【概要】 |
【山行日】 2004年7月24日(日) |
【山 域】 馬坂峠 |
【地 図】 地理院の1/25000図 帝釈山 地図(台倉高山) |
【天 候】 晴れ午後雷雨(PM2:00〜) |
【所在地】 栃木県塩谷郡栗山村 |
【同行者】 単独 |

台倉高山・2060m手前の鞍部から |

YFさんがH16.7設置の山名板(裏書有) |
【アドバイス】 |
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今回の台倉高山を計画時に、「関東ぐるり一周山歩き」の著者で県境尾根を知り尽くす上野信弥氏のアドバイスを頂いた。 氏の歩いたのは1998.10.10であるから、その後明瞭な踏み跡が着いているのではないかとの事でした。 貴重な内容で感謝しています。
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【コースのタイム】
アクセス(登山口まで)
自宅発(12:20)==鹿沼IC(12:54)====(東北高速道)====西那須野IC(1:17)==塩原・関谷コンビニ(1:30)==尾頭トンネル(1:50)==中山峠(2:13)==桧枝岐(2:50)==馬坂峠(3:22) 仮眠1.5時間
歩行タイム
馬坂峠駐車場(5:15)−−小さい沢・渡渉(5:30)−−1898m峰先の鞍部(5:40)−−ちょろちょろの小沢(6:05)−−1番目の湿原(6:15)−−2番目の湿原(6:18)−−3番目の湿原(6:20)−−2033m峰(6:22)−−2033・2028m峰の鞍部(6:40)−−4番目の湿原(6:43)−−2028m峰(6:55)−−ミニ沢(7:00)−−5番目の湿原(7:10)−−手前の鞍部(7:27)−−台倉高山・2066.7m峰(7:40-8:15)−−5番目の湿原(8:25)−−4番目の湿原(8:55)−−3番目の湿原(9:19)−−2番目の湿原(9:21)−−1番目の湿原(9:25)−−2033m・1898m峰の鞍部(9:58)−−小さい沢・渡渉(10:08)−−馬坂峠駐車場(10:20)−−(帝釈山へこの後行く)
歩行時間 5時間 5分 関連ページ 帝釈山 NO.034 (04.07.24)ページ
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【アクセス】
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栃木の山を栃木県側から登らないと少し後ろめたい思いではがある。尾頭峠を抜けて上三依に山王峠をくぐると福島県に入る。 今回の台倉高山へは鬼怒川の川俣湖に注ぐ馬坂沢と平行してある林道を詰めると峠に着くそこが馬坂峠で今日の取り付き口である。 しかし馬坂沢林道の栃木県側は土砂崩れがしばしばで復旧があまり積極的ではないようで当てにならない。 馬坂沢林道は2度乗用車で通過したがその時も、擦った車体の下の岩をピッケルでかき出したり大変でした。 今回は途中のアクシデントはごめんなので真夜中の国道を走る。 また途中の案内板に鷹の巣まで通行可能を見る桧枝岐のに予定通り到着する。
桧枝岐からは馬坂峠へ向う、桧枝岐ミニ尾瀬公園の手前の川窪橋を渡る。 橋のたもとには「燧の湯」の看板があるのですぐ判る。 現在は「帝釈山登山口」の案内板も新設されていた。 燧の湯の前を通り過ぎると人家が無くなり舟岐川に沿った道を走るキャンプ場まで舗装されている。 キャンプ場先からダート道だがいつ来ても良く手入れされている。 途中の作業道とか林道の分岐には丁寧に案内板がある。 桧枝岐村の観光開発への熱心さには頭が下がる。 大型の砂防ダムの所のコンクリートの沈水橋までが舟岐川である。 沈水橋を渡ると道は森の中をつづらに登って行く道のはるか下にトヤス沢が馬坂峠下まであり沢音を聞く。 峠の手前の林道脇に水場がある水の枯れる事はないようで冷たくうまい豊富な水量だ。 馬坂峠へはマイクロバスも行き来しているので問題なく到着できます。
桧枝岐の橋のたもとの案内板には、峠まで14.5K 45分の表示です。
馬坂沢林道はH16.12から土砂崩れで通行止になっています。(H16.8.1入口で確認する。) |

