三 岳 |
みつ だけ |
奥日光の湯元と光徳の間にあって気づかれずに横を通り過ぎられる山塊ですが、ミステリアスな不思議な山が三岳です。 三岳は比較的新しい時代の火山で家ほどの大きな岩が積み重なった山です。 随所に窪地(凹地)や岩峰があり針葉樹と笹薮に覆われ鬱蒼とした雰囲気の所です。 動物も多く冬は鹿が多く見られ小動物の足跡、鳥類も沢山生息しているようです。 一部の所では磁石が狂うようで火山特有の鉱物によるものでしょうか。 三岳は南北に大きく二つに分かれそれぞれ南三岳、北三岳と呼んでいます。北三岳には三角点が設けられています。 三角点峰の標高1944.8mが最高峰です。 南三岳の最高峰は1752m峰で南三岳の北方に位置しています。 南三岳には幻の岩峰(1714m)と名づけられた岩山が聳えています。 しかし外界からは中々見ることはできません。 ミステリアスな三岳は山慣れた人にだけ許される所です。 * 南三岳(みなみみつだけ)」の呼称はわれわれが勝手に付けたものと思っていましたが、聞いたところでは地質学だったか火山学だったか、専門分野でも「南三岳」「北三岳」と呼んでいるそうです。 三岳全体は日光では奥白根に次いで新しい火山で、ただ「北」と「南」では生成の時期がずれているとも聞きました。 ( ナスノガルータさんの旧nifty山のフォーラムの談話より) * 南三岳の幻の岩峰は現在の地形図には標高の記載は有りません。 等高線を数えると1690mまでは確認できます、また頂上でGPSにて測ってみると1700m以上のようでした。 先頃大正四年の地形図を見ましたら幻の岩峰に標高の記載がされていました。 その地形図では1714mの記載です、南三岳ではここだけが記載されていました。 北は三角点峰の標高が記載されていました。 大正期の地図は現在のものとは比較にならない位の雑駁(適当)な地図です。 それでも概要はつかんでいましたが、その地図では今日のような三岳歩きは出来なかったでしょう。 三岳の複雑地形をよくぞここまで地形図にまとめたと感謝することなのでしょう。 測量の進歩と言うか国土地理院さんにお礼を言わなければならないところです。 大正四年の地形図はこちらです。(starionさんのBBS報告より) 06.11.15追記 山部 |
三岳関連のインデックス | ページ | |
2002.05.26 | 於呂倶羅山−湯元−北南の鞍部−北三岳・三角点峰山頂−湯元 「Sさんと歩く」 | こちら |
2003.03.13 | 湯元−小峠−1850峰−北三岳・1944.8m三角点峰山頂−小峠−湯元 「三岳探検隊・ふーせんさんのHP」 | こちら |
2005.01.30 | 湯元−小峠−1882峰−北三岳・1944.8m三角点峰山頂−湯元 「第四次三岳探検隊と歩く」 | こちら |
2005.03.06 | 光徳−幻の岩峰・1714m−1698m峰−北南の鞍部−光徳 「第五次三岳探検隊と歩く」 | こちら |
2005.03.21 | 湯滝−1703m峰−1740m峰−南三岳最高峰・1752m峰−1523m峰−湯滝 「第六次三岳探検隊と歩く」 | こちら |
2005.03.21 | 「第六次三岳探検隊」のHP (のみねさんの旧nifty山のフォーラムより) | こちら |
2006.03.05 | 光徳−幻の岩峰・1714m−1698m峰−北南の鞍部−1752m峰下−湯元 「第七次三岳探検隊と歩く」 | こちら |
2006.11.15 | 三岳付近の地形図 (大正四年発行版) | こちら |
ご注意 この山域は岩や薮に覆われた迷い易い山です。 地図に現れない岩峰に方向感覚が曖昧になり危険です。 登山道などはありません、 転落など一般の方の入山は大変危険な山です。 動物もたくさん生息している自然のままの地域です。 どんな山歩きでも地図、磁石は必携です。 全てに於いて安全を優先してください。 |