三依山 1305.1m  NO.213
                                        山部薮人 03.11.26記
【山行日】     2003年 11月24日(土・祝
【地  図】     1/25000図 五十里湖、塩原
【所在地】     塩原町、藤原町
【天  候】     1100m上はガス、雪雲、ミゾレ (里・曇り)
【同行者】     「なな」

【コースタイム】
自宅発(4:50)==鹿沼IC==西那須野IC==関谷(5:50)==尾頭トンネル上三依側・駐車場(6:12-47)−−東電鉄塔巡視路22号柱分岐(7:28)−−尾頭峠(7:30-35)−−町界との分技上・1270峰(7:55)−−三依山手前のピーク(8:50)−−ピーク南端(9:00)−−1151峰手前まで行く・もどる(ミスコース)−−ピーク南端(9:44)−−1264峰・[鬼105](10:15)−−−−三依山頂(11:10-25)−−町界との分技上・1270峰(12:13)−−尾頭峠(12:30-45)−−尾頭トンネル上三依側・駐車場(13:25-40)==西那須野IC==鹿沼IC(14:50)==自宅(15:40)      歩行時間 5時間38分

三依山三等三角点標石

尾頭峠の石柱

【久しぶり塩原の山・尾頭の尾根の南部】
約ひと月前に、尾頭トンネル上の尾根の北の白倉山へ向った。今回はトンネルの上三依側から峠まで昔の道を歩く。今は東電の巡視路である、歩いて見ると昔を偲ぶ雰囲気を感じるに充分な自然と静けさがある。天気は芳しくないがどうにか持ってほしい。
 関連ページ 白倉山03.11.02


峠越え今も昔も汗ぬぐい 尾頭の霧往時の静けさ

【尾頭峠への道】
まだ暗い塩原の街中を車は通り尾頭のトンネルを潜り抜け目的地の上三依側の駐車場に着いた。ここからダイクラ沢橋を渡りトンネルの脇にある巡視路から尾頭峠を目指す。前回の白倉山はトンネルの塩原側から東電の送電線の巡視路をたどって尾根に上がりその尾根を北にたどり白倉山の頂上をめざした。。今回は上三依側からと決めていた歴史ある尾頭峠から少しだけでも旧道を今は巡視路として整備されていても歩きたかった。トンネルの横のからダイクラ沢の伏流水がわずかに現れ水音のする所から、右の落ち葉でよく見えない急斜面の巡視路上がる。道は広くとても歩きやすいふかふかに積もる落ち葉のを踏んでジグザグな道を歩く。木々の葉はすでに落ち下を通る国道400号線を時折潜り抜けて車が通るのが真下に見える。ジグザグに高度が上がってくると駐車場が視界から消えてスノーシェードが見えてくる。しかし道がジグザグから沢に沿って歩くようになると人工物は一切なく、車の音も全く聞こえなくなった。ジグザグの道の両側にあった笹(ススダケ)は消えた。ここから昔の旧道を感じさせる道になる昔の様子を思いながら歩く。途中に大岩が有ったり少しだけ石積みが有ったりで当時の物か不明だが良い雰囲気である。大木が沢山あり当時の歩く人を大木は見ていたであろう。だんだん峠に近づくと上空に谷を越える送電線が目に入る鉄塔塩原線22号柱から23号柱への区間だ。23号柱は地図で見ると1249峰と1241峰の鞍部有るようだ。程なく巡視路に黄色いポールがあり22号柱との分岐点を通る。黄色のポールにはマジックペンで「下から90分」の書き込みがある。ここから1,2分で峠に着いた。


尾頭の峠道・石積み

峠の馬頭観音

【尾頭峠】
峠には馬頭観音があるよく見ると「上三依山口房高昭和二十年」と彫られていた。また御影石の1m50位の石柱があった、これには「連隊長李王垠殿下御通過記念、昭和十二年ニ月九日、歩兵第五十九連隊建之」が彫られていた。当時が偲ばれる。峠は両側のピークに挟まれる細い苔むした道が塩原と上三依を結んでいる。ここから見上げると送電線が上空を通り峰の上に22号柱が直ぐ近くに見える。塩原側は一面のミヤコザサが芝生のように茂っている。