燧の湯前の案内板 |

馬坂峠の取付口 |
【台倉高山・湿原への道】 |
4:30馬坂峠で周囲の明るさに目が覚める。 霞がかかる朝もやの田代山の上に昇る日の出である。 雲に朝焼けが赤く絵のような景色だ。 取り付きは駐車場から少し桧枝岐に20m戻った笹の縁を2mの法面を上がる。 上のカラマツの木に赤ペンキがあるが少し薄くなっているが注意したい。 地図にある破線の道はない、広い峠の駐車場から尾根筋を以前偵察したが深い笹原でその先が思いやられると思った。 しかし今回の取り付きから踏み跡を追えば問題ない。
針葉樹林の中に入ると思ったよりやさしい道が1898m峰を巻くように西側(群馬側)をゆっくりとトラバースする。 少し巻きながら行くと掘れた小さい沢があるそこは渡る。 そのまま踏み跡をたどるとあっけなく1898m峰先の鞍部に到着する。 樹林の木々の間から清々しい陽が射している。 尾根筋から離れているので栃木側は全く見えない。 ここからは2033m峰へ進むがここと山頂手前の笹薮だけが簡単なルートファンが必要である。 今回マークを整理して付け直したので、気持ちよくわかり易くなったと思う。 マークが無くてもここを選ぶ人なら、踏み跡だけで充分だと思う。 最近の付けたと思われる土木工事用のピンクのマークに統一した。 |

1898m峰先の鞍部で |

1番目の湿原・ワタスゲ・モウセンゴケ |
【山頂は、360°の展望】 |
2033m峰の肩のある1番目の湿原にはこれまたあっけなく到着、ここまで樹林の中だけの暗い歩きでパッと開けた湿原に出たときには感激ここが湿原かーとしばし感激に浸る。 次から次へと2028m峰先まで湿原が現れる。 湿原は鬼怒沼とは規模が違うが感慨は同じだ。 湿原にはモウセンゴケがあり蛾が捕まっていたワタスゲが風に揺れていた。 2028m峰先の鞍部には枯れた立木が積雪時の風雪のが厳しさを語っている。 2060m峰は尖がった峰でここも巻き道であるが一面のクマイザサが密生している。 踏み跡は解るが深い笹の横断なのでやっかいである。 ピンクのテープが細かく付いているのでよく見れば問題はない。 ここまで簡単だったのでここで気合を入れて通過する。 鞍部で一服して最後の山頂の急な笹原を一気に上がった。 山頂は大きな形の良い木が出迎えてくれる。 頂上部には木々は低く笹原の中央に三等三角点が回りに石がガードして埋まっていました。 展望は遮るものはない360度で、栃木、群馬、福島の峰々が見える。 黒岩山、鬼怒沼山、今年中に目指す平五郎山、日加倉山が無砂谷先のうす雲の先に霞んでいる。 孫兵衛山、長須ヶ玉山も見えるまた今歩いてきた県境の山並みが重なって見えその先に帝釈山が尖って見える。 |

先の尖ったのが帝釈山その下に馬坂峠がある |

トラバースの笹薮の踏み込む |

ワタスゲが咲く |

蛾とモウセンゴケ |
【帰りはピストンで戻る】 |
この先の孫兵衛山、黒岩山へのルートも同様の様子であるが密笹との情報もあるこの先には踏み跡は見られなかった。 戻りは来たルートをたどって写真を撮りながら戻った。 なんといっても楽しい歩きであった。 このルートは現在尾根筋を外して負荷の少ない斜面の樹林の中を通っている。 踏跡が不明になったら尾根の北西側(群馬側)下を探すとトラバース道が付いている。
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