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![]() 笠松山 327.8m 三角点標石 |
![]() 山名板 |
【山行日】 2003年 9月 27日(土) |
【地 図】 1/25000図 大谷(笠松山) / 栃木(絹ヶ岳) |
【所在地】 河内町、宇都宮市(笠松山) / 葛生町(絹ヶ岳) |
【天 候】 晴 そよ風 |
【同行者】 「なな」 |
【コースタイム】 |
自宅発(12:10)==鹿沼IC・宇都宮IC(高速)==国道293号の263柱巡視道入口・田中運送(13:10)−−鉄塔263柱(13:23)−−笠松山頂(14:17-30)−−巡視道入口・田中運送(14:40)==宇都宮IC・栃木IC(高速)==岩舟町小野寺地内、葛生町藤沢峠(15:30)==自宅(17:10) 歩行時間 1時間30分 |
【富屋の近くに残った笠松山、探そう絹ヶ岳】 |
今日は午前中仕事であったので「なな」と明日どこかに行こうとそれとなく準備をしていると、長男がこれから”どこか歩いて来たら”と言ったのでそうする事にした。 なぜか笠松山がいつでも行けると思い残ってしまっていた。 東北高速道の宇都宮IC近くに有って交通の便いい所である。 そして笠松山にすぐに登れ時間が有ったら以前から何回か探したが山頂に立てなかった絹ヶ岳に行って見よう。 関連ページ 066黒戸山 |
笠松の取り付き探す車窓から 国道沿い巡視路の杭 |
【笠松山】 |
宇都宮ICから国道119号日光街道を走り国道293号をを東に向う、東北高速道の下をくぐると道が大きく左に曲がる。 その上に聳えるのが笠松山である。 [栃木山273山]本の倉持さんの歩いた項をしばらくぶりで見ると、15分で頂上に行ったようだ。 そんなに簡単に行けるなら倉持さんのルートでと思いそこを歩くことにする。 ”293号線の大カーブの所にある旧道に車を止めて送電線の巡視路を登ったと書いてあった”、頂上らしき所の下にゴルフコースが有ると書いてあった。 さっそく歩いて見る道の縁の田中運輸の庭に車を置かせていただき道路を越えて歩き始める。 巡視路には山栗が落ちている、いよいよ実りの秋本番である。 紅葉はどこの山へ今年は歩こうかなど考えながら巡視路を歩く、木々の間からゴルフ場のコースの芝生が青々しく見える。 楢とクヌギ、栗などの雑木林を歩くと7,8分で突然ゴルフコースの縁の出る。 そばに黄色の巡視路の杭が立つ杭の先はゴルフコースを横断してその先に黄色の杭と送電鉄塔が見える。 コースに沿った高みに上がる、ここを頂上にするにはちょっと違うと直感した。 前筆の倉持さんの頂上としたのは、ここらしい確かにこんな雰囲気もあるが。 地図でみる笠松山は293号線の大カーブの所の真上の位置だ。 ここは少し南の位置で大カーブとは300m位離れている。 そのカーブからはすごい薮で直線で笠松山には歩く気がしない、そばの雑木林を進む方が良いがそれより快適な巡視路を選んだ。 それが間違いだった今日はこんなこともあろうかとハンディーGPSを持参した。 さっそく高度を確認すると255mである、雰囲気は笠松山だが単なるピークである。 倉持さんはどうしてここを頂上思ったのだろうか、奥さんの一言でまあいいかと思ったのかもしれない、コースの先にこの山塊のピークが聳えているのに。 とりあえずあのピークを確認にコースを横断して次の小高いピークへ、コースを横断しながらゴルフプレーを待ってやり過ごしながらまた横断する。 3つ目の17番コースのティーグランドの110ヤードくらいの左からいよいよ植林された薮の中を歩く。 振り返れば富屋篠井の連峰とりわけ兜山、黒戸山、高舘山が並んで見える。 植林地を少し歩くと目の前にテレビ共聴の緑の鉄柱とケーブルが見えた、よく見るとその先にアンテナ柱のパンザマストが見える。 アンテナの保守用点検用の道に出る、点検道を20mくらい歩いて頂上のアンテナの所に着く。 そばに三角点を示す白い杭がある国土地理院のものだ。 