
芝草山 実際は写真よりすごい |

地吹雪でも尾根は明瞭で迷う事は無い |
山頂で山名板を探したが見つからなかった。山名板も雪の下かもしれない、もちろん三角点の標石は探せなかった。前に「標石は尾根の中央にある」と何かで見たような気がしたので枯れ木のある最高点をはなれて尾根上を移動する。南と北の中間の小高い所に山名板を取り付けた。後で考えると標石は最高点の北の端にあるのだろうと思える。次に必ずもう一度再訪したいリストに入れておこう。誰か標石の所に移して欲しいと今は願っている。この尾根には冬に珍しく広葉常緑樹がある、植物には疎いので解からないがモチノキの葉に似ている。雪の中良く耐えていると感心させらえる。 |
【戻りは東尾根から巡視路へ向かう?】 |
食事して山名板も取りつけナナも雪遊びに飽き、こちらを見て帰るのかなと問いかけるような斜め顔をする。リュックを背負いストックをまとめて拾って立ち上がると既にナナは南の尾根の端に走り出した。追うようにアスナロとシャクナゲの所になナナは上がって来た南尾根を下ろうとしている。「ナナ」「こっち」と東の尾根を指すと急いで戻ってきた。上がって来た南尾根を下るのでは楽しくないので、巡視路の様子を見ようと東尾根に下った雪は段々緩んで輪カンでも30cmは潜る。しかし下りは楽々ですぐ一つ目のピークに到達。振り返るが木々に間に尾根の黒々としたアスナロだけが目に残る。先行のナナがその先の斜面を下ろうとしない、追いついて先を見る。ヤセ尾根に多量の雪があり通過はナナには困難と見たらしい。尾根の近くまで行くヤセた尾根は結構長く雪庇が発達している。直感的にここは避けたほうが良いと思った。
再度ピークにもどり南の斜面を下ろうと下に目をやるとビニルテープが見えた。やはりここを下った人がいるのだなと思った。ビニルテープは古い物だったテープ類はこの斜面ではこれだけだった。 |

下りながら荒海山を見る
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東尾根のから下り南東尾根の下部
後は登りに使った南尾根 |
【東南尾根に乗り移り・925ピーク】 |
東尾根から東南尾根に乗り移るルートも考えられる。だがヤセ尾根を越えられないのだから東南尾根に行くには一旦この斜面をくだる。雪に埋もれた涸れ沢を越えて巻きながら東南尾根に向かう。1m位と思える腐った雪輪カンが50cmむぐる歩き辛い。尾根と尾根の下部から下りながら巻き気味に水の音する沢に引き込まれないように下る。中々東南尾根にいけない、巻くしか無いだいぶ巻いた南面になったようだ。東南尾根の斜面は所々雪の無い所がある。急にナナが上方に駆け上がって直ぐ先に駆け下がっていった。作業道を見つけたようだ山部も後に続いた。その道は見上げれば今歩いた所の50m上を巻いて上がっていた。これが尾根まで有ったら最短ルートだろう。
道を下ると東南尾根を南へ下った鞍部まで道は付いていた。その先は雪で道は消えたその先は地図の925ピークだ。ゆっくりと登り直ぐに925Pに立つ。両脇が沢の尾根がどこまでも延びている。いままで下った所は上って頂上に向かっている時に沢越しに登り安そうだなと見ていた。この尾根を下れば朝の取り付きに向かっている気も楽にピークから下る。このピークからビニルテープのマークが3ヶ所確認したが枯れて折れて倒れていた物もありつけてから日も経ったものだった。だらだらと下っていくと右の沢に人工物が見える、よく見ると砂防ダムの上面に雪で沢を渡る橋のようにも見えた。
林道手前の最後のピークに上がらずの鞍部から右に回り込む。ドンピシャリ今朝の取り付き点に出た。沢を越え作業道に出ると日向倉山の頂上を踏んだ充実した気持ちになった。芹沢沿いの道には暖かい陽射を受けて、朝より雪が少なくなったようだ。 |

925のピーク |

細いが尾根道は快適 |
【今日のワナ】 |
安直に巡視路を行ったら東のヤセ尾根の深雪、雪庇に阻まれたろう。東南尾根も東尾根に出るのでNGだ。残雪時のルートは何があるか解からない、コース選びは慎重に心掛けたい。今日はルート選択がドンピシャリだった。安直なワナに掛からなかった。 |

東尾根の送電鉄塔・後の尾根の鞍部は尾頭峠 |
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