【山行日】 2004年 9月 26日 (日) |
 |
【山 域】 塩原・高原山周辺 |
【地 図】 1/2.5万図地理院(日留賀岳 栗生沢)
地図(前黒山林道)
地図(明神岳) |
【天 候】 雨、ガスが山を隠す |
【所在地】 塩原町 |
【同行者】 氏山さん |
【関連ページ】 前黒山 (2003.12.20) |
|
【コースのタイム】 アクセス・全行程
自宅発(5:50)==氏家町(7:00)==矢板IC===(東北道)===西那須野IC==関谷コンビニ==塩原==もみじライン==前黒山林道(8:20)−−空沢(8:23)−−空沢右尾根ポイント点(8:50)−−明神岳東峰・1643m(9:55-10:30)−−明神岳西峰・1640m(10:15)−−スキー場上部(10:35)−−スキー場から薮に入る(11:00)−−空沢(12:05)−−駐車場(12:20)==もみじライン(\600.)==千本松温泉(\600.)==千本松レストラン==西那須野IC===(東北道)===矢板IC==氏家町==自宅着(15:30)
|
【明神岳・東峰へ向かって】
|
雨にもかかわらず氏山さん宅に向かった。 二人とも晴れ男である。 しかし今年は少し外れる日もある今日はいかに。
今日の目標はハンターマウンテンスキー場の上にある明神岳だ。 明神岳は栗山にも明神ヶ岳がある。 実は同じ名の明神ヶ岳の方が好きである。 ここの明神岳は身近にありすぎて後回しにしていた。 終盤にかかり避けられなくなってきた。 この山は最後の山と考えていたが色々考えがあって今回歩く事にした。 同行の氏山さんには山の事を教えてもらった間柄である。 今日のような雨の薮歩きにも付き合ってくれる。 酷寒のテントで二人で過ごしたのも数えられない。
今回の歩くコースはスキー場の中を歩くのでは体力だけになってしまうのでそれだけは避けた。 前黒山横の旧林道から尾根を歩くのも良いが直接頂上に向かえれば最善である。 地図を見ると空沢の右側の尾根が明神岳東峰から沢沿いに延びている。 これに決めた以前歩いた前黒山時に空沢に下りる立派な道があるのを知っていた。
林道の広場の所に車を止めて準備をする。 雨は降っているので雨具のズボンに履き替える。 完全雨装備である。 歩き出す広い道は沢にそのまま下って消えた。 空沢のそこには砂防ダムがあってダムの壁面には木材が張付けてある。 沢はその名の通り空沢である、対岸を見ても道らしきものはない。 尾根までは5,60m位で急であるが立木と笹を手掛かりにすれば上がれる。 少し上ると鹿道がありそれを一部使って尾根に上がる。 そこからはカラマツの植林地を歩く下草はミヤコザサかと思ったがクマイザサ50〜120cmのようである。 雨に濡れた笹を分けて高みに向う。 もう二度とここに戻ってこないだろうとマークはせずに歩く。 一面の深い笹だがチシマザサと違って扱い易い。 濡れているだけが少し苦になるがもんだいではない。

