【山行日】 2005年1月8日(土) |
【天 候】 晴れ |
【山 域】 出流・鍋山 |
【所在地】 栃木県栃木市 |
【地 図】 国土地理院 1/2.5万図 仙波
地図(出流山・剣ヶ峰) |
【同行者】 なな |
【コースタイム】
自宅発(11:40)==出流山・満願寺山門脇に駐車(12:25)−−本堂(11:40)−−毘沙門沢・砂防ダム1(11:45)−−断崖の祠・毘沙門天(11:50)−−砂防ダム2(11:53)−−市町境界尾根500m峰(12:25)−−600m峰長い尾根(11:40)−−剣ヶ峰・修験場跡(13:00-25)−−岩峰(13:40)−−満願寺本堂(14:10)−−山門脇駐車場(14:20) |

剣ヶ峰の頂上・祠 |

十三重塔と本堂の間を進む |
【出流山満願寺】 |
栃木市の奥く出流山・満願寺近くの千部ヶ岳を歩こうと家をでた。 栃木市内から293号を貫き一直線に星野方面の道が完成して出流・星野地区や粟野へは近くなった。 コンビニへ寄る、293号を左折して尻内へ向う橋を渡って旧道を走る。 出流への道はダンプカーとすれ違ういつもと変わらない。 三峰山(鍋山)を正面に見て山麓の蝋梅は咲き始めたのかなと思いをめぐらすうちに出流山満願寺の石柱に着いた。 案内に従って左折する、道の端に稲葉城跡の石の道標をみる。 道は石灰鉱山の工場に左右挟まれあたかも会社の構内を走っているような通りだ。 終始出流川に沿って道は走る間違う事のない一本道少し遠い気もする。 蕎麦屋のノボリの多いことで出流に到着を知る。 出流川に沿った道と分かれて満願寺に向う、山門の側の駐車場に停める。
出流山満願寺と言うと蕎麦と思ってしまう、信仰心の薄いこと。 出流山満願寺は日光開山の祖勝道上人によって開創されたそうです。(くわしくは出流山・満願寺のHPを)
|
【剣ヶ峰】 |
千部ヶ岳へ行こうと考えて家を出たが、満願寺の山内案内を見ていたら剣が峰修験場跡の文字に見せられて変更することにした。 しかし剣が峰への道は記してない、奥の院のほうから行けそうにも見えるが定かでない。 本堂の所から奥の院への参道は続いているが足が止まった。 この先入山料300円が目に入ったそれとなく後づ去りして本堂左手の十三重塔の横に。 ここから雪の滑り易い道を毘沙門沢に沿って歩き始める。 本堂右の奥の院へは観音沢に沿った道で剣が峰は二つの沢に挟まれた尾根のピークのようだ。 国地の1/2.5万図は持参しているので様子は解る、観音沢は後日の千部ヶ岳周回に時に見てくる事にする。
本堂裏の毘沙門沢に砂防ダム1がある水量は僅かである。 道は直ぐに急な道になる何回かつづらに折れて高度を増すと踏み跡は左右に分かれる。 薄い踏み跡の沢に沿った道を選んで進むとガレた所があり上を見上げると柵が見える。 歩いている道は薄く沢に落ちている所があるのでさっきの分岐を右に行けば上の柵のある道のようだ。 進むとほどなく柵の道に合流する。 踏み跡はつづくがいつしか沢の中を歩くようになって踏み跡は消えた。 地図を頼りに剣が峰を目指すのであるがさほど急ぐ必要も無い、それと沢から剣ヶ峰のピークへは切り立った崖岩が見えて一見危険そうだ。 そのまま毘沙門沢の石ころの中を歩く、砂防ダム2が現れる踏み跡は完全に無くなる。 ダムの左側の岩場を立木につかまって乗り越える、ダムの上部は堆積した土砂で埋まっている。 そこからは杉と桧の植林地となるやや暗いがこんなものであろう。 当然こんなに時期にだれも居るはずはない冷たい風が吹き抜けていく。 程よく汗が中和して快適である沢は倒木と崩れた岩で歩けなくなり剣ヶ峰と反対側の尾根に向う。 沢から葛生町側の境界尾根まで60〜70m位の高度差で明るい空が見えている。 尾根に上がって毘沙門沢沢の源頭部周回して剣ヶ峰を目指すことにする。
|

