持丸山(もちまるやま)1365.5m NO.256
【山行日】 2004年5月4日(祝・火)
【山 域】 三依地区(芹沢)
【地 図】 1/25000図 五十里湖 地図
【天 候】 曇り一時陽射し 風は快適  早朝は霧残る、東北高速道路上13゜C(AM4:53)
【所在地】 藤原町、栗山村
【同行者】 単独
【タイム】
自宅発(4:00)==鹿沼IC(4:30)・(東北道)・那須塩原IC(4:55)==関谷コンビニ 朝食(5:00-15)==尾頭トンネル==三依・芹沢上坪・薬師堂(5:45)==林道終点着(6:20)/(6:50)−−鉄塔114柱(7:35)−−町村界尾根・二本の杭(8:00)−−持丸山頂・三角点(8:17-33)−−町村界尾根(8:43)−−再・持丸山頂(9:00)−−−−1305P(9:10)−−1312P・横瀬山分岐(9:00)−−送電線鉄塔116柱(9:50)−−1240P先のコル(10:35)−−1250P先のコル(11:00)−−1245P−−1230P(11:200)−−高瀬山頂・三角点(11:28-12:00)−−1230P(10:30)−−1245P(10:45)−−1250P先のコル(12:18)−−1240P先のコル(12:36)−−1104P・白倉山分岐−−持丸沢3号砂防ダム(13:30)−−林道終点(13:55)・帰着==横川ネイチャーセンター・向山偵察==男鹿の湯==川治・鬼怒川==自宅(18:30)帰着
歩行時間   6時間20分(休憩含む)

関連ページ 高瀬山はNO.257を開いて下さい
自宅、三依・芹沢・上坪往復 240km(往・塩原温泉 復・鬼怒川経由)

持丸山

持丸山山頂を南側から見る
・藤原町の西側の最後の山に向かう。この地区の山々がなんとなく好きな山々だ、人のあまり入らない地味な山である。自然の深い谷の上にありブナの若葉が呼吸する。周りの山々も雪はわずかである、会津の駒ケ岳の真っ白い峰だけが目立っていた。
・今日は林道終点から持丸山へ北から頂上を踏み、送電鉄塔116号経由で町村界尾根を歩いて高瀬山まで。帰りは一旦1240峰先まで戻り1104峰の尾根を通り沢を渡り林道に出て車に戻る。


【取り付きは、林道終点から鉄塔114号柱へ】
 6:50(林道終点) 〜 7:35(114号柱) 〜
取り付き点に向かって芹沢上坪の薬師堂の前の芹沢川の持丸橋を渡る。ここは林道持丸線でしばらく持丸沢に沿って車を走らせる。途中に滝見橋を渡る、沢の先に大きな滝が見えた。途中に砂防ダムがあった、そこからの右斜面はいかにも落石が有りそうな所があり走り切ると林道終点に到着する。林道終点は沢が分岐する所の横で広場になっていて、車を止める充分なスペースがある。地図の破線の道は持丸沢を遡上して途中から1312峰下の鞍部へそして横瀬山へ尾根進む事になっている。持丸沢からのルートでは同じ尾根道を往復になるので別尾根の利用を考える。町村界尾根上にある送電線鉄塔116号柱へは持丸沢ルートからで途中で左の尾根を上がって鉄塔115号柱を経由して上がるようだ。その道は巡視路なので立派な道になっている。 はたして破線の昔の道そのものがあるのか不明だ以前に歩いた横瀬山も破線の道はすでに薮好きな山屋の歩く道になっていた。

今日は単独行で山部は気楽である、多少の岩場があっても苦にはならないので自由なルートで行く事とする。林道終点の広場には巡視路の黄ポールが二本有り、116号と113,114号の2ルートで113,114号の巡視路を選ぶ。広場からは右に小さな沢があり沿って上がるとすぐに巡視路は分岐する。113号と114号の道は沢を挟んでそれぞれの尾根に向かっている。目標の114号は沢横を歩き歩き木橋を渡りジグザグに左尾根取り付く。尾根に上がる尾根上に巡視路が真直ぐに延びている。程なく送電鉄塔下郷線114号柱に着く。心配した雨は中三依までは降っていた。上坪では止み湯西川方面が明るくなっていた。今は上空を雲が西から東に流れている。どうやら天気は好転して持ちそうである。晴れ男を自認する山部だがさほど天候には心配はしていない。最悪の天候を予想していればどんなことでもパニックはない。山部の普段のスタイルが雨具を着ているので当たり前であるが。

