朝日岳(あさひだけ) 1896m NO.011-5
峠の茶屋からルートも決めずに歩き始めた。茶臼岳の山腹の道を歩いていると明礬沢の堰堤の側にごみが見える。
これから紅葉のシーズンになるので回収しながら朝日岳に向った。回収後リンドウの咲く尾根を歩いて剣が峰下に。
【山行日】 2005年 9月18日(日) 【天 候】 晴 そよ風 
【山 域】  那須 【所在地】 栃木県那須塩原市
【地 図】  那須岳 1/25000図
       地図茶臼岳、剣が峰
       地図朝日岳、隠居倉、三斗小屋 
       地図姥ヶ平、牛ヶ首
【同行者】 単独、「なな」犬同行する。
【関連ページ】
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【ルート】  峠の茶屋〜登山道から明礬沢堰堤へ下りる〜剣が峰巻き道〜朝日岳と熊見曽根への
       尾根分岐〜朝日岳〜朝日岳と熊見曽根への尾根分岐〜熊見曽根分岐〜隠居倉〜
       三斗小屋の源泉〜温泉神社〜三斗小屋〜延命水手前の分岐〜沼原と姥ヶ平の分岐
       〜ひょうたん池への分岐〜ひょうたん池〜ひょうたん池への分岐〜姥ヶ平〜牛ヶ首〜
       峰の茶屋〜峠の茶屋
峠の茶屋から茶臼岳の山腹の道を歩いてくると、明礬沢を隔てて岩峰が見られる。峰の茶屋避難小屋から剣が峰、朝日岳へと荒々しい峰が続く、北アルプスの穂高岳に似ている所からニセ穂高とも呼ばれている。茶臼岳から三本槍岳への縦走路にもあることから訪れる人も多い。

眺望は360度で南に茶臼岳その右に南月山への尾根、黒滝山から大佐飛山の長大な尾根、鹿又岳から男鹿岳そして大川峠、三倉山大倉山へ続くパノラマは圧巻である。
那須の山々は冬の風雪は厳しい所であるが、秋の紅葉は多くのハイカーで賑わう。
写真の中央ピークが朝日岳山頂

【今日のタイム】
峠の茶屋(7:30)−−標高点1678m手前から明礬沢に下る−−堰堤から尾根を上がる(8:00)−−剣が峰巻道(8:23)−−朝日岳分岐尾根(8:50)−−朝日岳(9:13-25)−−尾根分岐(9:30)−−熊見曽根分岐(9:45)−−隠居倉(10:05-10)−−三斗小屋(10:35-45)−−延命水手前分岐(11:05)−−沼原分岐(11:45)−−ひょうたん池分岐(12:05-35)−−ひょうたん池(12:40-45 )−−姥ヶ平(12:54)−−牛ヶ首(13:30)−−峰の茶屋跡避難小屋(14:00-15)−−峠の茶屋(14:50)==成功山
歩行時間  7時間 20分(途中休憩含む)

【久しぶりの「なな」との山歩きは那須へ、まず朝日岳】
最近の山歩きは薮が多く「なな」は遠慮させていた。しばらく家での散歩だけでは少々肥満気味でご主人と似てきたので今回は一緒した。早朝5時半に家を出て途中の一軒茶屋のコンビニで幕の内弁当を購入した。道はスムースに峠の茶屋の駐車場に着いたしかしすでに駐車スペースは無く下のロープウェー乗り場近くへと思っていた所一台の車が出て行った。
「なな」もいつに無くうれしそうである、どこを歩くか決めていないがまず峰の茶屋跡避難小屋を目指して歩き始める。久しぶりだが道の整備をされたようで階段が増えたようだ。文句を付ける訳ではないが段差には何か基準があるのだろうか、基準ではないがとても人に優しい心使いが感じられない。我らは問題なく歩けるが観光地の那須の道としては落第ですね。家族連れと年配者には段差が有り過ぎる、設置者のデリカシーに問題があるのでしょう。立派な見てくれ道標より気を使ってほしいものである。

淡々と歩を進める高度が増してくる剣が峰が近づくふと下の明礬沢の堰堤を見るときらりと光るものが見られる。目を凝らすと空き缶のようだ、気になりながら歩く気にしだすと気になるものである。峰の避難小屋をやめて堰堤へ下る。やはり空き缶だった上流からから流れてきたのだろうか。ここから堰を越えてそのまま尾根を上がる、この尾根は何度か歩いている。約25分で剣が峰の巻き道に出る。ここから朝日岳に向うこととする。朝日岳へは「なな」は2度たっている。最近では2003.09.06に氏山さんと歩いたその後2年間は来ていない。岩の道には鎖が長くついている。岩には黄色のペンキが付け過ぎと思われるくらいべたべたと塗られていた。ガスの掛かりやすいこの辺りでは遠方からのハイカーに優しいという事であろう。程なく三本槍岳と朝日岳分岐尾根に到着する。たくさんのハイカーが休んでいた。そのまま朝日岳の山頂に立つ。

