NO.177 高 山 1667.6m
ヒューヒューと雄鹿の声が鳴き響く 霧雨けむる小田代の森
ガスと雨の高山山頂 小田代ヶ原
山部薮人 03.06.28記

【山行日】      2003年6月28日(土)
【地  図】     1/25000図 中禅寺湖 【所在地】     日光市
【天  候】     雨 ・ ガス 【同行者】     なな
【コースタイム】
自宅発(0:45)==菖蒲ヶ原駐車場(2:40)−−仮眠しながら天気うかがう−−竜頭ノ滝駐車場(5:00)−−高山入口(5:15)−−道標(5:38)−−1565峰(5:50)−−高山山頂(6:12-6:35)−−中禅寺湖・小田代原分岐(6:55)−−小田代ヶ原・市道入口(7:20)−-石楠花橋(7:40)−−竜頭ノ滝駐車場(7:50)===自宅(10:20)自宅発(0:45)==菖蒲ヶ原駐車場(2:40)−−仮眠しながら天気うかがう−−竜頭ノ滝駐車場(5:00)−−高山入口(5:15)−−道標(5:38)−−1565峰(5:50)−−高山山頂(6:12-6:35)−−中禅寺湖・小田代原分岐(6:55)−−小田代ヶ原・市道入口(7:20)−-石楠花橋(7:40)−−竜頭ノ滝駐車場(7:50)===自宅(10:20)
【ストーリー】
明日は早出で宿堂坊山へ行こうと前夜に家を出る。駐車場でうとうとしながら車中で待機する。出発の時間も雨やまず、仕方なく予定を変更して高山に変える、竜頭ノ滝上部駐車場に移動する。
竜頭ノ滝の入口 竜頭ノ滝の上部
【竜頭ノ滝】
 午前5時雨の中竜頭ノ滝上部駐車場で出発の準備をす。駐車場には1台だけ駐車している仮眠中だ。高山なので時間も有るので橋から湯川の流れを見て案内板の所で写真を撮る。(にこにこ山仲間のシールを貼ってある。どこにあるかな)ななの雨具は今日が初めてである。家で試着しているのでピッタリだ、今日使って改良する所を見たいので雨で丁度良かった。ここでゆっくり時間を取り、橋を渡り竜頭山ノ家からいよいよ高山に向う。日帰り温泉もあると書いてあるがまだ静まり帰っている。
高山入口 高山入口の案内板

頂上に向う
雨で濡れた笹原の中の道を歩き始める。突然ヒューヒューと甲高い鳴声、笹原を白いお尻が走り抜ける。またヒューヒュー少し声が遠くなった。どこかでわれらを見ているのだろう、早朝の笹原が静かに戻った。ゆっくりと歩く磨り減った靴底のシリオの靴でも割と滑らない、土がいわゆる黒土系ではなく山砂の様な質で水はけも良いのだろう。ルートも整備されているハイキングに良いところだ。それほど急なところも無く女の人が気軽に歩くに良いルートです。
ななのゴアの雨具 道標


【1565峰】
土留めの丸太、ショートカット防止の丸太など随所に設置してある。程なく立派な道標があるここで歩きを止め後を振り返る誰も来る人もなくとにかく静かな土曜の早朝の高山人に居るほうが不思議だ。物好きな人でも来ないかなー来るはずも無い。鹿ももう姿はもちろん声すら聞けない、時折ななが下から吹き上がって来る風の方をじっと見ている。動物の気配でも感じているのであろうか。しばらく尾根を歩くと高山の手前のピークの1565峰に着く。道標のちょっと先である。写真の道標の先に杭柱に高山0.9K竜頭の滝1.5Kとある。あと20分くらいで頂上かと残り少ない道程をなごり惜しくなる。

1565峰から地図では少し進むと鞍部がある筈であるが、登りのみである。
ここまでの道端にはやしおの木が沢山あり一ヶ月前だったら綺麗だったろう。
程なく高山の頂上に出てしまった。頂上は50M四方の丸い平たい頂上で遠くの見通しはない。ハイキングの大勢の人がここでお弁当を食べるのを思い浮かべました。

【高山山頂 ・ 山名板】
頂上でななと1つのパンを分けて食べる。いぜん雨は降り続くガスが視界を50Mに留める。雨はせわしくさせるカメラで山名板を撮り頂上を歩き回る。ここから中禅寺湖が見えたらこの山を知らない人は居ないだろうなとも思った。
これから小田代ヶ原へ向う、中禅寺湖へ下り千手ヶ浜への道も途中までは同じだ。一旦ジグザグの下り大岩の鎖場を過ぎゆっくりと巻きながら下る直ぐに分技点の鞍部に着く。ここも広い静かな所だ、時がゆっくりと流れ大木の生長もゆっくりと静寂がある所だ。
雨とガスに煙むる林の中に、突然また鹿のけたたましい鳴声ヒューヒューまた鹿の近くに来たのだろう。
ここから尾根を約100M進みゆっくりと下りやがて下草が笹のシラカンバとミズナラの林を歩く。途中鹿の侵入防止口を通り湿原に一歩一歩歩んだ。柵の中に鹿が居たが、それも自然なのだと。特別にゆっくりと歩くゆっくりと歩く。
道標

【小田代ヶ原・戦場ヶ原】
写真を何枚も撮りました。すがすがしい、みずみずしい、なんと気持ちのいい林ゆっくりとゆっくりと歩く。ふと気が付くと笹の中に菖蒲の様な形の小さい花ここを歩くと詩人になりたいそんな気持ちの良い場所だ。ここが小田代ヶ原か戦場ヶ原か解らないがここが乾燥化が進んで陸地化しているのは間違いない。
ゆっくり歩いてもやがて市道1002号線に出る。
鹿のいた小田代ヶ原
笹の中花一輪 市道からの入口

【石楠花橋・駐車場へ】
ここは幕張峠の手前で切り通しの所で、ここから雨の舗装された道を石楠花橋まで今度は急ぎ足で歩く。道路の両側はカラマツ、ミズナラの林で春になり成長をはじめた若しさがみなぎっている。雨が少し激しくなりななの雨具をちょっと直し(頭にも被せる)そうこうしている内に、石楠花橋のバス停に着く。ここで後日のために時刻表をカメラで撮り残す。この辺は普段通り過ぎて案内板を読んだことがないので一つ一つ読んでボイスメモに入れる。
ここから湯川の水音を聞きながら土の道を駐車場まで歩く。ゆっくりと3時間に高山一周に歩きでした。まあこんな日もあるでしょう、雨で予定を変更して別の山へ。午前中に自宅に戻り熟睡する。夢で宿堂坊山〜三俣山を歩いているかもしれない。
案内板 低公害バス時刻表
石楠花橋の道標 石楠花橋から(湯川)
中宮司 中禅寺湖
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