113,114号柱への巡視路ポール

114号柱の支尾根の途中のヤシオ

【114柱からの尾根を歩く】 
7:35(114号柱) 〜 8:00(町村界尾根・二本の杭) 〜
114号柱の仮払われた所から薮の中に入る。ブナとミズナラの自然林で下草は1.5m位で有るが踏み跡が続く。途中に黄色の杭があった、回りにもプラスチックスの赤杭も何本か見えた。踏跡は杭の所までで、その杭からは踏み跡はなかった。しばらく傾斜はゆるく森林浴に適した所のようで、下草も笹類は消えてイワウチハがびっしりとあり一部咲き始めていた。〆飾りに付きもののユズリハのまとまった所が数ヶ所あった。

高度が上がるとブナの木のみが見られる。歩いている尾根は町村界尾根から1044Pの尾根に合わさる支尾根である。1044Pの尾根に支尾根がT字に合わされると尾根上には獣道が付いている。振り返ると芝草山、荒海山、日向倉山がガスにけむっていた。芹沢の上流方向には雲海が沢を埋めていて幻想的な眺めである。1044Pの尾根から二本の杭のある町村界尾根の持丸山の手前の北の肩に着いた。この町村界尾根は湯沢峠から持丸山につながる尾根である。二本の杭のある所からは持丸山はすぐそこにある。

ぬれた笹薮

イワウチワ

【湯沢峠から尾根を歩き持丸山頂へ】8:00(町村界尾根) 〜 8:17-33(持丸山頂) 〜 8:43(二本の杭) 〜 9:00(持丸山頂) 〜
二本の杭から初めは平行移動、尾根は明瞭だが薮が濃く西側の根曲がりの斜面で頂上直下まで進む。雑木混じりのチシマザサに突入する。倒木ありその上に乗ったりしながら楽しみながらの薮歩き。程なく上方に空間のある笹原発見出てみると標石、二本の杭からはあっけない山頂到着であった。ここより高い所はないようで三等三角点の標石が山頂間違いない。

薮の中の山頂からは西の田代山帝釈山方面とその先に真っ白な会津駒が見える。その他は雑木に阻まれてカメラはあきらめる。到着時間を吹込み記録をしようとポケットを探すがICレコーダーがない。さっきの二本の杭で録音したのでその間で紛失した。すぐに忠実にもと来た薮を探しながら戻る。二本の杭の手前の根曲がりの斜面に落ちていた。洗濯バサミを付けているが枝にはじかれたのだろうか事なきを得た。探すのにチシマサ゛サの薮に時間をとられたもう一度山頂に戻った。

頂上までは薮が続く

厳しい冬が感じられる根曲がりの木々

笹薮の中に頂上の標石がある。

三等三角点・標石

【1312峰経由116号柱へそして高瀬山へ】 9:10(1305P峰) 〜 9:00(1312P峰) 〜 9:50(尾根の116号柱)〜 高瀬山
頂上の深い笹は南に進むとミヤコザサに変わり快適な歩きになる。途中3ヶ所の鹿のヌタ場と思われる所がありました。快適な笹原からは横瀬山とその上に雨に洗われた美しい日光の赤薙山から続く山並みが見られました。今日の一番の景色でした。笹はだんだん深く濃くなっていき1312峰の手前からは背丈を越える笹薮となる。地図上の破線の道は痕跡すらなかった。道路事情が変わってからはこの道は消えたと思われる。1312峰は北側に窪地がありチシマザサの得意の場所であった。このくらいのチシマザサは鬼面山のAAAの薮を思えばここはA+位で問題はない。1312峰からの下りは尾根が分かれる平場なので慎重に下る。深笹と窪地があり方向を確認しづらく何度か木に登り方向を確かめる。しかし笹の下りだと楽なもので送電鉄塔116号柱にはうまく短時間で到着した。 (鉄塔116号柱の巡視路から1312峰への登りは初めて歩くと大変な薮と思える所だ。)

横瀬山の上に日光の山並み

1312峰からの薮
・持丸山へのルートは湯沢峠からがいやな薮がなくていいような気がする。今回は下った1312峰から送電鉄塔116号柱の間の薮が登りでは使いたくないからである。地図の破線のルートは歩ければ的を得たルートでありここが歩ければ持丸山へのベストルートと思われます。しかし今回は1312峰を越える時には破線のルートは確認できなかった。消えたのだろうか。
巡視路は送電鉄塔116号から117,8号へと1312峰を巻きながら立派な道が付けられていた。1312峰で迷ったら送電線に向かって下れば巡視路に出ることになる。
・山歩きで送電線鉄塔は海の灯台のような物で方向の確認には欠かせない。尾根が色々あっても送電線と鉄塔があれば現在位置と進むべきルートを確認出来て便利である。

116号柱の側のポールと巡視路

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