次石山 (つげしやま)  472.9m  NO.285
初歩き板荷の里の次石山 思いもよらぬ観音の岩
初歩きは鹿沼・黒川と行川の間の岩峰を歩く(次石山の南側を周回)
【山行日】 2005年1月2日(日) 【天 候】  晴れ
【山 域】 鹿沼・板荷 【所在地】 栃木県鹿沼市富岡、今市市小倉
【地 図】 国土地理院 1/2.5万図 文挟
      地図(次石山)
【同行者】 なな
【コースタイム】
自宅発(10:40)==鹿沼・富岡平野の巡視路入口(12:25)−−巡視路229号分岐(12:33)−−310m尾根峰(12:40)−−320m峰の祠(13:00)−−390m峰の祠(13:10)−−峠(13:20)−−430m峰長い峰(13:50)−−次石山 472.9m(14:05-35)−−370mの奇岩峰(14:55)−(平野沢林道)−平野集落(15:35)−−駐車場(15:45)==自宅(17:30)

次石山(右の鉄塔のピーク)

山名板(RKさんのものもあった)
【新年の山歩き】
 昨日は近所の公園にカマクラと雪だるま作りに5時間掛かった。 少々腕が疲れていたが正月の腹減らしに次石山に向う。 この次石山はノラさんから次に歩きたいと聞いていた。 そんなに良い山があると知らなかった。 先日はSatoさんが息子さんと歩かれたと聞いた。 今年の初歩きは「次石山」に決めた。 板荷駅の側を走ると目はいつも川化三山にいってしまう、しかし道路まで岩が迫り出しているので気にしていた。 例幣吏街道からは全く窺がうことは出来なかった未知領域であった。
次石山のHPは少なくこの山域のスペシャリスト「栃木の山紀行さん」が次石山を沢山歩かれページを作られているので参考にされたい。 「栃木の山紀行」さんのアドレスはトップページのリンクにもあります。 
【次石山】
 鹿沼から杉並木の例幣吏街道を北に向う、途中の武子(たけし)から西に曲がって行川を越える。 川を越えると向う峰の南端の神社の前に出る。 行川に沿って北に進み坂下集落から平野集落へ。 上空の送電線を仰ぎ見る。 平野集落の入口の家の側に巡視路の黄色のポールを見る。

 山支度を整えていよいよ出発である。 残雪の畑の横から沢に沿った林道を進む。 道の上には送電線が走っているしばらく歩くと黄色のポールがある。 巡視路は沢を渡り左の尾根上に229号送電鉄塔が聳える。 巡視路と分かれて少し沢に沿って歩いてから右の尾根に向って取り付く。 310m峰に立つとなんと229号からの巡視路が310m峰の横を通っていた。 尾根の巡視路は快適そのものだここまで巡視路があるなら苦労しなくても良かったような気がする。 巡視路を進むとプラスチックの階段が続く上がると巡視路は次の230号鉄塔へ下がって行っている。 ここから雪積もる尾根に進む眼前に岩の壁である。 山部一人なら上がるのだが今日は「なな」が一緒なのでロープは持参しているが無理はしない事として巻き道を探す。 対峙する岩の左側を巻いて裏に回り込み落ち葉の積もる斜面を上がる。 雪の尾根に上がって岩のピークに登り返す。 ピークからは送電鉄塔の立つ尾根が下に見える。 ピークには小さな祠がある。 ここから雪の尾根を進んで連峰南の一つ目のピークに向う。 約30m位岩のある尾根を上がると390m峰のピークに到達する。 ピークには大きな祠がありその側に小さい祠が2つ有った。

