薬師岳(やくしだけ) 1420.1m NO.264
夕日岳
(ゆうひだけ)1526.1m NO.240-2

時雨すぎ古峯岩道濡れ祠 禅項行者のわらじ跡かな
【山行日】 2004年7月17日(土)
【山 域】 前日光
【地 図】 1/25000図  日光南部、古峰原   地理院の地図(夕日岳) 地図(薬師岳)
【天 候】  晴れ曇ったり一時雨(PM3:00)、やや風
【所在地】 栃木県日光市、鹿沼市、足尾町
【同行者】 なな                    登頂リスト 2004年へ 表紙ページへ 05.02.16一部追加記入

禅項行者道の祠

静かな山頂・日光の山々が一望

【今日のタイム】
自宅発(3:40)==鹿沼・東大芦川大滝駐車場(6:10)−−本沢・渡渉点(6:15)−−838P(6:57)−−1294P(8:20)−−夕日岳1526.1m(9:30-40)−−三つ目(9:52-10:00)−−薬師肩(10:55-11:05)−−薬師岳1420.1m(11:15-25)−−石の祠・コル(12:00-15)−−丸山・1242m峰(12:50)−−大木戸山・1286.6m三角点峰(13:20)−−三の宿山・1229m(14:07-20)−−三の宿峠(14:35)−−(林道)−−大滝駐車場(15:15-30)==自宅(16:50)帰着

一日の歩行時間  5時間10分
    関連ページ  三の宿山 NO.265
                               夕日岳 NO.240(04.02.21)
                               烏ヶ森の住人さんのページ
                               

夕日岳新道・禅項行者道から薬師岳
栃木の山でいつでも行ける、前日光の山々がある。今回は薬師岳三の宿山をめざすが細尾峠と三の宿峠からのピストンでは行者道が気になって延び延びになっていた。以前夕日岳に行ったときに落ちていた夕日岳新道のプレートを見てまた新道の書き込み(メール)をいただいた。県北の天気がハッキリしないので近くのこのコースを歩く事にした。このコースのガイドは少なくHPで情報をいただいている烏ヶ森の住人さんが歩いたルートを辿ることにした。
烏ヶ森の住人さんのHPの内容は的確で尾根歩きの達人であるといつも尊敬している。なにより今回は
周回コースで前日光のメーンとなるので楽しみである。


夕日岳頂上にある案内板
 
大滝不動尊と「オオホノチ」
夕日岳新道
鹿沼から古峰原神社への道を走る。途中大鳥居の橋手前の道を左折して東大芦川に沿って林道を走る。しばらく走ると大滝展望台の駐車場に到着する。ちょっとスタートが出遅れたが慌てることは無い今回は明確なマニアルがある。それによると尾根の取り付きは大滝不動尊の裏からである。そこへは大滝の上流に歩くと日光沢に掛かる橋があり渡る。大芦渓谷ヒュッテの案内板があるのでわかり易い。
橋を渡って今度はすぐに左の本沢の渡渉点を探す。橋を渡ると下の河原に薄い踏み跡が見られ簡単に降り立つ。飛び石で対岸に渡る、「なな」も躊躇なく後についてくる今日も元気そうである。この時点ですっかり不動尊は忘れて尾根に誘われて尾根を上がるとハッキリした道が現れて「なな」についていくと
不動尊が祭られていた。大滝不動尊に今日の無事をお願いして裏の尾根に取り付いた。ここからはまずの目標は838Pである。大滝付近に標高612Pがある約200m尾根を一気に歩く。ルートはキラキラテープが適度にあって踏み跡でも解るが迷うことはない。ピークの手前に薮があるが左の檜の植林地に回り込みピークに達する。ようやく回りの山々が見うるようになって来た。背後にあった六郎地山の長い尾根が黒くと長々としている。今日の目標の三の宿、大木戸山の峰が見える。

