間々キャンプ場入口(9:35)−−1つ目の沢−−2つ目の沢−−大入道南東尾根・休憩(10:35-40)−−大入道山頂(11:50-55)−−山頂先鞍部・休憩(12:18-25)−−剣ヶ峰(三角点)南鞍部・休憩(14:10-15)−−剣ヶ峰本峰山頂(14:45)−−八海山の社(15:00)−−林道(15:45)−−大間々台(16:05)−−小間々台駐車場(16:30)==矢板==那須・ガルーダ山荘:忘年オフ |

八方ヶ原・小間々台駐車場 |

八方ヶ原・小間々台駐車場 |
【小間々台(八方ヶ原)へのアプローチ】
定刻に道の駅・湯の香しおばらで合流しそのまま高原山の学校平らへ向かう。下塩原〜学校平〜矢板を結ぶ県道56号線は積雪のこの時期は通行止である。道の駅から学校平へは一旦矢板へ向かい泉交差点から入る。整備された県道を走り山縣農場入口を過ぎると雪が現れる。高度が上がると路面は全て雪に覆われる県民の森との分岐付近では雪が舞い始める。八方ヶ原の小間々台まで入れるのだろうか、つづら坂で高度を上げ学校平の手前の大間々への入口に着く。ゲートは閉じられていて今日はここから林道歩きかと思っていると先頭の車がゲートへ行き開いた。鍵は掛かっていなかったようだ。しかも毎日除雪しているようで一日分の積雪(約30cm)だけだった。3台の4駆車は難なく小間々台へ到着となった。
ご注意 : ゲートを開いて林道(一般道なども)に入るのは完全自己責任ですし、災害を受けやすい所なのでゲートがある事を考えると答えはおのずから解るはず。
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野営場 |

風雪のラッセル |
【小間々台から大入道へ】
今日は誰も来ないと勝手に決めて駐車場の一筋の除雪道に停める。早速雪山完全装備に掛かる、コンパス、スパッツを忘れたとのご愛嬌はつきものであるがそんなことにこだわらずに出発する。写真撮影にはやはりプレートが必要で八方ヶ原野営地案内板側へ。いよいよ雪の原へ足を入れる、連日の雪が解けるまもなくの降雪でふかふかの雪である。総勢5名(スノーシュー 4名、カンジキ・ワカン 1名)は野営地への潅木の中の歩道を進む、雪に埋もれた建物、野営地のベンチも雪に埋もれていた、積雪(50cm)。夏道へ案内板もあるがルーファンをとfm大野さんが大入道へコンパスを合わせてカラマツ林へ先頭でラッセルに入る。
林をゆっくりと上って行く夏道の20m位上を歩く、直ぐに一つ目の桜沢を渉る。沢かわの次の尾根への雪壁は急な上りとなった、ここでふーせんさんがストックの輪を紛失してしまった。次の緩やかな尾根を進む途中からガルーダさんが満を侍して先頭でラッセルに入る。何度も歩いている所とは言えドンピシャで二つ目の沢の渡河点で夏道に出る。感なのか全てを知り尽くしているのか見事でした。対岸への夏道は積雪があっても解った、大入道へは小沢の右斜面を行くのだが。今回は南東の広い尾根をただ真っ直ぐ進むらしいので沢から尾根への急な斜面をまず上らねばならない。 |

