夫婦山 1341.6m NO.231 白倉山 1048.0m NO.230 滝向山 993.1m NO.229 |
今日はパワー充実で3山も歩けた、雪は少ないが尾根は輪カンが必要 |
登頂リスト 2004年へ トップページへ 山部薮人 04.01.12記 |
【山行日】 2004年 1月11日(日) |
【地 図】 1/25000図 五十里湖 地図A 地図B/川治 地図(夫婦山) |
【所在地】 藤原町/栗山村 |
【天 候】 快晴 強風、粉雪 (栃木県北部山間部、風雪雪崩注意報) |
【同行者】 単独 |
【アクセス・コースタイム】 |
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自宅発(4:50)==鹿沼IC(5:18)==宇都宮IC通過(5:23)==西那須野IC(5:40)==関谷コンビニ(5:45-6:06)==上三依駅(6:37)==中三依・入山釣堀手前(6:45)==@芹沢生活改善センター(7:00-20)−−南の尾根の先端見出標NO.27(8:08)−−TVアンテナ(8:35)−−滝向山山頂 993.1m(8:40-9:02)−−見出標NO.27 (9:16)−−芹沢活改善センター帰着(9:23)==A三依小前入る・アンテナ前KDDI・ドコモ(9:43-43)−−林道・見出標NO.10・取付(10:03)−−植林地上部(10:14)−−広い尾根・ワイヤロープ(10:56)−−白倉山山頂 1048.0m(11:20-50)−−広い尾根・ワイヤロープ(12:00)−−植林地上部(12:20−−植林地見出標NO.10
・林道(12:30)−−アンテナ前KDDI・ドコモ帰着(12:26-35)==五十里湖==日向==日陰==B日陰牧場(13:50)−−大岩(14:30)−−夫婦山山頂 1341.6m(15:00-20)−−大岩(15:35)−−日陰牧場(15:50-16:00)帰着==日陰(16:15)==竜王峡トンネル(\150.)==鬼怒川トンネル(\250.)==今市IC(16:55)==宇都宮IC(17:07)==鹿沼IC(17:14)==壬生(買い物)(17:33-50)==自宅(18:00) 今日の歩行時間 滝向山 約2時間 3分 白倉山 約2時間44分 夫婦山 約2時間 一日合計 約6時間47分 |
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【各種情報】 | |
白河・須賀川間チエン規制中表示/西那須の本線上温度 0゜C/関谷の道路温度 -2゜C/栃木県北部・風雪雪崩注意報発令中(ラジオ6:25) |
【往 路】 |
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昨日、孫とおもちゃ博物館(壬生町)へ行く今日孫は帰京する。山部は今日から山にもどる。 いつもの塩原・関谷のコンビニに寄る、強風で風花が道路の上をナメルように風紋を作っている。関谷の外気温が−2゜Cの温度を表示している。塩原に入ると道路は完全に雪道になる。途中からハンターに向うボーダーは道を左折して行き道は空いてきた。前後の車もボードを乗せた車だ、会津のスキー場に向うのだろう。上塩原から尾頭峠の鉄塔がうっすらと見える、先月から完全に雪景色になっている。峠の先の駐車場は積雪があり、写真を撮るのを辞めて三依に向う。上三依の分岐では全ての車は会津に向った、峠から前面に田代山を見る。上三依駅前で山の写真を撮りながら、周辺の積雪の状態を観察する。ここで登る山を決めた。まず滝向山を最初にアタックだ、北部山間部に風雪雪崩注意報が出ているというのでこの目で見てから決めようといろいろ候補の山の準備をして出かけてきた。 |
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![]() 田代山の上に月 (上三依駅) |
![]() 芹沢中坪の消防器具庫から滝向山へ |
【NO.229 滝向山】 993.1m 考えて思った通りのルートで頂上に立つ、パワーを実感した。 |
