二子山(ふたごやま)1856.4m NO.253
足尾の影が鉱毒と煙害で荒れ果てた山で、光は袈裟丸山のヤシオツツジを始めとする自然の山々であろうか。袈裟丸山を訪れるハイカーは賽の河原を過ぎると次の目標の小丸山を目指す。15分も歩くと1607m峰のロボット雨量計に達する。この時点で大方の人は二子山の存在すら知らない。栃木と群馬県境の尾根で1/2.5万地図にも破線の道はあるのだが。以前は山としてのルート案内もあったようだ。
【概要】
【山行日】 2004年4月24日(土)
【山 域・目 的】 足尾
【地 図】 1/25000図 袈裟丸山 地図
【天 候】 快晴、雪雲襲来一時雪 強風 
【所在地】 足尾町、群馬県東村、利根村 
【同行者】 「なな」 / 奥袈裟から宇都宮市の斉藤さんと二子山も
タイム】
自宅発(4:10)==国道50号,122号==沢入・林道西山線(6:30)==塔之沢口・通過==折場口着(6:50)/
・弓の手コース(7:30)−−尾根分岐(一般コース)−−1220付近ベンチ南尾根分岐(7:47)−−賽の河原(8:00)−−1607峰・雨量観測設備・アンテナ(8:15)−−小丸山(小袈裟)(8:30)−−避難小屋(8:45)−−前袈裟山(9:28)−−後袈裟山(10:10)−−中袈裟山(10:30-40)−−奥袈裟山(11:40-12:45)−−中袈裟山(   )−−後袈裟山(13:18)−−前袈裟山(13:53)−−避難小屋(14:21-27)−−小丸山巻道(10:31-37)−−賽の河原 B−−1607峰・アンテナ山(15:01)−−二子山(15:20-33)−−1607峰下登山道復帰(15:50)−−賽の河原(15:54)−−展望やぐら−−ベンチ(16:02)−−尾根分岐(健脚コース)−−折場口・帰着(16:23)==大間々==自宅(19:00)帰着

歩行時間  11時間30分(休憩含む)
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自宅、折場登山口往復 95km(国道50号,122号、沢入経由)
【二子山】

二子山 1556.4m

山頂の斉藤さん
【山行動機と実際の歩き】
今日はヤシオツツジの開花下見と二子山そして小法師岳、巣神山の予定であったが。
途中の雨量観測設備の所まで歩いて袈裟丸山を見ているうちに奥まで行きたくなった。予定変更して袈裟丸山を歩き下山後二子山に向かう。

【二子山への取付のアンテナ山から】 15:01 〜

袈裟丸山から下りてきて小丸山(小袈裟)を過ぎるとミニ賽の河原があり少しでアンテナが見えてくる。いよいよ二子山の取り付きを確認に地図に目をやる。この時が胸躍るときめくときなのだ、斉藤さんに『この辺で東に派生する二子山への尾根にとりつきますよ』と声をかける。群馬側(南)は下草のないカラマツ林、左の栃木側はミズナラ主体の林でブナも混じる。尾根は県境であるからか5,6mの幅は木々は伐採されている。うっすらと踏跡のあるミヤコザサだ。地図で距離から時間を見るとせいぜい往復50分位であろう。道路か防火帯か単なる県境のためなのか尾根を忠実に開かれている。初等の薮山でもない、地図読みのベストコースといった感じである。県境なら杭が所々にあるはずだがそれもない自然な所だ。所々に新しいマークの赤ビニルテープがある。ここには相応しくないがそのままにして置いた。帰りに解ったが何ヶ所かに石が積み重ねてありケルンのようになっている、少し崩れ苔むしているが往時が偲ばれます。

【二子山】 〜 15:20-33 〜
途中に特徴あるピークがあり、その先に二子山の姿が見える。強い冷たい風が吹き続けている笹のはもざわめく木々も葉のない枝を大きく揺らす。わずかで頂上に着く風がなければ快適な陽だまりであろう。木々の間から皇海山、鋸11峰、庚申山、男体山、前日光、安蘇の山々が見られる。近くには餅ヶ瀬川が作る自然の谷と尾根の上に袈裟丸の連峰が見られた。今日は動物には会わなかったがそろそろバンビを見られる季節に確実になってきた。あと少しで袈裟丸山、小丸山、ここの二子山は新緑とヤシオ、ミツバツツジ、シャクナゲの山になるのだろう。

山頂からは元来たルートを戻り途中から1607峰へ向かわずにカラマツの芽の出掛かった林を突っ切って1607峰と賽の河原の中間の登山道に復帰した。ここからは賽の河原、やぐら、南尾根の分岐のベンチを下った。

袈裟丸山のメーンの塔之沢登山口からのルートは花見のためにのこして今日は宇都宮の斉藤さんと半日行動をともにした楽しい袈裟丸山の山行は終了した。斉藤さんとは栃木の山でまたお会いすることを思いながら家路に着いた。

【コースタイム抜粋】
−1607峰・アンテナ山(15:01)−−
二子山(15:20-33)−−1607峰下登山道復帰(15:50)
−−賽の河原(15:54)−−展望やぐら−−ベンチ(16:02)−−尾根分岐(健脚コース)−−折場口・帰着(16:23)

ケルンのような石積

巣神山から見た二子山

ヤシオが風に千切れそうだ

袈裟丸山
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