本堂を見下ろす |

毘沙門天下の踏跡 |

砂防ダム2 |

市町境界尾根 |

邑楽郡板倉町村の掘り込みの祠 |

千部ヶ岳の尾根の先に日光の山並み |
最近は山歩きで快適さを心掛けている、気ままに歩くのには計画通りに歩かなくてはいけないなんて考えない事にしている。 以前はやったファジーて感じかな、アバウトかなそれが心よい気持ちを追い詰めない。 尾根に上がると雑木の木々の間から安蘇の山並が見える葛生のなんて集落だろう山影に白い雪が家も見える。 この辺で等高線を数えると500mここから北に登り始める。 尾根のの小ピークに到着禁猟区の赤の標識がある尾根はここから桧の植林地になる。 雑木の快適な尾根と別れを惜しんで周りを見渡すと何と祠が南を向いて鎮座している。 明るい雑木の南を向いてくるりと回って見ると、祠の側面に「邑楽板倉村」が読み取れる。 邑楽板倉村と言えば群馬県板倉町(館林市の東隣)だ、どうして板倉の祠がここにあるのだろう普通の石の小さい祠である。 尾根を進んで等高線600mのこの尾根の最高峰の長いピークで北側の端まで行って見る。 北側からは尾出山高谷山方面が千部ヶ岳の尾根の上に見える。 遠く足尾の山が白く小さく上だけが見える。 風が冷たくて雨具の上着を着込む。 ここから剣ヶ峰は少し戻ってこの長いピークの下部から派生した支尾根を探すことになる。 植林地内は思ったより見通しが利き20m下がった所から尾根が東に延びている。 ここが毘沙門沢の源頭部なのであろう、ここは乾燥したぱさぱさした落ち葉の世界で岩は見られない。 植林地を尾根に向うと鹿であろうが獣道がある。 動物を察知しているのだろう「我が先導犬、なな」はキョロキョロしている。 しかし山部には何も感じない、見出せない、何も聞こえない。 薄くらい両側の谷あいに真っ白なジュウタンのように見える雪寒々しい。 尾根をどんどん進む小ピークを二つ越えると明るい立派な石垣(石積み)の上に祠がある。 側に剣ヶ峰の山名板が、ここが修験場跡の剣ヶ峰だ。 修験場跡といっても今は小広場に石垣があり祠だけの場所であるが着いたとの思いはある。 見通しは無い。 |

剣ヶ峰の尾根の栃木県の杭 |

剣が峰の修験場跡と祠 |
剣ヶ峰山頂は600m峰の支尾根の東端のピークである。 この一体は寺領のようで植林はされていない雑木の林であるが大木が多い。 剣ヶ峰山頂で昼食である、簡単にサンドイッチと牛乳ですます。 かりんとうを「なな」と分けて食べる「なな」は甘党のようである。 しかし人参もジャガイモも食べる。 尾根を下りなし始めるが切り立った岩場に阻まれて巻いたりする。 犬は急な岩場の下りは苦手である。 登りはどんどん多少の崖も上って行く。 何度か抱いて岩場を降ろしながら下る。 最後の大岩の崖の所は大きく巻いて獣道も乱れてそこかしこにある。 直ぐ下の満願寺の本堂があるであろうが中々高度を下げられなかった。 大岩を回り込むと本堂の沢からの柵のある道に出た。 大岩のオーバーハングの崖の下に行くと毘沙門天を祭った祠があった。 ここから本堂横を通って車へ戻った。 剣ヶ峰へは奥の院からの道はないように思えた。 剣ヶ峰の両再度は等高線が混んで切り立っている、そこで剣ヶ峰なのであろうが。 今回のように回り込めば問題ないが本堂から直に上がるには注意が必要でしょう。 下り急なので確かに修験場への道なのかも知れない。 歩かれる時は安全には充分注意をしたい所である。 |

剣が峰から下りの岩場 1 |

剣が峰から下りの岩場 2 |

剣が峰から下りの岩場 3 |

毘沙門天を祭る祠 |