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雪道を中三依に向う雪道は除雪してあり快適な走り、時折対向車はスキー場に向う車である。入山沢へ入るべく三依中の案内板に沿って右折する。しばらくして中学校があり道は積雪はないが温度が低く帰りの事を考えるといやな感じである。釣堀の手前で地図を見て取り付きを考える、入山沢からだと北斜面からでその前に沢を越えなければならない。ここから滝向山に行くのはNGのようだ。南の芹沢に向う、滝向山は三依小辺りから尾根をゆっくりと登れば良いのだろうが今回はこのルートを避けた。芹沢の中坪に来ると集落センターと消防器具庫がある、そこの先に山頂に向う小沢がある。車の中から横着しながら見たが道らしきものはない。植林が道路脇の急斜面にあり、その管理道が解からない雪で何もかも隠している。道の先には藤原町の水道施設(芹沢浄水場)があるようだ、送電鉄塔の大きいのが見える。この送電線は荒海山から見たもので、芝草山の西側を通り栗山村日向方面へ延びている。 風雪の状況から三依小辺りから尾根を行くと尾根上にはセッピが出来て深雪の歩きとなる。この季節南斜面と植林地の中は雪が少ないのでベストである。集落センターの前に駐車をして準備をする、消防器具庫の横から杉の植林の斜面に取付く落ち葉に雪が付凍っている。結構歩きやすいステップを切って歩きやすい、笹が有ったが苦にならない急登をして尾根に出ると雪に足跡がある。正月休みに誰か来たのだろうか、尾根上には見出標27、その先の尾根の分岐に見出標26 がある。地図の尾根を正確につかんだ、ここからは真直ぐに尾根上を高みを目指す。途中に岩と氷の所も有ったがアイゼンを付ける程で無い。植林と雑木の境界の尾根を進むとTVアンテナのある所に着く。アンテナの少し手前から雪が深くなる。 アンテナを過ぎると植林が無くなり風が吹き抜ける、尾根上にはやはりセッピが有り三依小から来ると深雪で時間が掛かっただろう。三依小からの尾根をTVアンテナの上で合わせる、そこの先が開けて頂上らしい。尾根は雪が深いので尾根のしたの笹との境目をたどって頂上に出る。白い標識杭が曲がって雪面に見える。滝向山山頂到着である。強風で尾根のセッピ上には雪煙が舞う、一瞬背を風上に向ける。いつもの儀式を始める、山名板(大型サイズ1.3kg)の取付する。三角点標石をピッケルを差して探る。木々の間から周りの山を確認するが、北側では雪雲に隠されている。風が強く直ぐに下山に掛かる。下りは楽チンでカカトを雪に突き入れると登りの50%増しの歩幅で歩ける。急斜で調子に乗って滑って尻餅を着く。元来たルートを着実にたどり車に戻った。 状況によっては1山を覚悟してきたが今日は体力が有りそうで思わずにっこり、帰着時間も時でまだ行けるさあ次だ。 |
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【NO.230 白倉山】 1048.0m 三依の白倉山はどんな山だろう、この時期お勧めの山 |
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![]() 頂上には、後方は高原山が見えた |
![]() ススキがある、雪煙が舞い上がる |
![]() 広い尾根の雪原 |
![]() 深雪の所もある輪カンが必要 |
三依小前の川井橋を渡り柴犬の居る前を通り、アンテナのある沢の前のスペース駐車する。アンテナはドコモとKDDIのものでここまで車で入れる。その先は林道で沢の橋のガードレールにダイヤル式の鍵が掛かっている。ここで狩猟の人と会う、2グループで山鳥猟の一人がここの沢を歩いて来たようだ、人なっこいセッター犬を連れていた。もう1グループは地元湯西川の古老で鹿を追っているようだ。この辺の山に付いていろいろ情報を聞いた。滝向山に行って来たと言ったら足跡は自分達のものだったとの事だった。この時期にも狩猟が行われているのだ注意が必要である。 アンテナの所の橋を渡り左に男鹿川を見ながら、右に石積みの護岸の林道を歩く。杉の植林の橋に見出標とマークがある。ここが白倉山の取付地点である。白倉山は最初の登りが急斜面でありここを上がれば、あとは雪原歩きである。まず杉の植林地を雪と落ち葉の凍った中を上がる。植林地が終わった所が尾根になっている。そこに下降点のマークがある。黄色、緑色のビニルテープでこの二色が交互に頂上までついている。まだ半年以内のマークである。マークが下にあることを見ると無雪時につけたものであるようだ。 植林の上部から雑木の急登を上がる、ここの斜面は会津街道からも見える。時折鉄道の電車が見える中三依の町が真っ白く木々の間から見える。ようやく急斜が終わると広い雪原が現れる、しかも尾根は支尾根もなく一つで広いが迷う事はない。カラマツとミズナラの疎林を猛烈な風が抜けていく、雪が積もり雪原に出てから輪カンを付けた。風紋が出来て盛り上がった所は、サラサラで深くむぐる。尾根の中央を歩く独鈷沢からの小さい尾根も間違う事はない。頂上の少し手前の尾根上にワイヤロープで二つの木が結ばれた大木がワイヤが幹に食い込み痛々しい。 輪カンを新調してこの輪カンを今日始めて履いた。以前の物は何時の間にか無くなってしまった、今回のものはアイゼン用の止め具を付けたのでピッタリである。