雪のある内に久ぶりに白根山を、見に行きました。
錫ヶ岳の偵察に隠山・西峰に山名板を付けてきました。

外山 2204m NO.172    白根隠山

外山山頂 白根隠山山頂

栃木の山283+は、こちら>>    山部藪人 2003.05.06記

【山行日】     2003年5月3日(土)
【コースタイム】
自宅発(0:30)==湯元P・中曽根口(5:00)−−上部リフト降場(5:50-6:00)−−外山西鞍部(7:20)−−外山(7:35-50)−−外山西鞍部(8:00)−−天狗平2325m(8:45)−−前白根山(9:15-10:20)−−観測小屋(10:32)−−白根隠山・西峰(11:00-30)−−前白根山(11:55-12:15)−−上部リフト降場(14:00)−−湯元P・中曽根登山口(14:30)==自宅着(17:00)
【地  図】     1/25000図 男体山
【所在地】     日光市・群馬県片品村
【天  候】     快晴・微風  (気温)朝5゜C/日中18゜C
【同行者】     なな
【ストーリー1】
 好きな白根山に会いたくて、雪の残っているうちに出掛けてみることにした。 錫ヶ岳の偵察も兼ねた。ゴールデンウィークでもあり時間をずらし混雑を避けた。 自宅を0:30出発、湯元で仮眠予定だ。
 鹿沼ICでは矢板鹿沼15K渋滞の表示に、鹿沼から例弊史街道で日光に向う。 一般道はスムースで日光湯元に3:00に着きそのまま眠る。

  
5/11雪解け進む(1週間後)

【外 山】
白根山は湯元に限るがいつもの合言葉。 金精道路は雪崩で通行止めで、静かな白根山が楽しめそうである。 4時空が白んで目が覚める、おにぎりを食べながら準備をする。 白根山登山口の大きなポールから出発する。 一旦中曽根ルートで樹林に入り途中から、涸沢を越えスキー場へ出る。 

 スキー場はわずかに雪だまりが有るだけで、若芽がすこし出た草地を歩く。 スキー場最上部の降場は雪渓が大きく出来ている。 ここで一服おにぎり1個を食べる。

 いよいよ外山に向って尾根道を登る。 白根沢はなだれで大木が薙ぎ倒され幅を広げられている。 まだ沢にはかなりの雪がたまっている。 尾根道の木々も倒木が目立つ、例年にない大雪のためか。 ぬかるみを予想したが掘割状の道は、雪で埋まり歩きやすく快適だ。 またウグイスなど小鳥のさいずリがうれしい。

 外山下の尾根に着くと、雪の尾根から西ノ湖が正面にしずかに見えるうつくしい。 ここにザックをデポして、カメラと山名板を持って外山に向う。 ルートは一切なしすべて雪の下、何ヶ所か雪を踏み抜いたがまずまずの歩きである。 雑木を分けて倒木の上を歩き、頂上に近くづくと雪のない踏み跡がある。 すぐに唐松のある頂上に着いた。

 外山山頂は木々に覆われているが、東と南が開け眼下に湯元の街と湯ノ湖が見える。 正面から男体山、女峰山、大真名子山、小真名子山、太郎山、三岳、於呂倶羅山、高薙山奥日光山々のビュースポットだ。 山名板は、ブリキのものがビス止めされていた。
 
【白根隠山】
 外山下にデポしたザックを背負い、天狗平を目指し雪の尾根を真直ぐに歩く。 途中急な雪面もあるが、ステップを切り登る。 2325峰手前で振り返ると外山が丸く下に見える、やがてピークをで下方に消えた。
 前白根が見えると、今日の白根隠山がおおらかな稜線を見せてくれる。 前白根手前から雪が消えいつもの岩の道となる。 程なく前白根山頂に到着する。

 雲ひとつない快晴いつもながら正面に凛々しく白根山である。 頂上付近は岩、下方は真っ白な雪である。
名前の白根とは今の時期に見た、感じかな・・・と時間をとってながめた。 初冬は上が雪、下方は紅葉だった。 四季の姿を見るのも、山行の楽しみである。

 五色沼は今も前面結氷中で人の姿はない。 いつも個々に来ると白根山は、ここと五色山からが一番だ美しい。 こんなにゆっくりと時間の過ぎるのを感じる時がなかった。 今日は最高ですか・・・・・最高です、と返事をする。

