白根山(しらねさん)  2577.6m NO.003
座禅山(ざぜんやま・群馬) 県境偵察 山岳マラソン
ごつごつの裂けた大岩不安定 霧の向こうの山頂ピーク

              白根山頂標石のある所  撮影:北側のピーク
【山行日】 2006年 8月 27日 (日)             【天 候】  曇、終日ガス 一時陽射しがあった
【山 域】  奥利根(利根川源流域)              【所在地】 日光市 群馬県沼田市
【地 図】  1/2.5万図地理院 ・尾瀬、男体山        【参考HP】 白根山のページ
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       地図(白檜岳から白根山)                06.08.14の前白根−白根隠山−白檜岳−
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【同行者】 山部、「なな」
                       XTERRA スクランブル(山岳レース)の
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【コースのタイム】
自宅発(2:10)==鹿沼IC・日光宇都宮道路 清滝IC====菅沼登山口(3:40-4:10)−−弥陀ヶ池(6:20-30)−−座禅山・火口(6:50)−−県境探査−−白根山・山頂(7:50-8:35)−−白根山神社(8:40)−−県境探査−−隠山西のカール(9:30-55)−−避難小屋(10:00)−−五色沼(10:13-25)−−五色山西の峠・県境(10:45-55)−−弥陀ヶ池(10:58-11:00)−−菅沼(12:10)==清滝IC・鹿沼IC==自宅(14:40)
       
弥陀ヶ池                                座禅山  
県境尾根歩き
 白根山周辺の県境で残っているのは、白根山山頂への前後のアプローチだ。 奥鬼怒沼までには、根名草山手前(2623m峰)から湯沢峠間、そして燕巣山〜物見山間も残っている。 少しづつ消化すべく菅沼へ向かった。 
      
 五色山西鞍部(峠)ケルンが県境だ。                    五色山と沼         .        

群馬菅沼登山口〜弥陀ヶ池】 計画変更
 日光に入ると霧雨そして中禅寺湖では濃いガス、車の無い菅沼登山口に到着した時はガスと雨である。 車外に出ずに仮眠を決め込みウトウトして、知らぬ間に二台の車が止っている。 時計を見ると4時少し前、前者のお二人が用意され歩き始めた。 車外に出るとガスが残るも雨は降っていない、後を追って4時10分に「なな」と元気にゆっくりと歩き始めた。 「なな」との山歩きはしばらく来ていなかった、雨やダニの居る山には連れて行けないとおあづけでした。 毎日の散歩は妻か山部が必ずしているので大丈夫だろうと思うが。

 先行の人の落とされた軍手を拾って追いついて渡す。 そのまま先行するその後先頭の方にも追いついてしまう、「なな」は先に先にと綱を引きぐいぐい行きたがる。 終始綱を付けて無駄な歩きをしないようにしました。 途中「なな」が一回水を飲んだだけで、休みも無く弥陀ヶ池に到着しました。 静寂の池は小鳥のさえずりだけの世界であった。 ガスは座禅山のピーク付近も見えず、白根山はまったく見えない。 白根山と五色山間の県境確認が今日の一つ目の課題である。 五色山西の鞍部(五色沼との峠)から白根山山頂までのルートだが、地図やGPSもあるので歩くだけなら問題はないと思うが。 濃いガスで写真もダメだろうと、座禅山のクレーター(火口)でも見てこようと計画変更とした。

 菅沼を一緒に出発した方の内一人は、山部と同じ小山市の方、もう一人は隣町の野木町の方でした。 県南の人は早起きなのですねー。
      
道標・座禅山の尾根に立つ                     白根山の県境尾根           

座禅山ピストン・白根山頂へ
 弥陀ヶ池から白根山と座禅山間の鞍部へ一登りすると、十字路で丸沼と座禅山へとの交差点となっている。 座禅山は弥陀ヶ池の西に聳えている、池が座禅山の創生により出来たのが地図を見ると読める。 座禅山へ向かう道を登りきった所にも道標があり下った先にクレーター(火口)があるらしい。 今日は2317mの最高点へ行ってみると晴れていれば絶好の展望があるのがろうか今日は無理のようだ。 座禅山はハイキングにも良い雰囲気の所なので次回は下山時にクレーターまで行ってまわり込んで下山道へ行ってみよう。 山頂から鞍部まで戻る。 ガスがあっても視界は200mはあるのでこのまま白根山へ向かって県境と登山道が交わる所を見ようと登山開始する。 今日はGPS持参だから高度が上がってくると段々と県境が近づいてくる。 結局大岩が現れ始める所まで来てしまった、GPSしながら県境に立ってみて下を見下ろすと大きな薙の左稜線が県境になっている。 下方は五色山との鞍部(県境)に向かって県境は向かうが、薙は東の五色沼へ向かって県境と離れて行く。

