駒止湿原 約1100m NO.700-4

晩秋の湿原を歩く

   【山行日】 2006年11月05日(日)
   【天 候】 晴
   【山 域】 南会津
   【所在地】 福島県南会津郡昭和町 南会津町
   【地 図】 国土地理院 1/2.5万図 会津山口 地図(駒止湿原)
   【メンバー】 ナスノガルータさん、常吉さん、上野さんと山部の4人
   【栃木の山283+のHP】 2006年11月05日 午前中の「唐倉山」は、こちらです。

【タイム】
南会津町から西走する国道298号で会津高杖スキー場を過ぎると駒止トンネルがある。 スノーシェードを過ぎた所から右に入る林道がある。 入口には案内板があるから分かりやすい。

駒止湿原
南会津町側駐車場(13:10発) − 大谷地(13:20) − 白樺谷地(13:40) − 水無谷地・中心部にて折り返し(13:50) − 白樺谷地(14:00) − 大谷地(14:10) 南会津町側駐車場(14:15着)


* 水無谷地の先には昭和村側駐車場がある。


 
奇岩と修験の山「唐倉山」を歩いた後、時間の余裕があったので近くの駒止湿原へ立ち寄って見ることとなった。 

駒止トンネル手前から旧道をたどり駒止峠への道をくねくねと走る。 道標「駒止峠」の切り通しを過ぎて下りに掛かりしばらく走ると左手に小屋と駐車地が見えます。 紅葉の時期は終わって閑散とした駐車場にはカメラマン達の小型バスと乗用車が止まっていました。 案内板を眺めると時間的にはさほど掛からぬように思えた。 

写真は駐車地にあった、
天然記念物「駒止湿原」の案内板です。

 
焼山沢と支流の台地に広がった湿原です。 案内板に従って作られた木の階段を進む、両側はミズナラの林に薮は薄い笹である。 最初の大谷地に入るとススキの原となる。 木道が敷かれている。 尾瀬などと同じ木道である。 誰も居ない静かな湿原で風の声も聞こえない。 時折小鳥のさえずり(シジュウガラなど)のみである。 木道が水に浮いている所があり乗るとブジュとした感じである。 湿原の感触が伝わってきた。 原の先に二本のシラカバが陽射しを受けている。 葉はすでになく枝先まで透けて見える、先の林の中にもシラカバの林も見えた。

駒止湿原はごたぶんにもれず乾燥化とススキ類植物の侵食が進んでいるようです。 しかしこの繰り返しが湿原が一部の植物だけでない多様な生態系が作られたのでしょうか。 

 



駒止湿原で大谷地湿原が最大である。 木道の下をチョロチョロト音を立てて水が流れている。 小沢である、
焼山沢の源流部の本流?ではないか。 小沢の周りは(    ブッシュのような桜)のような木があって日陰を作るのであろうか草類は無い。

進むにつれてシラカバ林が目立つその中の木道が続く。  

 
冬枯れの湿原も良いものである。 誰もいない湿原は静寂、時折鳥のさえずりも聞こえるが少ない。 晩秋の湿原の植物たちはいつ冬の雪が降っても良いように準備を終えたように枯れ野だ。

湿原は大きく3つに分かれている。 大谷地、白樺谷地、水無谷地である。

ここまでの写真は大谷地です。

 
湿原には拠水林があるそれに落雷が多数あり相当数の焼けた樹木がある。 天にも届きそうな尖塔は白樺谷地にある、落雷にあった木です。 内側は黒焦げで枯れていますが存在感があります。 付近の背丈の高い木には落雷の跡があります。


白樺谷地の中心部の所にあります。

 
水無谷地の途中から戻りました。 秋の日はつるべ落としとも言います。 ハイカーの居ない湿原は静寂そのものです。 時折小鳥のさえずりが聞こえますが、夏とは違って来る冬の到来にせわしさを感じます。

木々は葉を落とし、湿原の植物も枯れ葉は直ぐそこに冬が迫っている感じでした。(この2週間後、栃木県北部の北側に標高の高い所は降雪がありました。)

 
ススキでしょうか晩秋の陽に穂先だけが金色に輝いて見えました。 季節を変えて雪の駒止湿原はとうなのだろう。

【アプローチ】
会津田島から国道289号を西進し駒止トンネルの手前の針生集落から旧道(峠道)へ向かう。 


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