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【県境尾根歩き】 |
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テント泊(引馬峠)の翌日に孫兵衛山へのピストン歩きで県境を歩く。 近くの県境は孫兵衛山へ分岐の2060m峰〜黒岩山の区間である。 |
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【山行日】 【山 域】 【地 図】
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2007年 8月 12日 (日) 【天 候】 快晴
川俣(日光市)、桧枝岐(福島県) 【同行者】 ノラさん 1/2.5万図 国土地理院 地図(帝釈山) |
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【所要時間】 |
引馬峠(5:30) − 峠上の1920m峰(県境) − 1915m峰 − 2060m峰(県境分岐) − 孫兵衛山(8:00-15) − 2060m峰(県境分岐) − 2010m峰 − 1915m峰 − 峠上・1920m峰(県境) − 引馬峠(11:30-12:05) −(火打石沢ルート) − 火打石沢橋(14:05) − 深沢橋(14:05) − 越ノ沢橋(15:15) − 黒沢林道・車に戻る(16:10) |
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【関連ページ】 |
馬坂峠から引馬峠(日本最高所の水準点所在地)までは、 こちら>>
県境歩きのトップページ、こちら>>
となりの県境 : 台倉高山(04.7.24)、こちら>> / 黒岩山、物見山は、こちら>> |
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孫兵衛山から白根山 黒岩山 . |
【引馬峠 〜 (県境尾根)〜尾根分岐2060峰〜孫兵衛山】
前日の引馬峠探査であちこち歩き回った。 水場や昔の道形を探したりした、木肌に食い込んだプレートや文字が消え錆びたプレートを見る。 この峠の歴史を垣間見たような気持ちになった。 プレートの刻字の理解は出来なかった。 孫兵衛山へのルートを見に峠の西の斜面に、県境の栃木側は笹に覆われている古図の破線は福島側のピークを外してある。 笹の間にカニコウモリやシダが繁茂した緑のジュータンが見える。 明日の取付口を確認出来た。
翌朝の食事は一個のカップラーメンを二人で分けて餅を二個づつ入れ食べる。 AM5:30テントはそのままに孫兵衛山へ峠を発つ。 偵察で見たシダ類の所を歩いたが笹ある結局ピークを踏んでしまった。 そのまま尾根を通して歩く笹は薄いが倒木が通行を邪魔をする。 同じようなピークや鞍部を何度も過ぎる。 現在の地図と昭和43年の1/5万図ではこの付近の様子が違う、現在の地図では峠の西のピークは長い尾根になっているが、実際には途中に鞍部があり下って再びピークを越える。 実際に歩いた感じでは昭和43年発行図に軍配を上げる。 1915mの標高点周りは笹が濃かった。 広い斜面になる2010m峰で90度方向を変える。 どうも我々は薮の尾根上を通してしまう、峠から2060m峰の県境から孫兵衛山への分岐までは概ね峰を外して福島側のシダ類や獣道を通して歩くのが良いようだ。 鹿の道があり途中に水場の小沢が二っ有った。
長く藪山歩きをして思うことは「動物達の道は利に適っている」ということである。 気に迷いがあると強引に地図に心の線を引いてしまう、ナンセンスな道を引いてしまう。 いつになったらベストな道を歩けるのだろう。
以前に峠から孫兵衛山までで一番藪の濃いのは分岐峰から孫兵衛山間と聞いた。 尾根を通して歩いていたので皆同じように感じた。 先行のノラさんが頂上に着いたようだ、最後の立木を分けると標石が見えた。 うるさいアブが終始付きまとう、気を抜くとチクリと痛い、パチンと掃う薄いシャツの上から刺すので始末が悪い。 アタックザックを下ろして、水をひと口呑んでパンをほうばる。 次はカメラだ標石を何枚か撮影する。 例のM大のプレートを久しぶりに見た、無記名の⇒のブリキ板があったが共に落ちていた。
孫兵衛山の尾根が火打石沢の南側の尾根となっている、8/11に会ったSSKさんは火打石沢へ下った。 今回は引馬峠へ戻らなくてはならないので往路を歩く。 孫兵衛山からの眺望は樹林の間から僅かである。 会津駒も近くに有るが写真としてはまるでダメだ、白根山は捉えらた黒岩山だろうか県境の尾根も見えた。
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三等三角点 (孫兵衛山)
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【孫兵衛山 〜 引馬峠(@宇都宮さんと合流する)】
孫兵衛山で一息ついて引馬峠へ戻る、往路が藪を歩いたので復路は省力歩きをとコースを変えた。 県境分岐峰では往路の鹿道を歩く、次の2010m峰で進み過ぎGPSを確認すると完全に別方向を指す、従ってみたがとんでもない所を下り始めて右往左往する。 小沢と藪をトラバースして復路に復帰、ビニルのマークを見てやれやれと安堵する。 引馬峠の上のピークからの下りも密藪に突入したが、やや西に修正して峠に戻った。
『おーい』と人の声がするように聞こえた、その後に鹿の鳴き声のような声がした。 ノラさんとなんだろうと話しながら峠の藪を戻っていると『山部さーん』と峠の水場付近方向からの声、近くに居るようだ『オーイ』と返す。 しばらくして予想通りの@宇都宮さんが現れた。 てっきり峠散策中でテントを見ていたと思っていたら、ただ今到着とのことでした。 水準点発見の報告をすると『見つかったと、』探索に来てくれたのにがっかりさせたようだ。 それで良くぞ見つかった、「徳24号」の刻字があると言うと喜んでくれた。 @宇都宮さんには今回の水準点の情報をたくさん頂いて、二回の探索にやって来たのだ。 今回も発見できなかったら第三回探索があったかは疑問だ。
第一回探索の時も書いたが、⇒ 引馬峠は篤志家好みの所でYoshiさんからのBBSの言葉が言い当てている、「引馬峠は景色も花もたいして期待できないので、訪れるには単なる山好きではだめで、強い動機・あこがれが必要ですね。」の雰囲気の峠だ。
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県境尾根 |
【引馬峠〜火打石沢・林道終点〜黒沢林道】
引馬峠からは「水準点の発見」の土産を持って、@宇都宮さんを加えて三人で下山である。 コースは前回に下った火打石沢ルートを下ることとした。 火打石沢はなだらかな歩きやすい沢で引馬峠へのルートとしてベストと考えられる。 峠の水場である火打石沢源頭部がプレートのある旧道の近くに来ているがその先からしばらく樹林を歩き沢を歩く。 2週間前に歩いた火打石沢は概ねミスコースもなく歩けた。 7リットル持ってきた水も無くなり沢水を汲んだ。 沢の中に放置されたワイヤを確認して、林道がこの上にあることが分かった。 よく見るとビニルテープが付けてあった。 沢から上がったところが黒沢林道終点(火打石沢林道と言った方がわかりやすいが)である。 ここからは林道を火打石沢橋、黒沢橋、越ノ沢橋と歩き、黒沢林道の現在の終点地の車に戻った。
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