高戸山 581.3m NO.223 花瓶山 690m NO.224 高倉山 501.5m NO.225 |
県東部の最後の山々、八溝からの尾根(鉄塔山脈) |
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【山行日】 2003年 12月28日(日) |
【地 図】 1/25000図 町付/那須小川 |
【所在地】 黒羽町、茨城県大子町 / 馬頭町 |
【天 候】 快晴 風花舞う 温度低い |
【同行者】 なな |
【コースタイム】 |
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自宅発(6:50)==鹿沼IC==矢板IC(7:40)==大田原たて道・ライスラインに入る(7:52)==上野山の横を通過(8:08)==黒羽・御亭山入口通過(8:27)==明神トンネル(8:40)==茶の里トンネル手前・巡視路入口(8:50)==鉄塔150号・ここに駐車・朝食・発(8:55-9:00)−−鉄塔149号(9:12)−−高戸山山頂(925:-9:39)−−赤白鉄塔148号(9:40-42)−−鉄塔149号(9:49)−−鉄塔150号・駐車場着(9:53)==小田貝バス停(10:08)・小田貝沢に入る==林道途中の一軒屋前の広場に駐車・発(10:20-35)−−若木の植林地(10:42)−−植林地の上部尾根531と山頂の中間点(11:00)−−初原川源頭部の看板(11:10)−−花瓶山山頂(11:26-35)−−636ポイント先から沢に降りる(11:45)−−林道終点(12:05)−−一軒屋前の広場に駐車・着(12:13-20)==茶の里公園==須佐木==小砂==東光寺薬師堂(13:20)==大沢林道・駐車・発(13:38)−−舗装された林道・西の尾根から上がる(13:50)−−高倉山山頂(14:15-30)−−舗装された林道(14:20)−−大沢林道・駐車・着(14:57-15:10)==小川・喜連川==宇都宮・石井スポーツ==リフレスポーツクラブにて風呂(17:30-19:00)==自宅着(19:10) 今日の歩行時間 約3時間50分 |
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![]() 高戸山・三角点標石 |
![]() 巡視路の案内ポール |
【高戸山】 |
今日は茨城県境の残された山々へ向う、この所雪が降り「なな」は留守番ばかりなのでストレスがあるようだ。今日は一緒に歩いてこようと自宅をでる。朝焼けのきれいな寒い朝だ。高速、大田原、黒羽の町を通り明神トンネルを抜けて茶の里トンネルの手前で小沢の所を注意して見ると、入山禁止と東電の巡視路のポールが目に入った。ここだと林道を入る木々の枝が車に擦れる、狭い道を転落を注意して走る。直ぐに送電線の鉄塔の横に着く、側に少し広い所がありここに駐車する。 送電線の鉄塔は150号でここから掘れた茨の道を歩くと植林の若木の所から舗装になり上に送電線が走る。道の上に次の鉄塔149号が見える、道が下りに掛かる所にテープがあり踏み跡を見る。ここから鉄塔の下に出る、見通しは無い。鉄塔から尾根に踏み跡(正確には巡視路)がある。そこを歩くとポールがあり148,149号への矢印が見える。そこから10m先の境界杭から巡視路と分かれて尾根に進む、そこは掘れた溝で以前は道があったのであろうか。そこを登り詰めると小ピークがあり、その先の二つ目のピークで地図を確認すると左は北に花瓶山に向うようである。高戸山山頂はもう少し花瓶方面かと思ったが右を確認する必要を感じ一旦右のピークを確認に右に行く。 直ぐにピークに着く、何とあっけなくそこが高戸山山頂だった。山頂からは木々の間からわずかに見張山方面が見えるだけであとは植林地の檜林で見えない。側に20m先に148号の鉄塔が見える、山名板を取り付けてから鉄塔の所にいった。そこから巡視路が下に降りていたが来た道が最短なので来た道を戻った。高戸山への最短は山部のルートではなく、山部の入った林道の50m先に巡視路の黄色のポールが2本有る所からだと車で148号の下まで入れそうである。 今回の高戸山は山部のリンクにある、山で遊ぼうさんと山悠遊さんのページを参考にさせて頂いた。 |