まさかこの年でまた輪カンを購入するとは思わなかった。スノーシューは5年前にスノーシューの出はじめに購入したが、急斜がだめと重いので山には持って行かなくなった。やはり輪カンが最高だ。尾根のピークが近づいた木々が切られた空が開かれた所が見られる。その中心に小さなポールが見える頂上だ白倉山の山頂に到達した。 透き通った青空を雪雲が飛んでいく、粉雪が強風に飛ばされて顔にたたく。目だし帽をヘッドキャップにしているが耳まで、下げて被った。風の息が一服したところで周りの山を見ると、木が切れたところから高原山が見えるが雪雲に隠れたりしている。ここの標石はポールのそばにあった、山頂は風で吹き飛ばされて積雪50cmぐらいですぐにわかった。山名板はどこにも付いていなかった、山名板を付けて写真を撮りに頂上を歩き回わる。 下山は下りなので快調に歩を進める、広い尾根に付いた登りの足跡はすでに埋まってきている。あまりに強風なので大木の陰で風の息を感じて歩きはじめる。初めて歩く山は遠く感じるが帰り道の早い事地図を見ずに歩けるからであろうか。広い雪原が終わり輪カンを外し、最後の急斜を下る足跡があるがハンターのものか不明だ。林道の見出標の所に出て白倉山が完了した。 |
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【NO.231 夫婦山】 1341.6m もう帰ろうと思ったが、偵察をかねて日陰牧場へ |
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![]() 深雪の尾根が延々続く |
![]() 大岩・南面で雪は無い |
![]() 夫婦山・標石 |
![]() 山名板・花の時期に再訪したい |
大日向山の偵察をかねて日陰牧場にやって来た。前に月山が聳え、大笹山がその奥に赤薙山が陽の下に雪煙にある。関東平野が牧場から見える。牧場の道路の最高点のTVアンテナの所に駐車をする、ここも猛烈な風が吹き付ける。雪は風花程度になるが寒い。見上げると大岩が見えるその尾根の先に頂上が見える。笹原(ミヤコザサ)が南斜面に広がっている。 ゲートの所からカラマツ林に入る、古いビニルテープと黄色、赤色のテープが付いている。古いもの、コンビニ袋、シバリ紐はゴミのようで見苦しい。カラマツ林は下草がクマイ笹でなんて事はない。しばらく笹原を上がると一面平らな開けた笹原らしい所に出た。中央に松の木が立った所だが雪で笹は見えない雪の中をズブズブと足を入れていく。上に大岩が尖って見える、ここから難儀した山ツツジの中をどう通ったか解からなかったが岩の下の笹原に出た。ツツジの中も雪があり踏み跡は見えない。大岩は尾根の西の先に尖ってどっしりとしていた。ここまで来ると回りの山々が良く見える。 ここからの尾根は雪が溜まり一部セッピが出来始めている。雪は固まっておらず歩くと時間がかかるので南面を少し下がった笹との境目を歩く。しかし一面の雪の尾根に出ると巻くわけにいかず足を一歩一歩突き刺しながらの歩きになる。輪カンを持ってくれば、楽勝だったのに残念である。まさか使うとは思わなかった。風が土呂部沢、馬老山西から青柳、日陰の江戸川の上からストレートに吹き付ける。尾根には錆びた柵の鉄の支柱が点々と立っている。山ツツジを避けて笹と雪の境目を歩く。 頂上下の笹原の雪はここも輪カンが欲しかった、時間を気にしながらの登頂だが思ったより時間が掛からなかった。頂上も風が吹き荒れている、その分積雪は少ないようで30〜50cmだ。黒羽山の会のブリキ板が風に大きく揺れていた。三角点標石(三等)は直ぐに解かった、山名板を高原山側の木に取り付けて山頂を後にした。陽が赤薙の上で雪煙の中に幻想的な風景を作っていた。大岩の所でよく観察すると黄のテープを見つけそこを下るが途中で失うしかしどうと言う事は無い。松の木横を通ってカラマツ林に下りていった。車に戻ったのは3時50分になっていた。 夫婦岩は道路脇に有ったらしい知らずに通ってしまった。夜になると寄りそうとの事、今度行ったら確認してこよう。 |
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【山の様子他】 |
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![]() 前週の葛老山・右の白い筋の左を上の植林上部へ登る |
![]() 月山・(夫婦山山頂から) |
五十里湖の側から葛老山を見た、ここから見ると良くあそこの斜面を上がったと感心した。冬の山も良いものだ、それぞれのシーズン栃木の山々の地味さがなんとも山部に合っている。 |