宿堂坊山 1968.0m , 2077m峰  NO.188-1

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宿堂坊山 1968.0m

2077m峰より県境(南)を見る


【山行日】 2003年 9月 21日(月・祝) 【所在地】     日光市 群馬県境
【地  図】 1/25000図 白根山 地形図、こちら>>
【天  候】 快晴 【同行者】     単独
【コースタイム】
戦場ヶ原赤沼バス停発(4:30)==小田代ヶ原バス停(4:40)−−西ノ湖入口バス停(5:20-45)−−柳沢川渡渉点・壊れた橋(6:30)−−赤岩滝入口・尾根取付(7:00)−(林道は歩かず)−林道終点(8:20)−−2077峰(10:00)−(界標調査)−三林班沢の頭(11:30)−−ネギトのコル祠(12:40)−−宿堂坊山(13:00-15)−−西ノ湖吊橋(14:40)−−千手ヶ浜バス停(15:00)==赤沼着(15:35)

【赤沼出発〜西の湖入口バス停〜柳沢川渡渉点〜赤岩滝入口】
高速道料金が上限1000円になって夏休みは奥日光も混雑しましたからでもないが少し早い4時15分に赤沼到着。 バスが待っていた運転手さんがまだ時間あるからどうぞの言葉に急いで準備し飛び乗った。 1時間(予定は5:30発)の余裕が出来たのである、しかし小田代が原バス停で焦った4:30発はここ止まりであった。 99.99%がカメラマンで山歩きは私だけだった。 そのまま戻って5:30発に乗る選択もあったがランプを出して暗き道を歩きだした。

西ノ湖入口バス停に5:20に着いたのでバスより早く着いたが小腹が空いたので小休止した。 バス停を出発すると5:30発の
バスが到着した、3,4人が降りて後を歩いてくる、追いつくかなと思っていたら西ノ湖方面へ行ってしまった。 今日一日一人ぼっちの山歩きになるようだ。 林道歩きが始まった慣れた柳沢林道で歩きやすい、千手山下、山神の鳥居、大岳取り付きと進み約1時間で柳沢川の渡渉点に着く、水が少なく飛び石を一個だけで渡れた。 赤岩滝への道は明瞭な道標と踏跡があって難なく赤岩滝への沢渡渉点に到着した。

西の湖バス停

柳沢・二段のダム

壊れた木橋

柳沢の河原
赤岩滝分岐から所謂、山部ルートで林道終点〜2077峰
柳沢川に沿った尾根は地形図での確認もし易く沢に沿って尾根を登ればよい、今回歩いて見るとその後多くの方の利用がうかがえて安心した。 踏跡も付きテープも増えたが渡渉点からの林道は崩落が激しく歩くには危険だなのでこのルートを薦めたい。 時間も短縮できるので錫ヶ岳への最短ルートとして利用されたい。 この尾根は一部尾根にシャクナゲ薮があるが巻道があるので薮無しで歩ける。

快晴である、林道終点に着いたいつもここに来ると大自然の中に一人ぼっちと思う、周りを尾根に囲われその尾根も遠くポツンとした感じである。 水を一飲みして出発だ、2077峰までは少し深い笹原の通過があるが下からなら地形図通りに歩けるので問題はない。 このルートは4回歩いているので地形図は出していないが尾根をたどって2077峰の下に着いた。 このルートは錫ヶ岳へのルートとして歩かれるので2077峰と錫方面の鞍部に進む。 道標が相変わらず沢山付いている、ここまで必要か疑問は残るが初めて歩かれる方には仕方ないか。 でも地形図と景色にも目をやってほしいものだ。 ただマークを拾いながら歩くだけなら他でも良いのではないか。 鞍部にザックを置いて鞍部周辺の界標を探索するが探しだせなかった。


         
赤岩滝入口〜林道終点間の尾根                  赤岩滝入口付近の沢   
       
柳沢左岸の尾根(赤岩沢分岐500m地点)          林道終点手前ヤセ尾根から林道を見る   


【界標調査 2077峰〜三林班沢の頭〜ネギト祠〜宿堂坊山】
2077峰に界標が有ることは以前から知っていた、ここではデータと標石撮影だ。 県境尾根はいつも雄大で紅葉も見られすばらしい。 今日この尾根ではじめて人(福島か新潟訛りの方)に会ったそれが人に会った最後であった、声を掛けたが急いでいるようで錫に足早に歩いていかれた。 携帯(ドコモ)は尾根は以前から利用可能であったが、今回何度か利用可能地域を確認した。 柳沢川などの沢、川筋は利用できない、山部ルートの尾根では175m付近から利用できる。

2077峰ピークと南斜面の道に界標がある。 



       
御料局三角点 標石                     地理院 三等三角点 標石


【宿堂坊山山頂】
ネギトのコルから20分強で宿堂坊山山頂に着く、歩き初めてから8時間と少し、ここまで来れば後は帰りは下りのみである。 頂上は明るく広く木々に山名板が付いている。標石は「三等三角点」と「御料局三角点」の二つがあります。 すぐそばに三角の石の祠がありました。 頂上の南東面は笹が付いた所、南から西は大木の下草のない林である。北は暗い林である。 ななは疲れたか薄目をして

