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2011年-report-18   .

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御料局△ 『 御料局△三角點 』  宮内省帝室林野局
栃木県日光市奥日光 小太郎山  2011.10.16

* 眼下に男体山を見下ろすが如く、ロケーションの良い小太郎山山頂に「御料局三角點」標石はある。 標石から目視出来る御料局三角点標石は次の「七曲」「古薙」「高山」「温泉ヶ岳」その他「錫ヶ岳」「中山」などにも御料局標石がある。

標石埋石位置の選定は、当然ながら測量観測し易しやすい位置を、選定するのだ。 必ずしも最高点というわけではない。実際の観測のためには、測標(櫓)を建てるので周囲にスペースがある所なのだ。 小太郎山の最高点では狭いかもしれない、中央の「盤石」位置がベストな標石があった所であろう。 しかし、今となっては以前の位置は分からない。

今回盤石位置にケルンを築き標石を設置した。 標石が盤石と合体し元位置に戻り、 標石と周囲の日光の山々は絵になる風景になった。  一度そんな気持ちで「御料局三角點標石」を見てはいかがでしょうか。*





御料局△盤石  『 盤石 (御料局三角點) 』
栃木県日光市奥日光  小太郎山  2011.10.16

《 盤 石 》
      花崗岩(黒御影)寸法 400×370mm 彫刻「」60×60mm

* 盤石とは、三角点標石の下部へ設置された平板である。万が一標石に事故あった時に速やかな復旧のために埋設されています。 現行の国地院の標石の下部にも盤石が埋設されています。  しかし、普段は見ることは出来ないです。*                





御料局△盤石  『 盤石 (御料局三角點) 』
栃木県日光市奥日光  小太郎山  2011.10.16


* 写真中央の四角形が盤石である。 盤石中央に彫刻されている。「×」ではない。 現在の標石位置から10m離れた所である。 以前は盤石位置傍に標石が倒れていた。 盤石位置が標石の元位置の可能性が高い。

以前(2010.11.14)の調査の際 標石グループの舘沢様より、小太郎山頂に盤石(地中標)ありとの情報をいただきました。(知っていました。) *





御料局△ 『 御料局三角點 』  旧標石ケルン
栃木県日光市奥日光 小太郎山  2011.10.16

* 小太郎山 『御料局三角點)』標石は、2002.9.15当時頂上
中心付近に倒れていた。2009.6.13 では写真位置に移動し
ケルンの中にあったが傾いていた。 元々の標石位置は、
測標(櫓)が建てられる山頂中心と考えられる。*      .

小太郎山・御料局三角点標石
【材質】 花崗岩(黒御影)
【寸法】 柱上面 150×150mm  柱長 705mm (彫刻面) 230×150mm
【彫刻】 正面「御料局三角點」、裏面「三等」、上面「×」
       (刻字解説) 「御料局三角點」の點は、烈点であり、
        「三等」の等は草冠の冠が++である。
上面角面取りあり、(一角の欠けあり)。

* 栃木の御料局三角点標石は、黒御影石で表面がつるつる
で美しい。 しかし、小太郎山の標石は風化であろうか表面
はザラザラで苔が付いている。 *              .

2009年 6月13日の調査は、こちら>>





宮界標 『 固着岩石(界甲642) 』 宮内省帝室林野局
栃木県日光市奥日光  山王帽子山  2011.10.16


* 山王峠側から山王帽子山へ登山道を登って来てると標石がある。宮界標 『界甲641』標石だ。風化し刻字は薄くなっているが(宮)が見え番号も読み取れる「界甲641」だ。 山王帽子山の宮界標は、標石では無い『固着岩石(界甲642)』なのだ 「固着岩石」とは、動かぬ自然石や岩に直接彫刻されたものをいう。山王帽子山山頂大岩
にも「固着岩石」が彫刻されている。

付近の宮界標ラインは山王帽子山北尾根を下って山王峠へ向かう。宮界標ラインは山王峠から、さらに於呂倶羅山東尾根へと続く。* .

この付近の宮界標 こちら>>





  山王帽子山の山名板と 固着岩石
栃木県日光市奥日光  山王帽子山  2011.10.16

* この山名板は、3Dタイプで文字の周囲を彫り込んだもの、
山名部分の白ペンキは剥げ落ちていた。2002年 5月設置 *





宮界標 『 山王帽子山 固着岩石(界甲642)』 宮内省帝室林野局

栃木県日光市奥日光 山王帽子山  2011.10.16

* 奥日光の御料地宮界標調査での再訪である。 山王帽子山の大岩の
「固着岩石(宮界標)」をこの山へ来て意識した方は少ないだろう。   .
大岩に彫刻され固着岩石の□枠は歪んでいる、枠を彫り直したようだ。
その彫られた□枠りの中心を約30mm移し□枠が重なる変形である。
□の大きさは130×130mmで、×は(80×80mm)中央に刻んである。*.

・ 今回、日光の「宮界標」探索に精通の、蘇原氏が同行された。 ・



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