深岩独峰 ふかいわどくほう 333 m NO.358
鹿沼・岩山の対峙の岩峰群 ・ 古峰原高原ヒュッテ忘年会


深岩の岩峰

【山行日】 2009年12月 6日(日)   【天  候】 快晴微風
【所在地】 鹿沼市深岩          【地形図】  1/2.5万図 「日光北部」(深岩)
【同行者】 すかいさん,山悠遊さん、ノラさん、山部の4名 

【コースタイム】
深岩尾根南側祠前 発(9:05)−−岩場の祠群(9:20)−−石切場上部尾根(配電盤、ウインチ)(9:20)−−頂上尾根(9:50-10:05)−−大岩(板状)(10:12)−−尾根の大岩を巻く(10:17)−−ヤセ露岩通過−−大岩(10:20)−−ゴルフ場コース(10:35)−−管理事務所(10:30)−−深岩観音−−神社(深岩集会所) (10:40)−−尾根南側 着(10:50)


古峰原高原ヒュッテ
12/5 の夜は古峰原高原ヒュッテにて忘年会。 車は古峯神社からヒュッテへ向う、どんどん上がって行く峠への最終カーブを曲がつた所で山歩きの女性とすれ違がって通り過ぎた。 『あれは栃木の鈴木さんのようだと』ノラさんに言い車を停めた。 車をそのまま後退させて追いついた、『やあーこんにちは、なんで一人で山歩きですか、下るんだったら乗っていきますよ、、、、』と矢継ぎ早に声を掛けた。 鈴木さんから『峠で、すかいさんたちと会った小屋で待っている。 (今夜飲みすぎないように)』と話された、疲れの知らない活き活き顔で車は『下だから歩く』と言う。 どうしてここに鈴木さんがいるのだろう、我々が今日ここに来る事は知らないハズなのにと思った。 聞けば、参加者のどなたかのページを見られたようだ。 鈴木さんとはそのまま別れて古峰峠へ向ったが、小屋に着いたら鈴木さんからの差し入れが有った、お気遣いありがとうございました。

12/6 翌朝古峰原高原ヒュッテでどこか歩いて行こうかという事になった。 ここに来る途中、気になる山があるという。 鹿沼市内から古峰原への途中の岩峰群だ、岩山は歩いたことはあるがあの岩峰は何と言う深岩集落の独立峰のことである。 古峰原の来る時にはいつも岩を見ながら来る、石切場と露岩がある、尾根上にアンテナのようなものが見えたので尾根に上がり尾根を通せると予想はしていた。 帰りに歩いて行こうという事になった。 古峰原から大芦川に沿って草久、、大久保、引田、下沢、と周囲の山々を眺めながら深岩の尾根南端に来た。

温暖化・暖かい、古峰原高原ヒュッテ 12/6朝 囲炉裏を囲み山談義


露岩への取り付き
深岩尾根の東西は急峻で尾根を南北縦断とした。 尾根は北からは緩やかに見える。 上りは急な方を選び尾根南端からとした。 南端に接した道に来ると小さな大谷石の社(やしろ)がある、その前はやや広く2台の車を停めた。 刈り払われた檜植林地への道があった、そこから取り付き植林地内を歩き雑木の斜面に取り付いた。 山部が先頭で歩いた途中の岩場でルート確認に行った大岩の壁に行き詰まり、すかいさんが先頭に大岩の左を通り展望の良い岩場に達した。 そこには屋根の壊れた祠一つある。 展望のある岩上には三っの祠が南を向いてある。 岩場からは鹿沼の南方が鳥瞰出来きる。 西方にはどっしりと二股山が迫り、大芦川の上にかまど倉、その先の羽場賀山、お天気山、白く輝く男体山が見える。


二股山

羽賀場山、お天気山、白く輝く男体山


展望の岩に祠あり

薮にルートを求める (ノラさん)