【宿堂坊山〜一升ビン】
一服しながら下山のことを考えるうちに地図のない不安が過ぎる。 頂上で偵察するが明確なマークは三俣の県境のみである。ここから柳沢林道、西の湖方面へはブリキのマークはない。 頂上のすぐ下に赤布のマークが沢山付いている。 そこから東に一個赤布、ビニルテープがある。 地図がないが今回来る前に烏ヶ森の住人さんの下山のくだりで、薮の無いネギト沢から離れて歩き易い所を下ったのを思い出しここを下る事にする。 沢音を左に聞きながらふかふかの腐葉土の急傾斜を下って、下ってまた下る。

尾根の右側の沢が現れ大分下った所で支沢からネギト沢の直近の根の張った尾根を下る。 一ヶ所石楠花があり巻こうかと思ったが、「なな」が難なく通過するので後を追うと巻かずに済んだすると尾根が切れその先に大岩がある。尾根の切れ目に来ると、右に下りる踏み跡がありました。 この尾根はテープのマークがあってルートを取り戻したので安心した。 そこを下りると何と一升ビンがあるじゃないか。 あったこれが一升ビンか考えていたよりも小さなビンに見えた、周りの大岩が大きく見えたからだろうか。 大岩に見えたのは林道の尾根の切通しだが、尾根を二ヶ所切って作った林道の大岩なのだ。
       
 大岩がのしかかる14号橋                 宿堂坊山入り口・一升ビンの所


【ネギト沢・柳沢林道】
一升ビンから柳沢林道を歩き始め最初に大岩の引っかかった14号橋がある。 これが14号橋か大きい岩だ横の斜面が今も崩れている、でも引っかかっている様な岩は無い。 何枚か写真撮しを歩き出した。 林道は踏跡の無い薮と比べると高速道路だなんて言いながら進む。 次の支沢のコンクリート橋の上を沢水の流れる所を過ぎると、何ヵ所か崩れた所があるが林道はとにかく歩き易い。 しばらく歩くと木々の間から柳沢が見える、しかし林道は上流に向って歩く段々高度を下げ河原に着く。 今朝、沢を渡ったのは80m上流の壊れた橋の上だったが、良く見るとレールと流木が掛けてあり渡り易くなっている。 ここをなな(犬)と一緒に渡りしばし休憩する。

河原に石積みがありここが渡り所のマークがあった、うかつにも見えなかったここを渡れば林道が見えたのにまた、対岸のところにも×印まであるのに残念。 河原への下り口に草加市の井熊さんの登山計画書が石の重しを乗せられてあった。 昨日8/2錫の水場泊の湯元行きの計画だ、結構このマニアックなルートに来る人がいるのだなと思った。 

【柳沢林道〜中禅寺湖周遊道】
帰り道を歩きながら大岳の取り付き点を探しながら、歩く落石注意の標識あたりからなら取り付けそうである。 木の鳥居の手前で群馬の太田市の2人連れの方に会いました。 ちょっと先まで行き戻ってきたとのこと渡渉点までは行っていなそうで有る。

西の湖バス停で持参した水をからにして、千手ヶ浜を通り菖蒲ヶ浜まで通いなれた道を歩く。 船着場に5人ぐらい居たが今日はあまり人に会わなかった、クリン草も終わったからなのだろうか。
【一日を省みて】
気合が入り過ぎ良く確認なしにどんどん歩き、思い込みからルートを間違った。反省すべき点が多かった、次からの材料にしよう。 予定の歩行距離と時間を歩けた、体力に自信を持てた、何より群馬の山を予定通り見られた。 地図は無くしてはいけない、この時以降は地図のコピーをザックに忍ばせている。

【ルートの収穫】
2077峰へのルートを見つけた。 このルートは林道終点にほぼ直線に行ける。 余り難しくなく宿堂坊山への一升ビンからの登りより歩き易く、柳沢林道よりは危険は無く錫ヶ岳への最短、最良ルートと考える。

今回の山部ルートでは        赤岩分岐−(2時間30分)−林道終点−(70分)−2077峰
烏ヶ森の住人さんの林道ルートでは赤岩分岐−(3時間00分)−林道終点−(70分)−2077峰
(歩行は烏ヶ森の住人さんが、山部・なな隊より早いので単純に比較できないが)

ビニルテープのマークは沢分岐の赤岩滝入口付近で見たのが最後で一切なかった。(沢付近で見たマークは沢のみで尾根には無かった、沢登りの人達が付けたのだろうか?) 
また山部はマークを一切付けなかった、それは帰りにこのルートを戻ることは今回はないのでもしマークを付けて誰か迷い込んだらと思ったからである。 (単独峰で行き帰りがピストンで同じルートの時には必要な所のみマークを付けます帰りのためにです。==赤布のマークです。) この結果を次の山行に生かそうと思う。
04.12.11 三俣山−宿堂坊山 ・ 06.08.14 錫ヶ岳のページ


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