【幅広の巡視路】
峠からも続く巡視路は快適な落ち葉を踏んでの、アップダウンのあまり無い歩きである。歩きはじめると霜柱と残り雪がありまた下から吹き上がってくる冷気で汗も一瞬にして引いてしまう。この尾根で初めてアスナロの木を見た。ここだけアスナロが固まって、まとまってある。年代者の太いアスナロだ。アスナロは荒海山、奥鬼怒のヒナオソロシの滝見台の近くで見た。雲域があやしくなってきたガスが掛かってきた峰もある。広い道を歩くと時々塩原の街が見える。上空が雲でその下に街が朝日で輝いている幻想てきである。雲が無ければ高原山が朝日に輝く姿を見られるだろうに残念である。この尾根の上が藤原町と塩原町の町界になっている。峠から20分で町界からの分かれでまた巡視路からの別れである。三依山に行くにはここの1270ピークを越すか巻くかしなければならない。山部は道に杭のある所から町界の踏み跡を(左)に進み町界の尾根に行く。だが巻く道はなく戻るのも面白くないのでピークに向って急な斜面を登る。上部は地図ではピークになっているが、尾根上であった。ここに上がるには帰りに確認したらさっきの巡視路を分岐点から先に進み最高点から尾根にスズタケを分けて進むのがベストであった。このことは事前に山部にメールで取り付き場所を相模原のTさんから教えていただいていました。しかしすっかり忘れていました

塩原の富士山

ミヤコザサ

【笹一面の尾根歩き・現在位置】
1270のピークから地図上の1264ポイントへ下ってひと登り、ここの笹(スズタケ)は背も低く実に快適。おおむね道は獣道でビニルテープのマークもうるさくなく付いていた。道は尾根上部を外し三依側にある。今日の笹はスズタケとミヤコザサであり背丈も低く頭が隠れる事は無かった。三依山に対峙するピークに着いたがなんとなく天気からすると先を急ぎたい気持ちで塩沢山に直行する。ピークを下って次の南端のピークに立つ。実は少し前から仕事の緊急連絡が入り話しながらの歩きであった。地図は頭の中でどんどん歩きながらここまできたら現在地が飛んでしまいさー大変回りはガスで沢すら見えず方向が解らない。仕事は連絡を取り報告待ちで携帯受信可能な所に居なければならない。アンテナ感度を気にしながら待機である。南端のピークから1151峰へ向って15分程下って間違いにきずきもどる。南端のピークを見渡せば赤のテープが塩沢山に向って長い尾根に見えた。ガスが一瞬消え塩沢山への長く続く尾根とその先の峰、大塩沢らしい深い谷とその先がやや見えルートを確認する。
【塩沢山へ・電波状態・1264峰】

1264峰の[鬼105]
ピークを下る途中に赤とピンクのマークが小さく遠慮がちに並んで付いていた。Tさんここも通過したな、よく白倉山からここまで一気にやるもんだと関心しながら、携帯の感度を確認しながら歩く。携帯の電波は塩原からのを受信できるようだ、この周辺は獣道が三依側だから尾根上部から余り下を歩くと圏外となり歩くのが遅れる。塩沢山のまえの1264峰に着くここのテープが木に二重に巻いてあるので一瞬塩沢かとぬか喜びしかし余りにも時間が掛からないので違うと思った。ここのピークには杭が2本って一本に[鬼105]とあり、マジックペンでなぞってあった。周りは視界30mミゾレが降りだした、「なな」がこちらをジーと見ているどうするのと言いたげである。仕事の電話が入る全てOKとの事でひと安心である。しかしこちらの天候は悪くなるばかり雪でもミゾレでも山部は大丈夫であるが「なな」の雨具を持ってきていないので思案である。ミゾレの中遅い朝食のパン「なな」はとり五目のおにぎりを食べる。「なな」は歩く前に駐車場でホテイのやきとりの缶詰で済ませているのに食欲だけは旺盛である。おにぎりを直ぐに食べてパンまでほしがる。ミゾレが雨具に音を立ててバシバシ当る。写真を撮り撤退を決める。時間は10:15であった。
【三依山へ】
今来た道を足早にもどる、「なな」と競争である。「なな」も戻ることが解るとグイグイひっぱるロープを長く出しそれをズルズル引いて走っていく。声掛けると立ち止まってまっている、これを繰り返して南端のピークにもどった。ミゾレが止んでガスが引き始めた、戻って塩沢山に向おうか迷ったが今日はまあゆっくりと初冬の山を楽しむ事にした。ここのピークと三依山の前山の中間点の木の下に[塩沢山]の山名板をデポして赤布をマークして三依山に向った。今辺の笹はスズタケで三依山の鞍部が一番濃かったようだしかし問題はない。三依山頂に11:10到着今日の一つの目標を達した。山頂は平らな広い笹原で西に広がっている、下の中三依からも直接上がることも容易と思われる。三角点の標石は深く埋まってあったそばに白い国土地理院の杭が添えてある。かまぼこ板の消えかかったRKさん、SHCフクズミさんの板があった。またミゾレが降りだした、やはり戻って正解だったガスが掛かり始めた。後は峠に向って一目散に歩いた。巡視路への尾根からの下りるルートを丹念に見極めた。ここから広い快適な尾根伝いに巡視路を峠に向った。
三依山1305.1M

旧道・尾頭峠

先の鉄塔は22号柱

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