安ヶ森山 1353.9m NO.209 太郎岳(荒海山) 1580.4m NO.208 |
![]() 荒海山 1580.4m 三角点標石 |
![]() 沢山ある道標 |
【山行日】 2003年 10月 4日(土) | |
【地 図】 1/25000図 荒海山、湯の花 | |
【所在地】 (荒海山)藤原町、福島県南会津町(田島) (安ヶ森山)栗山村、福島県南会津町(舘岩) |
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【天 候】 晴、曇り そよ風 | |
【同行者】 「なな」 |
【コースタイム】 |
自宅発(3:10)==鹿沼IC・那須塩原IC(4:10)==塩原温泉(5:10発)==藤原町(上三依)山王峠(5:40)==田島町八総鉱山跡・駐車(6:00-6:10)−−林道滝の原線終点・荒海山登山口・支沢分岐点(6:34)−−村界尾根のコル(7:00)−−尾根上の大岩(8:07)−−南稜小屋−−荒海山頂西峰(8:30-40)−−荒海山東峰・三角点(8:50-9:05)−−荒海山頂西峰(9:10-9:30)−−尾根上の大岩(9:50)−−村界尾根のコル(10:40)−−林道終点(11:00)−−八総鉱山跡・駐車(11:25)==舘岩村==安ヶ森峠(13:20)−−1つ目ピーク(13:27)−−安ヶ森山頂(14:00-14:30)−−1つ目ピーク−−安ヶ森峠(15:00)==湯西川温泉==鬼怒川温泉==今市IC・鹿沼IC==自宅(18:00) 歩行時間 3時間45分 |
【県北部の山に登る】 |
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ちょっと疲れていたが週末が来るとどうしようかと迷う、今週は月末のコンペに備えて練習をととても迷う。 妻が冬になったら行けないかも知れないから出来るだけ行ける時に行ったら、家の片付けは後に延ばしたらと。 家でパソコンとゴルフの練習するか、結局山に行こう「なな」も1週間で疲れも取れただろうから。 いざ県北の荒海山へ出発だ。 |
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![]() 荒海川を渡る「なな」 |
![]() 町村界尾根のアスナロ |
![]() 太郎岳を見る次郎岳から |
![]() 双耳峰の鞍部の黄葉 |
分水嶺の沢の流れに思い馳せ 海原までの長い旅 |
【荒海山へ】 |
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山王峠を潜り抜け桧枝岐への道(国道352号線)を走ると、会津高原駅を左下に見て少し走ると[荒海山登山道案内図]の看板が道端にある。 道は[神奈川県南会津教育施設]まで舗装されている、ここは元八総鉱山小学校跡の跡だ。 道は砂利道に変るが荒れてはいない、道幅が広がり荒海川(沢)に沿う。 この辺がかつての八総鉱山の選鉱場跡で亜鉛、鉛、鉄などを産出し、ここだけで人口も2500人位当時住んで居たそうです。 今日はすでに4台の車が道の広い所に止まっている、二組がすでに出発している。 「なな」の食事を用意をして出発の準備をする。 これから今日一日の初めである、車を止めた位置からその先にも林道が延びている、川に沿って歩く橋を渡りまた橋を渡り右に左に道が変わり登山者カード入れがある。 沢の上を水が流れる道を歩き、砂防ダムを過ぎると川幅が広くなりその先が二又になり右の小沢の入り口が荒海山登山口である。 沢の中を少し歩いて右の尾根に取り付き沢を高巻き高度を上げていく、所々にロープのある斜面と岩場がありここで一汗かく。 「なな」はぐいぐい先を急ぐ、今日はやる気充分だ。 町村界尾根のコルに50分くらいで着くここに来るとそよ風で快い、見ればこれからも道が尾根に明瞭で地図なしでも迷うことはない。 道は舘岩村側にあり尾根上は歩かないアスナロ、ブナ、ナラの木の大木がある。 とりわけアスナロの木が目に付く。 アップダウンを繰り返しながら一本道を進み1350m峰まで来ると目の前にどっしりとした荒海山の双耳峰が現れる。 ずーと樹林の中で視界はない樹林を抜けて急登と岩場を過ぎヤセ尾根に出ると視界が広がる。 濡れた笹の道を行くと南稜小屋が左の笹の中にあるその上に上がると荒海山西峰の頂上だ。 荒海山西峰(1581m)山頂は太郎岳と言われ、ここから東に丸い赤白のポールの立つ荒海山東峰(1580.4m)山頂が見える次郎岳と言う。 太郎岳のほうが次郎岳より少し高い、次郎岳(東峰)に三角点がある。 ここの荒海山は日本海と太平洋の分水嶺である、荒海川から阿賀野川から日本海へ、南側から沢で男鹿川から利根川から太平洋へ。 海の名の付く由来のではないがこの辺の福島と栃木の県境の山が分水嶺である。 山頂からの眺望は360゜で展望はとても良い。 福島の七ヶ岳が北に見える、栃木の山々がまじかに見え実感は狭いなーと思った。 南の正面に高原山が見えいつも見ている裏からの眺めだ。 次郎岳の三角点を踏んで太郎岳を写真を写し、太郎岳に戻り下りに南稜小屋をちょっとのぞき下山は元の道をたどり車に戻った。 |