 ここからの眺めも五色沼はガスに隠れ残念である。 見上げるとやや上方に明るさがが見える今日の天気はどうなるのだろう。 「なな」も元気岩をひょいひょいと登って行く、後ろを振り返り遅いとでも言いたげに振り返る。 「待て」と言えばその場に待つ、「よし」と言えばスタートする。 しかし、綱を引けばこちらに来てしまい絶対に確保なんてしてくれない、確保を頼んだ事はない「なな」は信じて居るが命は預ける積もりはない。 大岩が迫り全面の岩に「×」の所に旧道があるがそこが県境である。 この道は尾根に上がる所が崩れているので今は歩かない方がよい。 いつも思うのですが白根山山頂のある所の岩は今にも北側に倒れそうでクワバラ、クワバラである。
 一向にガスが晴れず周囲の山は見えず山頂を後にすることに、先着の方も次々に戻ると言う。 朝の菅沼の二人はピストンで弥陀ヶ池へ下った。 我々は白檜岳へのルートを確かめようと避難小屋を経由して戻ることにした。
       
  白根山                               白根神社奥の院
       
XTERRA スクランブルのアスリート達                皆さんいい顔です。

白根山域で山岳マラソン
 山頂を後にして一旦鞍部に下りて、神社のある頂部へ上がる、さっきから女性の甲高い声が聞こえていたのはこの人の声だ。 無線で『トップ五色沼到着通過』なんて入ってくる。 『女性の二位白根山頂通過』とのメッセージを発信している。 XTERRA スクランブル(山岳レース)だそうだ。 最近流行りだした山岳マラソンのようだ、5年くらい前に北アで走っている若者に会ったことはあったが。 レースそれも登山競争だ、血が騒がない訳は無い(還暦を迎える所だが、ガク)。 トライアスロン、デュアスロン、マラソン、100`ウォーク、そしていよいよ山岳マラソンの時代になったのか。 次々にランナーが息使い荒く登ってくる、軽装備ながら苦しそうである。 楽しんでいるようにも見える、後続になるに従ってスピードは上がらない。 レースの人達は丸沼から駆け上がってきた、白根山頂から避難小屋、五色沼、急登して前白根、五色山、金精峠、菅沼へと走るらしい。

 山頂を後にして避難小屋へ向かうが次々にランナーがくるので道を譲りながら下る。 少し下った頃からガスが切れ始めた、ここからコバルト色の五色沼が絵のように現れ、前白根の尾根、白根隠山の尾根も見られるようになって来た。 しかし遠望は利かないしかし一服の清涼剤になった。 雲の切れ目から避難小屋先から白檜岳へのカールが白く輝いて見える。 山頂から一緒の単独行者と一緒に下ったが、後続のランナーよりスピードが速いのか樹林帯を抜けてしばらく誰も来なかった。 「なな」と山部は県境ルート探査をしながら下ったが、下部からも回り込んで樹林の様子を見てまわった。 さほど濃くない薮(自然林)で歩きは通過出来るであろう、白根山体の岩場を注意すれば問題はないようである。 白根隠山下の所で、持参したものを食べながら「なな」と過ごしてから五色沼へ向かう。
       
白根山頂を上位通過の女性アスリート                     山岳マラソンのマーク    


散策しながらの下山】 
 避難小屋近くには人影はなく通過する。 五色沼の分岐ではスタッフがランナーを待ち道案内をしていた、ランナーは五色沼から前白根への急道をたどるようだ。 五色沼で山岳マラソンに分かれて湖畔を弥陀ヶ池へ向かう。 五色山と白根山の鞍部へ樹林の中を進む、程なく鞍部の草地に到着する。 確認するとここを県境が通っているのが分かる、ここにケルンを積み上げ、両側の斜面を食い入るように見て次回の県境アタックに備えとした。 牡鹿二頭がこちらを見ているのを、「なな」は見逃さなかった、慌てて五色山に駆け上がった。 ガスがまた山肌にまとわり付くようにかかり出した今日の天気の好転は期待出来ないようである。 これ以上の長居は無用だろう、弥陀ヶ池へ向かう。 100m程歩くと五色山への道標がある、あまり歩く人は少ないように見える。 シラネアオイの咲くころはここを上がった五色山手前のピーク辺りが沢山ある所だ。 このピークから弥陀ヶ池へ直接のコースもできているようである。 道標からは直ぐ下の池へ下った。 池には2グループが居た、まだ菅沼から歩いてくる人が木道をやって来る。  
       
避難小屋先                             五色沼       
        
県境上から白根を見る                          弥陀ヶ池        
 菅沼へ下る途中で軽装の何組かの人とすれ違った、どこまで行くのだろうまだ午前であるが。 駐車地の手前で黄色の花に蝶や蜂が群がっていた。 安心したのは黄色い花がオオハンゴウソウでなかったことだ。
 いろは坂、日光市内は一時雨となっていた。
       
登山口(菅沼)付近 


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