手白山(てしろやま)1849.2m  NO.248-1
白き峰すっくと延びるダケカンバ 厄介薮も今は雪下
栃木の全山登頂を目指そうとした当初から高薙山が気になって仕方なかった。栃木の山でも難関の山と認識している。以前於呂倶羅山に登ったのも偵察であった。今回も様子隣の手白山に上がった。
【山行日】 2004年3月28日(日)
【山 域・目 的】 奥鬼怒 高薙山の偵察を兼ねる
【地 図】 1/25000図   川俣温泉  地図(手白山)
【天 候】 快晴 
【所在地】 栗山村              高薙山(04.04.03)のページ
【同行者】 なな               登頂リスト 2004年へ  トップページ                          
【今日のタイム】
(山行タイム)
 
自宅発(3:20)==鬼怒川コンビニ・仮眠30分(5:05)==女夫渕(7:05)==ウスクボ平発(7:15)−−1438峰との鞍部(7:46)−−1722峰(9:00)−−1722峰先の鞍部(9:10)−−1799峰(10:08)−−手白山1849.2m(10:48-11:20)−−1722峰(11:43)−−手白峠(11:50)−−次のピーク(11:57)−−1722峰前の鞍部(12:04)−−1722峰(12:17)−−1438峰との鞍部(12:44)−−ウスクボ平(12:50)==女夫渕温泉(13:10-25)==川俣の間欠泉==蛇王の滝(14:10)==大笹牧場(14:30)==自宅帰着                歩行時間  約 5時間
【手白山】

山頂の山名板

明るいダテカバの山頂
女夫渕(ウスクボ平)から手白山からの尾根に取付一直線
【登りの尾根を歩く】
 前夜、手白山へのルートを色々考えていると夜遅くなっていまった。 結局女夫渕から真直ぐに尾根を詰めるルートを選ぶ事にした。 地図にある手白沢温泉から噴泉塔に行くルートから途中尾根に取り付くのが一般的であるう。しかし道は雪の下でこんな時に手白山に行く人はいない。 どうせ急であろうがアイゼン付ければなんとかなる。 女夫渕の温泉前で準備をして歩き始めると一般の車が橋を渡っているので途中から戻って車でウスクボ平に向かう。 車は何度かくねくねと曲がりながら高度を上げて1438峰を巻いてウスクボ平に入って行く。手白山の尾根は元々根名草山、大嵐山から東に延び長大な尾根である。 湯沢を挟んで高薙山の尾根も平行に長く高く延びている。戻って手白山は長い尾根の途中のピークである。

 手白沢温泉から噴泉塔への道が尾根を横切る所から尾根が二つに枝分かれる。 イノマタ沢(地元ではウノ沢)が間を深く刻んでいる。 女夫渕で本流の鬼怒川に合流する。 さて取り付きのウスクボ平の雪の無い広い所に駐車をする。1438峰と尾根との鞍部に向かってブナの原を歩き始める。30分で尾根の横から鞍部に上がる。 いよいよここから尾根に取り付く最初はツボ足で1438峰と同じ高度まで上がった所でアイゼンを付ける早く歩きたいからである。 1450mの所で尾根は1438峰の尾根とイノマタ沢(地元ではウノ沢)側の尾根に別れている。 ここからは尾根は一つで右のウスクボ平側の稜線に沿って意識しながらシャクナゲの埋もれた真っ白な雪の斜面をあがる。

ウスクボ平

1438峰との鞍部

1438峰

1722峰の尾根
 約1時間15分で大岩の積み重なるピークの1722峰に到着する。 ピークは大木が数多くあり薄暗い大きな倒木があり潜って歩く。 吹き溜まりには5mを越す雪がある。岩と吹き溜まりの間に深い溝を作っている。ピークまではブナとアスナロの木が目立つアスナロの若木の密集している所が何ヶ所もあった。 ピークから一旦下ると明るいダケカンバの明るい陽射が鞍部に差し込んでいる。この鞍部から噴泉塔への巻き道が尾根通る所へは尾根を歩けずにシャクナゲと若木の密集した尾根の下を歩く。 雪に埋まって尾根の巻き道が解からない倒木もあるようやく今日初めてのマークを発見して道を想像する。 さらにそこから1799峰へ尾根に取り付くマークが消える。 しかしルートに間違いない薮と切り立った岩ここまでのルートを考えればどうと言う事は無い薮を薄い所を探しながら1799峰と次のピークをに達する。

【薮は雪の下の尾根】
 ここまではネズコなど針葉樹だったがいよいよ手白山の最後の尾根に掛かるとマークが現れ出した。 風に糸状になった紐が枝にまとわり付いている。 帰りに全て外して帰ろうと思った細かくついている。治山工事業者がマークに使うピンクの物を以前見たがダイダイ色のテープも現れた。 忠実にマークは尾根を登っていくがおおむね右を歩いているようでマークの上5m歩く。 
尾根は春の暖かい陽射で明るく風もなく雪がまぶしい、途中で着ている物は脱いで長袖のアンダーウエアー一枚である。 半袖になりたいが薮通過で擦り傷がいやなので長袖である。 広い快適な尾根はなだらかに上がっていくと頂上に到着する。
【頂上と下り】
 頂上はダケカンバの大木がまばらにある雪原で雪は深く積雪量はわかりません。 三角点の標石を探そうと何ヶ所かピッケルを差しましたが根本まで入れてもその先は着きませんから全く解かりません。 頂上でパンを「なな」と分けあって食べました。 帰りは巻き道まで不要マークを外しながら下りました。 その先は足跡をたどって下りましたが、誤って1438峰の手前で右の尾根を下りまじめましたが気が付き登りなおして鞍部に下りました。 そこからウスクボ平の車に戻りました。

【周りの山々】
 根名草山を写真に収めようと尾根を先まで歩いたが樹林が濃くて木々の間からやっと見ただけだった。 目的の高薙山の尾根、派生する尾根、薙ぎを丹念に見ました。高い尾根が連なりガレた薙ぎに雪が筋状に見えていました。 こちら側からなら頂上に直登出来そうにも思いました。 しかしアプローチが長いのが、、、迷うところです。 奥鬼怒、高原山、明神ヶ岳など遠くの山はもやに霞むが良く見えました。 山王帽子山、於呂羅倶山は高薙山の陰で見えない。 太郎山、大真名子山、小真名子山は大きく見えました。
高薙山の尾根

太郎山

鬼怒沼山

根名草山

高薙山

【なな】
久しぶりに「なな」と一緒に歩いた今の時期、他の動物はいないので気にする事無く楽しそうだった。 手白山で「なな」は幾つの頂上を踏んだのだろうか。 数えていないが栃木の山の頂上を踏んだ数では犬として一番かな。 「なな」は何も言わないで喜んでいるようだが本心はいかがか。 「なな」の山歩きに一番良い時期と思っている。気温が上がると大敵のダニが付いてしまう。薬をつけているので一週間で自然に落ちて死んでしまうが、瞼などについてしまうと痛々しいので完全とっている。 昨日暖かかったのでシャンプーした山でも雪で汚れることはなかった。帰りは疲れたのか助手席でぐっすり寝ながら帰ってきた。 寝顔がかわいい。

雪に戯れる

 ルートを確認

斜面もアイゼン爪で

頂上でまどろむ
【間欠泉、蛇王の滝】
川俣間欠泉入口 間欠泉 蛇王の滝 A 蛇王の滝 B
登頂リスト 2004年へ  トップページ