巡視路分岐

巻いた岩壁

岩上の小ピークの祠

390m峰の祠
 「なな」も心なしか張り切っているように見える。 祠の尾根を進むと西に下りはじめた地図を開くと辺釣の上の尾根の送電鉄塔へ向うようである。 祠のある所に一旦戻る。 次石山への尾根に取り付く所が雪でまったく解らず東の尾根を下ってしまう。 コンパスで見るとここもブレている、雪と都ザサの斜面をトラバースして北に回り込む。 尾根をつかんで下ると峠に出た。 尾根を左右に踏み跡がある今でも利用しているのだろうか。 東の踏み跡の下方に林道らしきものが見えさっき下った尾根の林道との接点に祠がうかがえた。 いよいよここから次石山のピークに向っての登りである。 峠から2,30m上がると植林地の西側が檜の若木で明るい踏み跡の道になった。 上を見ると枯れた木立と岩のピークが見えるまさかあれが次石山と思わないがここからはそれ以上のピークは見えない。 岩場にかかるとルート選択に「なな」がこちらの指示を仰ごうと立ち止まっては見ている。 その都度手で右か左に大きく合図しながら”こっち”と言うとそれに従う利発な「なな」である。 岩場の途中から景色が良くカメラのシャッターを何度も押した。 西の二股山、川化三山、南の鹿沼市街地の先に筑波の山が見える。 東は多気山、赤岩山、古賀志山、それに続く鞍掛山から半蔵山への尾根が長く延びているのが良く見える。 送電線が古賀志の北側を貫いている。 赤岩山の周りにハンググライダーが飛び回っている。 岩場をひと登りすると長い尾根のピークに出る。 尾根は倒木でいっぱいで立ち枯れている。 落雷であろうか黒コゲの木が何ヶ所もある。 今日はじめてのマークがここの立木の赤のビニルテープだ。 H16.3 HHと記してあった。

 長いピーク尾根は禿山のようだ。 ここから北に進むピークからまた一旦下りていよいよ次石山頂へ取り付く。 約60mの登りであっけなく頂上に着いた。 六畳間程のピークの中央に標石があり、祠が東を向いて二つある。 祠には昭和8年下小倉氏子と書してあった。 ここで遅い昼食とした、牛乳パックとパンを分けあって食べた。 次石山山頂からの眺望は無い、時間は14:30下山にここから東の尾根を一気に下る。 しかし「なな」が雪と岩場でなかなか下ってくれない。 狭い切り立った尾根に出て岩場の上に出てしまう。 ここからは下れないしかし眺望は良い、男体山、高原山まで見える。 岩の前には垂直に立つ岩を重ねた奇岩が立っている。 そこに行くにはロープで下りられるが「なな」は無理、少し戻って巻いて奇岩の下に回りこむ直下に行った。 岩は垂直に高い何と言う名の岩なのか、今日はカメラだけにする。 ここからは尾根を下った、踏み跡も無く地図を見ながらで雪で滑りやすかった。傾斜が緩むと下に作業道が見えた、そして林道に下りて雪を踏んで林道を歩く。 クサリのゲートに着いた平野沢と書いてあった。 そこは平野の集落で送電鉄塔228号の側である。 舗装された道を歩き車に戻った。 楽しい初歩きであった。

 帰宅後HPで次石山を検索したら「栃木の山紀行」さんのページのみ表示された。 下山ルートに有った奇岩を「次石観音」と命名されていた。 その通りのお姿であった実によい名だなーと感心しました。 もしあのまま尾根を繋いで歩いていたら「次石観音」の存在も知らなかった。 岩場の急傾斜であるが我が「なな」も歩いたのだから無理をしなければ問題ない。 ご注意 ここは隠された少ない領域なので歩かれる方はくれぐれもゴミなど散らさぬようにしたいものです。 また火災も発生したこともなるようなのでタバコなどは特に気をつけてほしい。

430m峰長い峰・落雷のこげ跡あり

次石山山頂の祠

三角点標石と雪に遊ぶ「なな」

東尾根の奇岩「次石観音」

白根山・男体山

城山の上に高原山
歩行タイム】
 歩行時間   次石山
山頂から南側を周回 3時間 20分