 天狗平方向から時折話声がする、10分くらいしたら6人のパーティーが上がって来た。 「こんにちは」の挨拶に続いて、「○○さんしばらくの声」加藤さんだ何年ぶりだろう。 すぐには解らなかった山で会ったのは、初めてだ。
懐かしい20年くらい前仕事を一緒にした。 ご指導頂いた仕事の先輩だ。

 4,5年前から会を作って活動しているとの事です。 うっかり会の名前をお聞きするのを忘れました。 栃木県の岳連副会長の臼田さんがおられ、会を作ることからお世話になられたとの事でした。 会の皆さんは白根山に向いました。

 
5/3まだまだ雪の量は多く五色沼は全面結氷していた。

 我がなな・山部隊は、前白根の岩の道を下り白錫尾根への雪渓を歩きました。 雪は締まり歩き易いが五色沼が見たいので、雪のない尾根を歩く。 写真を撮りまた雪渓に戻り太陽ギラギラの雪上を進む。 避難小屋への分技を過ぎると雪に埋もれた観測小屋に着く。 それにしても暑い前白根で半そでシャツになって来て大正解だ日焼けは我慢。

 一つ目のピークに立つここまで来ると尾瀬の燧ヶ岳が春霞の中に白く輝く。 白根隠山は三つのピークを持つ長い尾根の山で地図に2385m標高表示があるのが中央のピーク。 その先の西峰(南峰とも言う)が2410mの最高峰だ。
 おおらかな笹と岩の丸い山ひとつまたひとつピークに立つ毎にその先にまた丸い山があるそんな感じだ。

 今日は風もなくおだやかだが冬は強風と雪大きな木は無い、風下の東側に少しだけ木がある。 西峰の頂上は這い松のような木と岩の頂上です。 ここまでハイキング的な歩きで気も晴々である。

 ここからの景色は白根山が迫り、南に皇海山、中禅寺湖の横に男体山日光の山々が手に取るように見える。 栃木の絶景ポイントの一つであろう。  写真を撮りにここまで来てもいい所だ。  西峰の頂上の10m下がった手前で例の話題のデポのザックが有った。 去年の8月からズーとあるそのままにする訳にいかないだろう帰り道に手掛かりを調べよう。
 白根隠山は山の先輩達がこの時期にここに来て至福の時を過ごし、戻っていくその気持ちが解る。 しかしここの山頂の先にガケがあり、山歩きの不慣れな人は近づかない事だ。 今日はゆっくり偵察に来た今の時期は楽しく行けそうだ。 来週の挑戦に備え深入りせずここまでにする。

 白根隠山の山頂は草と岩の平たい所で立ち木はない。 山名板の取り付ける木立はなく、石積みのポールにくくりつけ、写真を撮り前白根山にもどる。 途中加藤さんのパーティーが白根山の雪渓を登っていた。 一声かけて行く。
 前白根山に2人の人影が見えたが、頂上の柱の所にいったら出発した後だった。

 おにぎりを1個食べ下山に掛かる。 雪渓をあっと言う間に下り、外山下に着いた。 なながピタと動かない、若いカップルのハイカー感じのいい人達だいる。 ここで一服話が弾む、男性は、米国の人風、富士山、立山、・・・かなりのツワモノのようだ。 ここから避難小屋に泊まるらしい。 われわれは、このままスキー場へ向う。

 途中下の沢方向から声が聞こえる、そう言えば前白根から先発した人達に追いつかなかったどうしたかと思っていたが、道を違ったかなと思いながらスキー場リフト降場に着く。 笹の道を下りながら振り返ると何と白根沢の中を下ってくる。 今年は雪が多く一度雪崩が発生したようで、大木が岩と一緒に流れたようで堆積している。 誠に危ない。
 まだ沢には沢山雪がある、これからのそこ雪崩でも発生したらと思うと危険極まりない。 

 スキー場を下りリフト中間の所から、沢を横切り車に戻る。 ここに車は今日はわれわれの一台だけだった。 今帰れば家に明るい内に帰れる。 途中風呂に寄らずに帰る。 湯元には行楽客が大勢来ていた。
 
白根の雪渓を登るパーティー(加藤さん達)   白根隠山の峰

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