大小山(だいしょうやま) 282m NO.061-2
鷹巣山(たかのすやま) 270m NO.290
妙義山
(みょうぎさん) 313.9m NO.291
つつじ山(つつじやま) 270m NO.292
大坊山(だいぼうさん) 285.4m NO.293
大沼田(おんた)里大坊山に抱かれて 北の風から里人守る
足利市大沼田(おんた)町から毛野中学の北尾根、NHKのアンテナピークと、
ぐるりと回って大坊山に北側から歩いた。 冬の里山歩きにちょうど良いコースだった。
大小山=鷹巣山=妙義山
と区別がつかないようである。
地理院の地図では313.9m峰を大小山としているが現地の表示に従った。
【山行日】 2005年 2月 5日(土) 【天 候】  晴れ 冷たい北西の風が吹く
【山 域】 安蘇(足利) 【所在地】 栃木県足利市
【地 図】 国土地理院 1/2.5万図
       佐野 田沼 足利南部 足利北部
      地図(大沼田町) 地図(大小山)
      地図(越床峠 大坊山)
【同行者】 なな
【関連ページ】 山川浅間山  寺久保山

【ルート・コースタイム】
大沼田(おんた)町( 20分)−毛野中の東尾根(139.1m先)−( 25分)−大久保町からの尾根分岐−( 5分)−NHKアンテナ・198m峰−( 25分)−大小山−( 5分)−鷹巣山−( 5分)−妙義山−( 55分)−昼食−越床峠・157m−( 13分)−砕石場上のピーク−( 17分)−つつじ山−( 15分)−−大坊山−( 10分)−大山祇神社−(20分)−大沼田町
この日のコース所要タイム 3時間35分

「大」「小」の文字は麓からも見える

今はハイキングの山・大坊山
【大沼田町、取り付きの尾根〜アンテナピーク〜妙義山】
大小山は以前二回阿夫利神社からピークまでコースを変えて歩いている。 今回は大坊山まで周回としたいので大沼田(おんた)町、からのスタートとした。 白百合学園の尾根からではあまりにも安直なのでNHKアンテナ峰の南尾根へ取り付くコースとした。 また大沼田(おんた)からアンテナまでは下からケーブルが上がっている。 そこには巡視路もあるがアンテナピークからの西尾根もある今回はその毛野中学校の先の墓地の横から取り付いた。 三角点139.1mの次のピークの尾根に立った。 最近は誰も歩かれた痕跡は内容で枯れ枝が重なり合う藪です。 一部獣道があるのでどんな動物が歩いているのでしょうか。 尾根の稜線は岩が現れていい感じ松の枝の間から南の大久保町のお寺とため池その先の田畑と渡良瀬川がキラキラと光っている。 長閑な冬の静かに春を待っている田園風景である。 ここからは何ヶ所かの小ピークのアップダウンを繰り返しながら進む。 南の大久保町からの尾根と合流地点に出る。 良く踏まれた尾根道が通っている良く見ると以前有ったらしい鉄塔かアンテナか何かの基礎部のコンクリートがある。 「東電」の杭もあるここからは直ぐそこにNHKのアンテナが見える。 ピークから下るとアンテナ設備への巡視路の綺麗に刈り払われた道が来ていた。 そこから上を見上げると局舎とアンテナが見える。 テレビの再送信設備のようだが表示はなかった。 その上に杭があった。 尾根は北東へほぼ真直ぐに進む東側はゴルフ場が直ぐ下に広がっている。 以前143mのピークに上がってから大小山へ来たことがあった。 その時の尾根と主尾根と合わさった。 いよいよ尾根を詰めて行くひと登りするとピークに佐野から来たと言うおばさんが二人これから妙義山まで行くそうである。

ちょっとだけ話をしてお先に出発する。 次の白百合学園への尾根の岩が印象が残っていた。 前に来た当時よりは今は軽々とここまで来た、体力が前はなかったのだろうか若かった頃なのになー。 大小山のプレートの所には5,6人が居た。 「なな」と一緒に歩いていると引かれて登りが楽そうに見えるがこれが楽ではない。 ペースが合わないのである同じペースで歩けないないようで、勢い良く進まないと岩は登れないのである。 体が小さいからで幼稚園児が岩場を歩くような物でゆっくりと歩けない。 ここで水を飲んで一息着く。 先発の方々を登りでお先失礼して次のピークから一気に妙義山に到着する。 ピークに居た方と交代した形で独り占めの頂上に、家具に東から尾根を上がって大人数のグループが上がって来る。 ここで地図はポケットにしまう。 手前のピークからはステンレスの「大、小」の字が大きく見える。 

大沼田のため池と大坊山・アンテナ手前より

アンテナ先の陽だまり尾根
【山名について・大小山と山中の大小の字】
大小山は本によると鷹巣山とも言うらしい。 足利側の鷹巣集落の上の峰だからだろう。 しかし鷹巣山がどのピークを指すのかまちまちである。 大小山もどのピークなのかいろいろ物によって違う。 地理院の2.5万図では313.8mの所としている。 現地には妙義山の表示である。 このページでは現地の標識(アルミ製)に従って表現します。 まず下から大小山、次のピーク(天狗岩)を鷹巣山、最高点を妙義山とする。

岩壁にある「大」「小」の字は20年前に大小山に登った時は木製の壊れかけた物だった。 その後一時なかった時があったように思う。 大小山の下の旧国道50号を毎日通っていた時代があった。 尾根東側の足利市富田の阿夫利神社の大天狗、小天狗の棲む霊場としての謂われと聞く。 往時は賑わったと聞いている、祭礼の時は道路上の電線が邪魔になったと言われている。(木製の大小の字を山に運ぶ時の事かも知れない。) 富田地区の山本様によると地区のシンボルとして寄付によりステンレス製の「大小」の復活をみました。 地域のシンボルとしての存在は大きいもと思われます。 