山名板 |

地吹雪の大入道 |
先頭が常吉さんとなり本当に急な上りとなる、前夜遅くまで呑んだとの事しかしガンガンと上って行く。雪は新雪の壁となっていた。先頭のラッセルは想像以上に辛いものです。ここで少しだけ山部も先頭に立たせてもらいました。ほんの50m位だったかな申し訳ない。トップを交代して平らな所で最初の休憩となった。カンジキがさらさら新雪にこんなに無力とは思わなかった。スノーシュー隊の4人の後をカンジキで歩いたがその均した踏跡にカンジキで乗るとさらに30cmも下がる。ようするに体重が重いのであるが、結局ラッセルしながらの歩きになってしまう。代わる代わる前で踏み固めてもらっているが、新雪には無力であった。
休憩からは大入道へ真っ直ぐに上るどんどんスノーシュー隊に置いて行かれる。その都度ラッセルで先頭交代した、fm大野さん、常吉さん、ふーせんさんがかばって足元を踏み固めてくれる。しかし急傾斜には如何ともし難く、大入道のピークには皆に5分程遅れてしまった。大入道のピークの風雪は凄まじくスッカン沢で加速された粉雪と地吹雪により一瞬白埃にまみえる。写真を撮り終えると風を避けてピークから南西に尾根を下って鞍部に下り稜線から下がって一部雪を踏んで休憩する。 |
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風雪をものともせず勇敢な男達 |
【つらい歩きとなった】
次に目指すのは剣ヶ峰である、鞍部から前衛峰・1447mへ約100mの上りである。無雪期ならば快適な尾根歩きなのだろうが、ただただ踏み抜きをどうやったら防げるか工夫すれどすべはラッセルの上塗りとなった。有難いのは代わる代わる足元を踏み固めに来てくれた、それでも剣ヶ峰の鞍部への上りでは大分待ってもらった。
スノーシューを使い始めて3年過ぎ修理したが痛んできたので最新のものを検討中だが、今回あらためてカンジキとの違いを認識した。今までカンジキは残雪期のみの経験で有効だったが、新雪深雪には無力であった。スノーシューの良さはすり足でらくちんな歩行、つぼ足とはスタンス・歩幅でも大差が出る。カンジキでがんばってもどんどんスピードに差がでる辛いなー。 |

剣ヶ峰本峰と三角点標石ピークとの鞍部 |
【剣ヶ峰・八海山・大間々台・小間々台】
鞍部から剣ヶ峰本峰(矢板市最高峰・1590m)の上りは雪の少い所は歩きやすい。本峰の手前に小ピークがある、周りの峰は雪雲にかくれ遠望はない。本峰に来ると視界が開けて今歩いてきた大入道がどっしりと見える、その先に塩原の安戸山方面が見える。ここまで来れば後は下りで楽になれると思ったが雪が無い訳ではなく吹き溜まりなどではカンジキでも腰まで入ってしまう所がある。
樹林を抜けて視界の先には八海山の社が地吹雪の中に見える。風が当たる所なので社は埋まることなく鎮座していた。雪原の向こうには矢板の市街地と平野が大きくこの山の雪など知らないように広がっている。八海山の石積は以前はこんなに無かった気がした、パノラマは益々大きくなってその先には筑波山の山並みが黒のシュリエットになっている。遅れては待っていただき本当に申し訳ない、尾根を下ってやがて樹林の中の夏道の深雪に足をとられながらも下りはやっぱり楽だ。時間は刻々と過ぎ林道に着いたのは予定時間を過ぎていた。
雪の少ない林道と願っていたが大間々台の広場までも雪は膝くらいあり歩きづらかった。ここでも歩幅が一歩一歩で30cm位違いどんどん離されていった。大間々台に着いた時には常吉さんが待っていて着いたのを見届けて下っていった。広い駐車場は雪が飛ばされて僅かな雪と氷でアイゼンを付けているので快調な歩きで通過する。その先の道路も20cm以下の雪で快調に歩く、常吉さんの姿は見えなかったがfm大野さんに追いつき一緒に歩く。途中のカーブでは先行組はショートカットに樹林に入るが雪の少ない道路を歩き10分位遅れて小間々台に無地戻ってきた。 |

矢板市最高点表示のある剣ヶ峰本峰 先に八海山の社が見える |

八海山 さらに続く |
【フィールド状況】
気温のこと、小間々に到着時の車の外気温は -4.5℃であった。スタートして大入道では
-7℃で、剣ヶ峰の鞍部では -10℃でした。しかし風が強く体感温度は -20℃を超えるような気がします。耳を覆わないと耐えられませんでした。大入道の尾根から剣ヶ峰、八海山と風の当たる所は飛ばされて積雪は少なく、吹き溜まりでは腰を超える積雪でした。
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【忘年オフ】
下山後、那須のガルーダ山荘にて忘年オフ、のみねさん、増田さん、上野さんを加えて山の話に花を咲かせて夜遅くまで語り明かしました。次の日はfm大野さんと帰りましたが、残った人達は白笹山へ快晴のもと歩かれました。 |
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