【花瓶山】 |
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花瓶山にはルートを迷った。どこからでも良いのだろうがベストは高戸山からの縦走であろう。しかし今回はその後に馬頭町の高倉山もあるので少し時間をきにしなくてはいけない。最短は初原川から林道を詰めるか、黒羽側の須賀川、如来から林道を詰めると花瓶山の下までいけそうである。それではピークハンターで途中の楽しみが少ない。前記のホームページを見るとどちらも茨城の大子町の小田貝から入るのが良いように思える。小田貝のバス停の所の橋の所に花瓶山自然環境保全地域の白い柱がある(字が消えかかっている)。ここに掛かる八溝川から分かれた小田貝沢を入っていく途中に沢に沿って何軒かある。10分走ると道が開けた広場に着く、車はその先まで入れるがここに止めるのがベストである。 前の家のおばあさんに花瓶山を聞くと、下の沢を差して沢を渡って行くと言う。沢には丸木が掛けてあるが腐っていて使えない飛び石で越える。沢の向こう側には花瓶山自然環境保全地域の案内板と白い柱がある。この白い柱はこれから歩く地域を守るようにそこかしこにある。案内板の所から作業道が植林地の中を上がっていく突然場所にふさわしくない竹がありそこに作業道の交差点がある。山部は左(沢が小田貝沢から分かれている)に行く、右では小田貝沢に沿って行きそうだからである。 一旦小沢を渡ると車の走れる作業道がありそこを進む。10分くらいで植林地の薄暗い道が二つに分かれ沢も小さく左に分ける若木を植林した明るい所に出る。地図を見るとここを詰めれば右でも左でも尾根に上がり頂上は直ぐに行けそうである。林道に飽きて左の道を選び若木の植林地に入る。右が花瓶山自然環境保全地域への道の様だが。植林地を直登して尾根に上がる、植林地の上部までうっすらと雪が残る明るい清々しい歩きだった。隣の雑木の林との境を歩く、足元にはイワウチワが沢山ある樹下に多いイワウチワだが何とか一時伐採され直射の日光にも耐えて生き続けたようだ。花の咲く頃は楽しい歩きになるなずだ。ここは尾根531ポイントとと山頂の中間点地点である、少し高度を上げ若木の植林地の上部に立つ。 途中の若木の植林地の雪のなかに足跡が残っていた、23日の降雪の後に同じルートで歩いた方がいたようだ。 そこには一見山頂を思わせる、花瓶山自然環境保全地域の白い柱がある。ここからの眺めは雄大で両側に裾野を広げた八溝山が見渡せる。今日一番のビュースポットのようだ。ここで「なな」と水分補給する、「なな」は久しぶりで雪の残る尾根を楽しんでいる。 |
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八溝山・アンテナと天守閣が見える 茨城県の最高峰で、福島県との境でもある。栃木県との境は八溝山頂から西に行った所で、黒羽町の最高点でもある。 |
白杭から尾根を進むと右側に花瓶山自然環境保全地域らしい自然林になりブナ、ミズナラ、イロハカエデが見られた。尾根を塞ぐようにブナの大木が倒れている。尾根には笹(クマイザサ)が現れると直ぐに初原川源頭部の看板の所に出る。初原川の左の尾根をやり過ごし右の高みを目指す。初原川源頭部は伐採されたばかりで山の形がはっきり見える。形が地図と不思議なくらい同じである。(当たり前である)そこからまた暗い植林地の尾根近くの作業道を尾根の笹を避けて歩く。県境の尾根に上がるとそこにマークのビニルテープが上下二段に巻かれいよいよ山頂の近いことを感じさせた。直ぐに花瓶山自然環境保全地域の白い杭の立つまた県境と保全地域の境の杭のある花瓶山山頂に立つ。ここには黒羽山の会のブリキ板があった。標高が訂正されていた。 |