ここまでは一部濡れた笹があったが、スボンは雨具で万全の準備をしている。しかし蒸れて暑いいつ脱ぐかタイミングを見ながら歩く。上は山用の半袖ダクロンである、もう一汗かいてずぶ濡れである。828Pは少し伐採されているが見通しはよくないが日が差して明るい。次の尾根に向かおうとすると雑草が集められた動物の寝床がある。少し離れた所には大きな糞がある、すぐに熊がよぎったが「なな」には変化は無いカメラに様子を収めてすぐに立ち去った。ここからは時々急登があるがミヤコザサの下草の緑がきれいですがすがしい雰囲気の尾根だ。1294P手前の少し角度が変わる所で地図を見ながら現地と同じだなと地図と地形が同じことを感心した。そんな事を思いながら「なな」となんとか1294Pの尾根に達する。まず登った所にザックを置いてカメラだけで例の「オオホノチ」を確認に1294Pに向かう。

1294Pは中央の木に「オオホノチ」がかかっていた。「オオホノチ」は意味不明である。ピークから南へ赤ビニルテープと裂けたビニルの紐が確認できる、しかしそれが南尾根か東南尾根かは不明である。山部はピークの意味不明の表示は行者が歩いた道ではなかろうかと。どちらの尾根も川中島へ続いている。。ここからの夕日岳までは痩せた尾根を楽しくも汗だくだくで夕日岳の東の肩に着くと先の木々間に明るい空が見える。歩き始めて約3時間半誰もいない尾根を登って登って夕日岳の山頂に立つと今までの汗も乾き始めた。「なな」と冷たい水をいっぱい呑んで一息いれた。


薬師岳 地理院の地図(薬師岳)

夕日岳からの男体山

夕日岳新道の道筋は1294Pの先はどこなのだろうか、南尾根も興味ががあるので地蔵岳、からの周回コースも考えられるからである。大滝からのコースの今歩いたルートは踏み跡が固定しつつある。

夕日岳から男体山がはっきりと見えた、まだまだ天気は大丈夫のようだ。まで予定の行程1/3である、薬師岳までは開けた尾根歩きだまずは三ツ目へ向かう。途中の大岩のところに「中岩」の表示があった。「オオホノチ」と「夕日岳新道入口」、「中岩」の三つは同じ頃の設置と思われる。山頂から三ツ目の尾根道には10分ちょっとで着いた。三ツ目とはどこから三つ目と数えたのだろう。雨具のズボンが蒸し暑いのでここで脱いだナイロンの長ズボンに変えたらなんと快適なんだろう。いよいよ行者道を薬師岳に歩く、おおむね下りか平行移動で笹原の林で快適である。途中「なな」が道端にあった30cmの大きなテングダケのようなきのこを蹴ったので転げ出てきた。うまそうだがそれを笹原に投げ入れて子孫繁栄を願った。

いよいよ細尾峠の分岐かと山頂ルートを選んだがピークを越えたらすぐ下ってまた合流になった。目の前に薬師岳が現れて少し上がると薬師肩のプレートの分岐点の広場に着いた。三ツ目からここまで55分かかった、水が少なくなってきて少し管理しながらになる。今日は誰にも会わなかった峠からも上がってくる様子も無いとにかく静かな山歩きだ。少し進むと石の祠と神様が祭ってあった。再びここまでの安寧のお礼とこれからの「なな」との安全な旅程をお願いする。そこから山頂まではすぐで開けたピークに着いた。ピークには二等三角点の標石が笹に隠れていた。ピークの下に石の祠がありそこに「栃木の山紀行」さんのプレートがあった。この山域の各ピークで見られたプレートである、しかし夕日岳もそうであったが付いている場所が変わっていた。栃木にもペンチマンの影が忍び寄っているかもしれない。

山頂の祠

山頂手前の次三角点
薬師岳は北側(日光側)が開けていて足尾の皇海山から半月山、男体山、女峰山、赤薙霧降高原が見渡せる。地図にあるアンテナ設備は基部のコンクリートの一部を残して撤去されている。そこから大木戸山、三の宿山への踏み跡が尾根の笹原に続いている。

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