【ハガタテ平から地蔵岳】
ハガタテ平から地蔵の道は明瞭で迷う事は無い。はじめは少し上り平らな所をで方向を変えると地蔵岳の案内板がある。そこから道は右に曲がり尾根から右の雪の涸れ沢を虎ロープの所を渡る。ここだけは良く見て歩くと良い。我が「なな」はこの沢を何でも無いのに中々渡ってくれず時間がかかった。ここからはつづらに斜面を歩く林は段々疎林になり陽が差している所は雪は無く雪が解けて氷になっているので歩きづらい。
直ぐにつづら歩きは終わり南の尾根に着く、ここから横根山方面がカラマツ林の上に良く見える。ここから真直ぐに頂上を目指すとわずかでセッピの尾根に着く。セッピの端に埋もれた地蔵の祠がある。なんとものどかであるこの絵が今日の最大のスポットと思った。もったいなく祠の前に踏み跡を付けないように手を合わせる。尾根に上がるとたっぷりの雪で尾根は白一面である。ピッケルは地面には届かない。雪で地蔵の最高点は解からない。
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【地蔵岳から三ッ目】
地蔵岳の山名板から三ツ目に向かうが、ここで輪カンを付ける。尾根を少し進むと男体山が一ヶ所だけ木々に阻まれない所があった。尾根はの雪がたっぷりで尾根を外せば雪は少ないが歩きずらい。なだらかな尾根を行くと下って上り返した所が三ツ目である。ここでも薬師岳からの踏み跡は見られない。わずかに消えかかったスノーシューの跡わずかに残っていた。三ツ目から薬師岳への禅頂行者道は白い帯が尾根に作られていた。
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三ツ目・山名板 |

三ツ目・薬師岳方向の尾根 |
【三ッ目から夕日岳】
地蔵岳から三ッ目に着くと鹿の足跡が尾根を越えて、足尾と古峰原を行き来する道が出来ている。尾根を歩く鹿は居ないようだ遠くから猟銃の発砲音が聞こえる。いくら鹿の害があるからと言っても猟銃だけでは解決にならない。今日は動物には遇わない小鳥がさえずりながら枝から枝に、幹を上下につめを掛けて歩いている。シジュウカラだろうかカラ類のようだ。
夕日岳は尾根の先にすぐそこにある、あと一汗かこう輪カンに体重を乗せて踏みしめる。少し傾斜はあるが快調だ。鞍部を過ぎると日をいっぱいに浴びた尾根は雪が少なくなり少し登り輪カンを外す。和カンはそのままそこに置いていく、雪の無い岩の登りになるが、岩を過ぎると雪になるが締まっているので問題なかった。平らな頂上部に出るとその先にアルミの山名板が目に入る。今日の目的夕日岳に着いた。
頂上を見渡すと三角点標石が掘られていて顔を出している。本沢からの尾根に踏みあとがある、三角点を探してそのまま戻ったらしく足跡は歩き回ったものはなかった。夕日岳で戻ったらしい、昨日か一昨日ではないか少し解けかけているが明瞭だ。頂上からの眺めは日光側が立木が払われていてまじかに山々が見える。男体山の大きい姿は夕日岳が一番かもしれない。鶏鳴山からが姿が良いかなと思ったが麓まで大きく見えるのはここ夕日岳が一番だ。
大真名子山もここからの姿が良いだろう、半月山の上に錫、宿堂坊、黒檜岳、真っ白な大平山も良く見える。足尾の山は木々の間になってしまう。三ッ目から薬師への禅項行者道が尾根に白いラインを引いている。大声でヤッホーと二回叫んだが雪の峰に消えていった、どこからも返事は返って来なかった。持ってきた。パンとホットレモンを「なな」と分け合って一息ついた。
前週のこの時間は厳しい風の洗礼で戻ろうかとも考えた。今日の天気は打って変わって風も無く先週のがんばりのご褒美だろうか。時間もたっぷり有るゆっくりしていこう前日光の山々を見ながら。
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