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【太右衛門新田 『新潟縣』の刻字のある標石】
新潟市江南区太右衛門新田の日枝神社内に載頭方錘形の標石を確認。 この標石は新潟県立文書館・副館長本井晴信氏からご教授いただいたものである。
日枝神社は新潟市街地の南にある鳥屋野潟から信濃川への親松導水路・同排水機場に隣接してある。 排水機場の先は信濃川である、神社の社殿角先に標石があるので導水路関係かと一瞬思ったが、しかし標石と導水路の設置年代からその関係は無いと少しばかり気づかずにいた。
標石寸法及び刻字は次の通りである。上辺15、下辺25センチメートル、刻字面高45センチメートルの頭載方角錐柱で上面には「+」3センチメートルの交差線が刻まれている。東面「新潟縣」、西面「XV
太右衛門新田 基標」刻字があり、標の文字は「基」から下は地中である。 「XV」の刻字は、もう一基の基標の刻字から一連番号と思える、「XV」であるから「15番」であろう。
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【この標石の設置理由は】
設置理由、標石付近の信濃川沿いなのでその堤防関係かと考えたが、刻字「新潟縣」からすると、この標石も新発田の中浦駅近くの「新潟縣
耕地整理」刻字の標石と同じ用途と考えた方が良いのではなかろうか。 大きさや形も同じような感じである。
標石の位置は、E37.52.30.1 N139.01.35.6
(*) 余談ではあるが、2010.7.31の調査で標石の周囲の土中からフィルムケース(カメラ)にA4版に書かれたタイムカプセル?が出土した。内容の一部です。 A4版に鉛筆で書かれています。 中学生の女子ですね。(伊藤
香 H11.10.30(土) 明日は文化祭だ。元気!。どんぐりはこのくらい、このへんがかたい。けっこーのびた,でも土の中
ガンバレ。りっちゃん小説みしてくれない。 ・・・・ 以下略 ・・・ )
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【太右衛門新田付近の地形図】
親松文字の近くの鳥居マークが日枝神社
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