標石が草に埋もれている、靴で周りをなぞると角の取れた笠松山の三角点が現れた。 やれやれここの笠松山は最短はテレビのアンテナの点検路を上がればいいのだなと何かこんなに苦労して損をしたような気がする。 近くの木に茨城県境で見た山名板を久しぶりにここで見た2002.8の書き込みありました。 笠松山は東北高速道からも良く見える目立つ山の割には淡白な山だった。 山頂では写真を撮って山名板を付け頂上を後にした。 元来た踏み跡をたどりをもどった。 ゴルフコースの横断はくれぐれも注意して出来れば巡視路からはゴルフコースの横断がありやめた方が良い。 頂上は周りをゴルフコースに囲まれて東側だけが、コースが無く植林地でテレビのアンテナケーブルを辿って来るのが正式のルートだと思う。 今回は倉持さんのルートを安易に選んで、地図の確認を確実にしなかったのが良くなかった。 午後からの出発で時間になんとなく追われていたので安直に歩きたかったのだろうか。 |
![]() 巡視路 |
![]() ここをピークと思ったらしい |
【絹ヶ岳を探しに】 |
絹ヶ岳を探しに3回目になる今日は絶対探すの信念でハンディGPSを持参した。 GPSは出初めのころ出来るだけ正確な高度が知りたくて飛びついて購入したが今は殆ど使っていない。 それは栃木の薮山や植林の中ではGPSの衛星が捕まえられなくて使えないからである。 またGPSに頼った他力本願の歩きをしたくなかったので余り使ってはいない。 しかし今日は高度でなくて、緯度と経度を測りに持って来た。 笠松山から高速に乗って急いで来た、今日は必ず絹ヶ岳を見つけよう栃木の南で登っていないのはここだけなのである。 以前栃木の柏倉から琴平神社の尾根を歩き2度来たが頂上に行きつけなかった。 結論を言うと山が標高335m全部が消えていたのである、今日走ってきた東北高速道を作る時に山を崩して砕石にして高速道の路盤を作るのに使ったのである。 地図上の絹ヶ岳の麓にある県道の藤坂峠から少し葛生町に入った所に来た。 藤坂砕石工業の砕石場だ、荒涼としたグランドキャ二オンを感じさせる広大な広場に来る、もうもうと砂ほこりを立てながら横をダンプカーが次から次へとを走って行く。 GPSで測定する300mを超える大きな山が目の前の荒涼とした砕石場にあったのだ、緯度と経度正確に地図と間違いない消えている。 砕石場の傍の三角点峰297.5峰にも迫っている。 GPSで確認したので戻る事にする。 藤坂峠の切り通しカーブを走ると道から見える薮の中に[藤坂隧道竣工の碑][殉職者の碑]が見えた。 ここは以前はトンネルだったんだーと思いながら峠を下って走る。 登れなかったのでそれで後めたさに何度も振り返る。 峠の反対側の岩舟町小野寺、中妻で栗拾いをしている古老が居たので聞いてみた。 絹ヶ岳は隣の諏訪岳と並んで立派な山で若いころよく山に行ったとのこと。 絹ヶ岳にはやしおのこんな太い木が多くあり庭木にするので取りに行った。 しかし成田空港と東北高速道を作る時ここと岩舟山の砕石をダンプカーが列を作って運んだ。 その石が絹ヶ岳なのであるその時藤坂峠のトンネルを崩して切り通しにしてしまい、ダンプが通れるようにした。 また近くの東北高速道まで峠から一直線に道を作ったのがあの道だと指差した。 峠のトンネルの石の量もすごいが300mを超える山がなくなるのもすごい。 それでここからの景色が変わってしまったと言っていた。 そしてまた砕石を取っている、山野井産業が三角点297.5峰を含めそこから絹ヶ岳が有った後の峰まで地元から買収したとのこと。 あと何十年後には岩舟町から葛生町が隣に見えるようになってしまうかも知れない。 隣の諏訪岳は唐沢山県立公園に含まれるので一時バブルの頃ゴルフ場の話も有ったがそのまま残ったとのことでした。 時の流れを感じるさせられた絹ガ岳でした。 絹ガ岳時の流れに削られて 東北道に姿を変える 関連ページ 022諏訪岳 |
![]() ここに絹ガ岳335mがあった |
![]() 絹の隣の328峰 |