【山行日】 2005年4月9日(土) |
【天 候】 快晴 風なし |
【山 域】 湯西川地区 |
【所在地】 栃木県塩谷郡栗山村 |
【ルート】 一ッ石〜湯西明神〜山頂〜湯西明神〜北尾根 |
【同行者】 「なな」 |
【地 図】 湯西川 1/25000図
地図(一ッ石から尾根)
地図(湯西明神) 地図(明神ヶ岳)
地図(北尾根・1232m峰) |
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明神ヶ岳から見た、湯西明神1574m峰 |

山名板も元気でした。 |
【今日のタイム】
自宅発(6:30)==鹿沼IC・(日光宇都宮道路)・今市IC==鬼怒川温泉でコンビニ 食料調達==湯の郷トンネル==一ッ石集落・(斉藤建設様)(8:40-9:00)・(裏の尾根に取付)=標高点1192m(10:55)−−標高点1383m(11:40)−−標高点1373m湯西明神(12:45-13:03)−−三角点1594.5m明神ヶ岳(13:50-14:00)−−湯西明神の峰(14:03)−−北端下尾根1500mの二又分岐(10:25)−−北尾根二又分岐1350m付近(15:43)−−標高点1232m(16:03)−−林道 フリウギ線の途中?(16:21)−−林道フリウギ の看板(16:49)−−林道二又・ゲート(17:12)−−県道・フリウギ林道入口(17:18 )−−県道・フリウギ沢前(17:24)−−水琴窟前(17:28)−−一ッ石・駐車場(斉藤建設様)(17:40-18:00)==今市IC・(日光宇都宮道路)・鹿沼IC==自宅
歩行時間 8時間 40分
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【明神ヶ岳の魅力とルート】
栗山の盟主明神ヶ岳の魅力は展望の良さもあろう。 また山麓の集落にあった明神信仰の祠など、マタギの山として鞍部にあった鳥屋跡であり動植物も豊富である。 地名にヨガタァやシカバッタァ、ミッタァ、タイコンドウようにマタギ語も民族、風習など研究の題材に事欠かない。 この地で平家の歴史、伝説も忘れてはならない。 明神ヶ岳山塊は深い沢が多数ある。 急峻で遡上できない沢もある。 明神ヶ岳山塊の西の端に高倉山の峰がある。 この峰には平家の砦があったとされて、平らな場所が急峻な所にある。 また高倉山の名も国土地理院の地図で何度も場所が変わったりした。 現在は三角点の所であるが高倉山本峰は1460mの標高点の所を地元では高倉山と言っている。 何年か前に知ったのが湯西川に新しいダムが出来.、集落が湖底に沈むのである。 一ッ石集落の斉藤さんからその話を聞いた。 変わりつつある明神ヶ岳研究の題目は多岐にわたる。
今回は明神ヶ岳の北側のメインルートである、一ッ石から湯西明神経由で尾根を通して、明神ヶ岳本峰を歩く。 戻りは湯西明神1574mの尾根から北に延びる北尾根を歩いてフリウギ沢を周回コースとした。 残雪時でないと日帰りでは無理であろう、薮も深く岩、崖、ヤセ尾根と変化に富んだコースでした。(明神ヶ岳本峰への挑戦は3回目です。) |

一ッ石からの出だしの尾根はこんな感じ |

高土山先のオオゾネを横切る鉄塔を見る |
【一ッ石ルート、栗山沢】
一ッ石集落に着くバス停前の民宿に車を停めようとしていると片付けに来るからと駐車場を提供してくれた。 斉藤建設の事務所前に停める。 一ッ石集落はダム湖底に沈むので家屋を解体して戸数もあと僅かになって来た。 さて何処に取り付こうかと地図を見る。 結局一ッ石からは何処に取り付いても尾根に向うことになるので斉藤建設の裏から上がる。 水道の黒いパイプが上に向っているのでそれを追ってみた。 雪に埋もれているが温かいのであろうかパイプのあるラインが雪解けしている。 僅かに踏み跡があり100m尾根に上がるとダム水没の立木補償の番号の入ったマークが周囲についている。 500×600のプレートが斜面に付いていた、後で斉藤さんから教えていただいたがあれが水位の最高位だそうだ。 桧の植林地とミズナラなどの雑木の境界に黄色の杭がありそれを目標に境界尾根を上がる。 取り付きは急な斜面と歩き初めの疲れで休みながら歩く。 高度があがり雪から岩になると景色も得られ、湯西川対岸の横瀬山がどっしりと見られる。 高度が上がるにつれて高土山の送電線鉄塔のルートが見えてきた。 標高点1192mの雪原に着くと一気に眺望が得られ一ッ石集落の屋根も見れなくなった。 五十里湖に架かる野岩線の鉄橋が、その上に高原山がパノラマのように見える。
尾根からは南側に栗山沢が深い谷を見せている。 北側にはフリウギ沢が対岸の尾根との間に深い谷を見せている。 遮る物も無い眺望が一気に開けた。 尾根南の斜面には雪はない、北側には雪が見られるがこの辺では少なくなっている。 いよいよ明神ヶ岳の主峰と日向明神の1518m峰が見て取れ、明神ヶ岳の山域に入った事を実感すると同時に遠い峰に時間が気になった。 快適に雪尾根を黙々と上がる、「なな」は今期久しぶりでやや太めである。 久しぶりで張り切っているが疲れているようにも見える。 ここの標高点1192mには尾根が何本かが合わされる。 ウリフギ沢の隣の水琴窟のある沢の所からのケーブルカーの線路が上がって来ていた。 県道では見ていたが何処まで行っているのか気になっていたが大変な高度を登っていた。 しばらくはこのレールと一緒に尾根を登る。
尾根は雪庇が厚くあって薮は全く感じさせない、一部ミヤコザサが見える所もある。 ブナの大木もあり根開きも進んでいるが尾根ではそこはまだ見えない。 標高点1383m手前で作業用のケーブルカーは終点である。 そこに今年つけたノボリの柄布のマークに気づく。 笹の中に岩がオブジェのようにある、気づかなかったがカンジキの跡がある。 日陰の所だけであったが以後、時々踏み跡が認められた。 特に栗山沢とウリフギ沢のヤセ尾根付近ではカンジキ跡が残っていた。 ヤセ尾根の棚で軽い食事を摂る。(バナナ、アンパン) ここまで来ると湯西明神のピークが想像つくようになる。 明神ヶ岳本峰と日向明神の峰とその間の尾根が間じかになった。 日光の赤薙山、丸山が馬老山の上に日向明神の峰の肩に掛かった見えている。 栗山沢は歩き易いと言うが沢からここまでは相当の斜面である。 今の時期はとても無理である。 四方の景色はどんどん広がって行く、もう横瀬山、持丸山、高瀬山は下にその先に芝草山の白い峰がその先には那須の白い山並もが見えている。 |