【尾根は危険がいっぱい】
いよいよ、待望の尾根縦走だ、祠から岩の間にルートを見出し歩き始めると踏跡がある。 少し行くと石切場の上部に電柱、配電盤、ウインチが踏跡はそのためのようである。 そこから下を覘くと足がすくむ、クワバラである。 厄介なのはそこからである。 そこからあと一段上がると小広くなった所があるがそこに上がるために山部が先に歩いているとすかいさんが岩の積まれた所から転落両足が宙に跳ね上がり完全に斜面に投げ出された。 駆け寄ったが立ち木につかまり事、無傷でことなきを得たゾーとした。 一段高い所に四人が終結したが、頂上直下の尾根は採石された2m垂直壁になっている、山悠遊さんが岩の裂け目を下部に降りた、岩を巻いて落葉の斜面を上がる。 山悠遊さんから頂上に到達との声がした。 頂上は長い尾根で南端の大岩が一番高いようでそこがピークと思い写真を撮り一服した。

木の葉の落ちた頂上からは隣の岩山がよく見える、地図を確認すると岩山より深岩の方が高所である。 深岩峰にはおとづれる人も無いようでナタ目やマークは一切無い篤志家向きの山だ。 決してお薦めする山ではないが、山部には久々に中身のある里山であった。


初級フリークライム (山悠遊さん)

深岩山頂岩上でポーズ


333m頂上は大岩が等間隔に配置
頂上は長尾根で大岩が等間隔に配置されている。 深岩は大谷石(凝灰岩)の岩山である、大谷石が地上に露出し独立峰を呈している規模が大きい、宇都宮の大谷地区の山はここよりは小さい所だった。  ここは何と言っても独立峰の岩峰尾根の縦走が出来るので深岩はすばらしい。

深岩尾根上部は広葉樹の自然林で葉の落ちた木々の間からは大芦川や周囲の山々岩山などが見れる、歩くならこの時期が好機、落葉を踏んで歩くのは童心に帰れるので楽しい。


大きな一枚板状の露岩が斜めに

岩峰を北へ落葉の尾根は続く (すかいさん)


楽しみは岩峰尾根下り
頂上尾根で一服し、お楽しみの尾根北方へ、遠望した北尾根はなだらかに見えた。 深岩峰へは急な南からが良いと一見して見て取れた。 北尾根下りは尾根上にイノシシ足跡が落葉に点々とついていた。 それに引っ張られるとルートを外すことになるので注意が必要、岩場の両側が切れ落ちている所や大岩を左右に巻く所、岩の割れ目を通過する所など尾根を通すにもスリルとルーファンが楽しいのだ。 下りの先頭のすかいさんのオレンジザックが枝を分けながら進む、その後を3人が周囲を楽しみながら続く。 これほど大岩があるとはと思いもよらずの奇岩がある。

北尾根の最後はゴルフ場のコースになる、今回はゴルフコースの縁に下った方が薮が薄いのでそうしたがコースが見えたら最後は東への小尾根(植林地)へ向うと良い。 ゴルフ場の管理道を下るとコース管理事務所の中を通らせていただき公道へ出た。 


随所に大岩、右に左に巻きながら下る (ノラさん)

奇岩が尾根を塞ぐ


見上げる岩峰
公道を歩いて車に戻るのだが、深岩峰と岩山(三角点峰)に挟まれた田園はのどかでした。 途中の深岩観音の裏の岩場は圧巻であった、尾根上を歩いている時にはその岩場には気づかなかった。 大谷地区の岩峰と少し違って見えたのは岩の規模であろうか。 神社の所の深岩集会所でメガネを掛けたまま顔を洗った失態には我ながら笑ってしまった。



深岩の岩尾根を歩いても、まさか下部がこのようになっていたとは思わなかった



深岩ピーク峰を東側から見る

隣の峰の岩山は、こちら>>

深岩岩峰へは、登山道はありません、 採石場上部の危険な岩峰です。
この山は危険でお薦めできません。マークなども一切ありませんでした。

     ・2009年登頂リスト こちら>> ・ 栃木の山283+ こちら>>