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【荒海山のコースタイム】 | |
田島町八総鉱山跡・駐車(6:00-6:10)−−林道滝の原線終点・荒海山登山口・支沢分岐点(6:34)−−村界尾根のコル(7:00)−−尾根上の大岩(8:07)−−南稜小屋−−荒海山頂西峰(8:30-40)−−荒海山東峰・三角点(8:50-9:05)−−荒海山頂西峰(9:10-9:30)−−尾根上の大岩(9:50)−−村界尾根のコル(10:40)−−林道終点(11:00)−−八総鉱山跡・駐車(11:25) 歩行時間 3時間45分 |
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![]() 七ヶ岳 |
![]() 白根山 |
![]() 黒岩山 |
![]() 太郎山、白根山・手前は安ヶ森山 |
【安ヶ森山への道】 | |
八総鉱山跡から中山峠のスノーシェードを通り舘岩村に入る、車を走らせ少し走るとうとうとと眠気がする。 国道脇に車を止め少し仮眠をする。 20分くらいぐっすり寝てしまった、助手席で「なな」も疲れたのかぐっすり寝ている。 キーを回すエンジンの振動で「なな」も起きた。 走り始めたここだろうと国道を湯西川方面に左折をして、安ヶ森林道に入る。 曲がって直ぐの製材所の人にここが安ヶ森林道ですかと確認する。 この林道は福島県側では 林道である。 後で知ったがこの林道は昭和34年11月竣工の日本で最初の峯越林道である。 自然破壊が言われ山岳道路が問題になっているのが当時考えられたであろうか。 砂礫の林道を走り紅葉の始まった沢沿いの道をくねくねとカラマツの林を走る。 この道は今から20年も前MTBで走った頃と変わっていない良く整備されている。 その時は湯西川から舘岩村に行きそこから田代山林道で湯西川に戻った。 |
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【安ヶ森山へ】 |
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安ヶ森峠に車を止めた、何台かここまでにすれ違ったが車はあまり通らない。 峠には峯越林道開通の石碑があり、栃木県側が舗装されている。 さっそく準備をして出発する、取り付きは峠の車の前の崖の上にかすかに通行した跡が見える。 そこに決め一気に上がる、明瞭な踏み跡になっている踏み跡の薄い事を期待したがダメかと思いながら踏み跡を歩く。 直ぐに1つ目ピークに着いた、ここまでは道がはっきりしていた、ゴミの散乱もある1つ目ピークは直ぐだった。 ここから東に見えるのが安ヶ森山のようだどっしりとした山容でどこがピークなのか。 東に向って踏み跡が尾根の北側に薄っすらと付いている、マークは赤のテープが数ヶ所あったが邪魔なほどではない。 山部も赤布を100m間隔で付けて前進する。 帰りの時間を短縮するためだ。 笹は思ったより濃くなく鬼面山とは天と地だ、安ヶ森山との鞍部は広い笹原だが問題なく直線で歩く。 そろそろと思いながら歩くピーク近くなると大岩があり右でも、左でも問題ないが左が傾斜が緩いのでそちらに巻く。 巻いて岩をの上に出るとピークらしい感じがする。 一気に潅木を掻き分けて上がると三角点がある。 安ヶ森山だ、”よし”と一声掛けながら周りを見渡す。 割れた山名板が落ちていたダンホ゛ールにマジックで書いた安ヶ森山、下館VWの那須・谷川岳縦走のアルミプレートが落ちていたので銅線で取り付けた。 もちろん持参した山部山名板も取り付けた、すっかり準備の整った山頂でスポーツドリンクで完盃。 午前に歩いた荒海山が隣に見えた、歩いた町村界尾根がそこにある。 ピークは樹林は無く360゜の展望である。 ここからは荒海山とほぼ同じ景色であった。 帰りはマークの赤布を外しながら峠にもどる。 |
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【安ヶ森山のコースタイム】 | |
安ヶ森峠(13:20)−−1つ目ピーク(13:27)−−安ヶ森山頂(14:00-14:30)−−1つ目ピーク−−安ヶ森峠(15:00) 挑戦時間 1時間10分 |
![]() 安ヶ森山1353.9m山名板 |
![]() 三等三角点・ななと |
![]() 紅葉進む山頂付近 |
![]() 安ヶ森林道終点付近 |
【過去の記録】 長谷川末夫さんが戦前の昭和17年4月湯西川より湯坂峠を越えて、マス沢を遡行して次郎岳、太郎岳(荒海山)を踏んでヨモギ沢、入山沢道、上三依を歩いた記録があります。 歩行時間16時間です。 著書「汽車が好き、山は友だち」にありました。 |