              明礬沢(みょうばんさわ)に咲き誇る

茶臼岳の右奥には高原山が見える         
【朝日岳にて】
頂上で「なな」に水を用意していると、『山部さんですね』とビーグル連れの方が。「なな」を見て分かったらしい「なな」は山では有名犬らしい、なんとビーグル犬も「なな」ちゃんだそうでだ。そして同じ5歳で同級生である。吠えあうでもなくよくしつけの出来た「なな」ちゃんだった。写真を撮らせていただいた。我が「なな」は鬼面山の方を見ている、あそこに行った時のチシマザサの薮でも思い出しているのだろうか。山頂は羽蟻のような虫がたくさん飛び回り閉口だ、次々にやってくる方も写真を撮ると直ぐに下山していった。我らも朝日岳をくだった。そうだこんな秋晴れに恵まれたのだから先に足を伸ばそう、熊見曽根分岐へと歩く。

岩から岩へ「なな」ちゃん

朝日岳から見た隠居倉、奥は大倉山の尾根

煙草屋旅館

疲れの見える「なな」・沼原分岐
【紅葉と姥ヶ平】
 
熊見曽根分岐には多数の人が休んでいた。その前を素通りして笹の尾根を下って隠居倉へ進む、尾根にはミネザクラやナナカマドの赤い実が秋のおと連れを感じさせている。尾根からは三本槍岳や剣が峰の上に茶臼の噴煙が見える。遠く県境の尾根が薄っすらと長く連なって三倉山の先へ伸びている。あれが大川峠、大萱峠、黒滝股山と見慣れた山並みが連づいている。一旦下って少し登ると隠居倉のピークに着いた。先着の益子のグループがお昼にするか迷っている、少しで三斗小屋に行けると言うとそちらで食べようと後をついて来た。この下りも整備されていた、以前の掘れた土の所は蛇かご(石を詰めた金網製のカゴ)と木杭で階段になっていた。以前から急な坂だがスリップに注意しながらの歩きになる。

 途中の笹原から下に水蒸気が見えた、三斗小屋温泉の源泉だ。硫黄の臭いが立ち込めている、風向きによっては辛いかもしれない。源泉の水蒸気を見ながら笹原を見渡すがこの辺もまだ紅葉は先のようだ。源泉のパイプに沿って下山をし少しすると、温泉神社の屋根が見える回り込んで正面から除くと奉納額がある。額には東京、大阪市、京都市、茨城縣、福島縣、もちろん栃木縣もあり煙草屋の名もある。十三年九月十四日と記してありました。温泉神社のすぐ下が三斗小屋の煙草屋だ。流水に冷やされたビールを横目に水だけを飲んで三斗小屋を後にした。三斗小屋にあるもう一軒の大黒屋も布団が所せましと干してあった。
 益子のグループといつの間にか離れてしまった少し待っていたが来ないので弁当でも食べているのだと勝手に思い出発した。緩やかな道をゆっくり歩く、突然MTBの集団に出会う聞くと三斗小屋から沼原方面に下ると言う15人位の人達だった。遠慮がちに、出会うたびに歩いて道を明けてくれる若い人達のグループであった。

 延命水手前の姥ヶ平への分岐で先行のご夫婦連れに出会う、自分達は峰の茶屋に向わず姥ヶ平へ行くと話をすると自分達もと一緒に姥ヶ平へ進む。途中で何組かの人達とすれ違うこの道も整備されていた。分岐から姥ヶ平のひょうたん池分岐までのビニルテープの撤去やらごみを拾った、コンビニ袋いっぱいになった、たくさんあるものですねでも、ごみは少なくなった。沢を何本か渡ると沼原との分岐に上がる、これでもかと大型の道標が立ち並ぶ新しい道標を立てる時今までの物を撤去しないのがなんとも今の行政的で笑っちゃう。ここから僅かでひょうたん池分岐に着く、ここで休憩とする。実に今日はよい天気である、茶臼岳を一番美しいと感じるのはここ姥ヶ平では無いだろうか。ここに来るといつもそう思ってしまう。あと半月も経つと紅葉に染まって那須の山々が一番華やかな時期を迎えるのであろうか。


茶臼岳 ひょうたん池分岐にて

茶臼岳 姥ヶ平にて

牛ヶ首手前(姥ヶ平上部にて)

こんな岩がごろごろ
 姥ヶ平で茶臼岳にカメラを向けてベンチを通過する。すこし上の岩の道端に腰を下ろして持参した幕の内弁当を食べる。「なな」は疲れから日陰に入って目を閉じている、これではさあ出発だとは言い出せずしばらくゆっくり休養した。「岳人」の特集で皇太子さまの特別寄稿にあった、「姥ヶ平の紅葉」を見て下見に来た案の定今は早すぎる10月10日頃が見ごろだろうか。姥ヶ平では茶臼岳を背景の写真になってしまう、姥ヶ平はロープウェーを降りるとなら40分位の所なのでこの秋は混みそうである。
今日もいつもと変わりなく白い噴煙(水蒸気と言う方が、)を上げている。那須の良い所は簡単に大自然の中に立てる、いろいろのバリエーションルートもとれる、今日はゆるりとした周回ルートでした。次に那須来る時は北温泉から三本槍方面でも歩いてみようかな。このあと「なな」とゆっくりと峰の茶屋経由で下山した。
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