その後栗田美術館が作られ、バブルの頃ゴルフ場も作られ周辺の道路も整備された。 当時は阿夫利神社周りも藪の中にあったように思う。 道も薄っすらとした踏み跡程度でその時はどこが大小山のピークなのか解らずどうでも良くなって「大」「小」の字を見に行ったのであった。 当時と今は全く違った感じの山になった。 登山道の整備にも冨田地区の皆さんによるものでありがたいことである。 

2005.04.24一部訂正、加筆しました。

鷹巣山と妙義山

妙義山先のピークであった家族
【越床峠】
妙義山からは途中のアクセントの岩尾根、ピークを眺望の変化を楽しみながら明瞭な道を進むとやがて下ると林の中の峠に着く。 越床峠は国立の足利病院からの道も上がって来ている。 峠は足利の樺崎と大沼田、佐野の駒場の三つの集落を結ぶ峠で重要な道であった峠である。 上部の壊れた石碑(道祖神?)がある、薄くらい所で素通りして急な斜面に向う。 ここの斜面で先行の先輩の方二人に追いつきました。 切り立った先が怖そうで行けないと立ち止まっていた。 「なな」がまずためらいもなく先にピークにその後山部が、「切れ落ちてないですよ」と声を掛けると上がって来られて良い眺めだと喜んでいた。 確かに下は砕石場は直ぐ下まで来ている。 旧国道(293号)がトンネルになるまではくねくねと九十九に上る急な坂だった。 前のまま道も見えるここからは日光方面の北方が良く見える、しかし女峰山などは今日はガスの中に隠れている。 越床峠の北へ尾根が延びている、あれが鳩ノ峰で寺久保山、樺崎はと鳥瞰してピークを後にした。

峠手前の道端の祠

砕石場の上に旧道と鳩ノ峰の尾根
【大坊山と大山祇神社】
ピークから岩場を下ると砕石場側が直ぐそばまで来ているので転落には気をつけなければならない。 このルートで一番危険な所だろう。 一旦下って254mのピークにその後尾根を歩くと大坊山の手前のベンチのある所に来た。 ここがつつじ山なのだろうか、山つつじはある。 下にゴルフ場が鳥瞰出来る、今日はプレーする人が見える。 ここから長林寺へ尾根を通して行く踏み跡が下っていっている。 少し小休止して大坊山に向う、最初岩があったが直ぐに土の道に変わる。 途中に地元毛野小の児童が付けた、樹木のプレートが可愛らしく付けられていた。 大人が作ると絵が入らない殺風景な淡白な物になっているのと比較すると笑いさえ覚える。 一旦鞍部におり仰ぎ見ると岩場が見える。 上がってみると見たよりはあっけなかったが、岩がアクセントになっているのがこの尾根の特徴で気分の良いものであった。 大坊山は岩場から7分位で祠が見え頂上に着いた。 広い頂上というよりは神社の境内である。 しかし以前あったであろう社はない、それに付随する建物も基礎部を残しているのみである。 しかし石の祠は数多くある、刻まれているものを見ると山麓の大沼田(おんた)の字が見える。 山頂に以前あった社殿は今は中腹にある大山祇神社である。 山頂の大きな山名板は足利毛野大坊山観光協会の名を見出せる。 山部は20年前は大坊山は知らなかった。 しかし今はブームの山歩きで人気のコースになった。 地元でもコースの整備をして頂いているようだ。 頂上からの眺めは大沼田町、毛野の団地が真下に見える。 神社の荒廃はどの山でも見られる、神社に限らず山を愛した畏敬の念は薄れているようで寂しそうな祠も数多く色々の峰で見られる。 以前は賑わっただろうが今はどうなんだろうか。

下りは広い参道を下って行く、途中パーツの足りない灯篭があった。 天明の字が読み取れたあの天明の飢饉の頃の奉納のようだ。 隔世の感がする自然を敬う、質素を旨として山の薪を集め生活をした時の方が心豊かに思うのだが少し時代遅れであろうか。 どんどん下るとベンチがあり以前山火事のあった所に森林管理局の注意を促す注意板があった。 気をつけたい。 ベンチを後に下ると桜、榊、コナラなどの里山の木々の林に入る。 人工の木の手すり付きスロプになり大山祇神社に着いた。 先行の単独者に追いつくその方は毛野団地方面に下って行った。 神社の先に立派な駐車場があり大坊山にここから歩かれる方が多いようで数台の車が山から帰るのを待っていた。 山部達も下っていくと妙義山手前で会った方とまた会った。 山部達と反対回りで歩かれたようだ。 ここから大沼田町の車を止めた所に住宅街の中を歩いていった。

大沼田(おんた)中の字がある

天明の年号が見られる灯篭

大山祇神社のそばにある案内板

大坊山を北から見る
【マイタイム】
自宅発(8:30)==足利・大沼田(おんた)町(9:40)−−毛野中の東尾根(10:00)−−大久保町からの尾根分岐(10:25)−−NHKアンテナ198m峰(10:30)−−大小山(10:55-11:05)−−鷹巣山(11:10)−−妙義山(11:15)−−越床峠(12:10)−−砕石場上のピーク(12:23)−−つつじ山(12:40)−−大坊山(12:55-13:10)−−大山祇神社(13:20)−−大沼田町・駐車(13:40)==山川の天満宮・長林寺へ
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