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![]() 山部と山名板 |
![]() 花瓶山山頂 |
山頂から急坂を下り636ポイントに向う、間伐の切ったままの枯れた檜が尾根を塞ぎ跨ぎ迂回して通る。保全地域をはずれその先の尾根から東の尾根を急下降して沢に下りる。水が流れ右に左にと渡りながら下降する。いくつものちょろちょろ流入る沢を集め少しづつ水が増える。一部雪が残り陽も差さないので温度は低い。温度が低くて汗の調節がし易い、今日はダクロンの長袖の下着一枚で歩いてしまった。寒ければ時々Tシャツを重ね着をした。沢に白い異様な光景が広がりはじめた。 | |
綿のような霜柱、一面に白く咲く花のようだ 手に取ってみると雪のようだが、 雪と重量感が違うずっしりと重い 低温とまだ水分を吸い上げる草の生命力のなせる業か |
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しもばしらという草かも知れない。沢をそのまま下っていくと小田貝沢に行き着きそこが林道終点の所だった。壊れかけた木の橋、ブルーシートの作業小屋、電線の切られた廃屋の横を通り車に戻った。花瓶山の花瓶山自然環境保全地域がこれ以上削られて小さくならない事を願いつつ次の高倉山へ向った。 | |
【高倉山】 |
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花瓶山から栃木県に戻り、黒羽町須佐木を通り新しい鶴居峠を越えて来目木に来る。猟銃を持ったダイダイ色のベスト姿のハンターがあちこちの沢の出口に一人づついる。途中の一人に聞くと入之内までとの事である。入之内からの道を入らずに小砂の上中郷の道に入る。だんだん道は狭くなるが車の通れる道で心配は無い。峠に左に入る道が有り側に薬師堂・黒羽町重要文化財とか句碑とか書いた案内板がある。急な坂を車で上りお堂まで入る。東光寺の薬師堂で(創建807年)である、そこの謂れには医王山高倉院東光寺とある。高倉山の麓に高倉院がある関係があるのであろう。 高倉山への取り付きであるがここから尾根を詰めて、462ポイントを通過すれば南の尾根から頂上に行けそうである。少し上方を伺うと真新しいガードレールが見える。どうしてこんな道は無いはずだが、ガードレールを見て萬蔵山と同じパターンだなと思った。その林道の入り口が解からないのだ。そこを諦めて一旦下に戻って、林道大沢線に入る。程なく広い大沢分収林林の白い杭がありそこに車を止める。 ここからその先の林道を徒歩でいく、直ぐに道は荒れススキが道一面に、背丈は2m茨の木もある。沢に沿って沢を右に音を聞きながら水のなくなるまで歩くと、またしても上にガードレールが見える。道に上がると舗装された真新しい黒々とした林道がある。誰も居ない道を西に回りこむように歩く高倉山の西の尾根の切通しを通過した所を高みに向って植林地を上がる。作業道は無い杉の落ち葉を踏んである。植林地から薮分けて主尾根に出ると踏み跡がありテープをこの山で初めて発見そこから10mの所に高倉山の三角点と国土地理院の白い杭、赤白のポールを見る。その一角は木々が払われて今は雑木が茂っていた。 山名板を付けて帰り仕度をしていると、ごそごそと獣の薮を掻き分ける音近いいつの間に接近したであろう。「なな」はきずかない、風の音のせいだろう、山部のワンワンとの声で気づいたようだ。「なな」も気づくおいたいだがここで鬼ごっこでは帰りが心配で、「なな」にマテを掛けて押さえていたら去っていった。ここから元来たルートを赤布を外しながら車に戻った。今日の3山で茨城県境の山を全て完了した。 |
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![]() 高倉山・三角点の「なな」 |
![]() 下の白いプレートはKAさん03.12.15の記載あり |