前黒山林道の広場から出発 |

氏山さん(空沢の右岸尾根、中間地点) |
最近笹歩きのコツを得たような気がする。 獣道が即座に見つけられるのである。 獣道を歩きその先が隠れて見えない、そんな時全体に見渡すと自分なり歩きはじめるといつの間にか獣道に出ている。 それは山部が獣に少し近づいたのかなと思う。 特に鹿とは心が通じ合うような最近はピーと鳴かれなくなった。(距離をおいて避けられているのかも)
広い尾根は左に空沢を少し感じながら上を目指す。 途中に大木のミズナラ、杉、ブナがあった。 一面の笹原でも時々アクセントとなる切り株や大石がある。 笹原の中には高木があるが低木は少なく笹原歩きが苦にならなければ快適な尾根である。 この尾根は使えるなと思った。 お勧めしたい尾根かもしれない。
雨が強くなって完全雨装備であるが全身ずぶ濡れ(ザックはカバーで完璧)、いつもは汗でずぶ濡れだからいつもと変わらずである。 しいて言えば雨が嫌なのはカメラが自由に使えないことだけです。
最後の急な斜面を上がると潅木と笹になって高度の上がった感じになった。 突然刈り払われた道に飛び出した。 そこは最上部ゲレンデの東の端から頂上への仮払い道がカーブする所であった。 この辺は大きな木がなく前黒山方面が開けている。 しかしガスでまったく見ることは出来ない。 一度ゲレンデに出てから刈り払われた道を歩くと展望台があり側に明神岳・東峰(1643m)の丸太の山名標柱がある。 紅葉が進んでいる、真っ赤になった木々が目立ってきた。 遠望はガスでない、一服して西峰に向かう。 |
 |
 |
【明神岳・西峰とリフト】 |
スキーで何度かリフトで来た事で明神岳は初めての気がしない。 東峰からすぐに鞍部に道標があり良く見ると下に立派な木道がある。 ゴンドラ・リフトから来るとここに出ることが解った。 西に進むと石の新しい社がある、平成6年10月「設置の石柱に明神岳神社」と刻まれている。 西峰(1624m)との山名標柱が社と並んであった。 ネットの地図を見ると数値が出ているのは「西峰の1627m」だけである。 立派な丸太の山名標柱があれば持参した山名板は必要ないように思われた。 しかし持参したものの標高は1640mである。 西峰にと思ってきたが、神社には1624mの柱があるので取り付けを断念する。 無用な混乱を避けた方が良いと考えた。 木道調査をするわけでないが、リフト降り場まで歩いてみる。 途中に今年の積雪表示があった。 手を伸ばした位なので木道上で2mと言った具合でした。 ゴンドラ、リフト降り場はコ゛ーストタウンのように静まり側をガスが流れていく。 一旦鞍部に戻って東峰に向かう。
|
 |
 |
【下山】 |
東峰で山名板を展望台で写真撮影のバックに入るよう設置した。 雨が上がりゆっくりと天候が回復しそうな感じである。 しかし回りは一切山の影すら見えない。 時間があるので前黒山へ行こうと思ったがスキー場を見た余韻がありゲレンデを下る事とする。 地図で見ると簡単なのは上がってきた尾根である。 しかしゲレンデ歩きも楽しみたいので、氏山さんと横に並んで話をしながら下っていった。 地図では空沢の右側尾根に平行するようにゲレンデがある。 ゲレンデの東の縁をなぞるように下る。 二つのゲレンデを歩くとキュービクル(変電所)と照明があり獣道が僅かにわかる。 地図で確認するとこの辺で笹薮を横断しないと沢を何本も越えなくてはならない。 ゲレンデから笹に入ると早速小沢があり横断する。 沢も出来始めのものは難なく越せるが大きくなると時間が掛かる。
上りに歩いた尾根に出るのに結構長い薮漕ぎを強いられた。 それでも地図を見ながら小さな沢の頭を巻いたりしながら見慣れた尾根に復帰した。 くだりは空沢を右に感じながら下るのであるが、右からも小尾根が合わさってくるのでチェックと朝の歩いた痕跡、ポイントを拾いながらの歩きであった。 マークは一切しないので沢に降りる地点が不明で結局は上った地点の5,60mか100m位上流の沢に降りた。 水はないが部屋ほどの大石が積み重なっている沢だ。 下方を見るが沢が曲がっていて先は見えない。 取り付きの砂防ダムはいずこ雨が降りしきりのなかなので無理は避けて沢の中を歩くのは止めて対岸の斜面を上がる事とする。 地図で空沢の対岸の上には林道があるので心配はしていなかった案の定すぐに道にでた。 ここは車からすぐ上のカーブの所だと直ぐに解った。 躊躇なく下る最終コーナーに来るとカラマツの間にシルパーのワゴン車が見えた。
沢を5,60m下れば取り付きに出たのである。 それなら10分早かっただろう。 どうも今回は尾根歩きにじれて早く沢に降りてしまったようだ。 山歩きも深いものがある自身の身じくさを下りで最後に露呈したような気になった。 上り1時間半下り約2時間であった、下りで下降点探しに時間を要した急いでいた訳でないのであるが下りの時間が長いのは変な感じ、トラバースが多かったからかなー。 昔の地図にあった道形はあったが笹に占領されていた。 しかし途中で消えてしまった。 広い尾根の横断は難しいものである。 |

山部・木道の積雪表示 |

なぜか緑のビニル目に入った |
下りは今回はスキー場から入って尾根の横断で沢が発生が各所にある。 スキー場からでなく上りに使った尾根を下れば問題ない。 広い尾根はたくさんの沢があり沢に降りてしまい易いので注意は必要だ。 リボン、マークがまったくないので自然を満喫出来た。 今回はまったくマークしていないので歩かれる方は笹尾根歩きを楽しんでください。 スキー場を使わないで歩けて少しは明神岳の良い所を見られた一日だった。
|
【千本松 温泉・レストラン】 |
新しく出来た千本松温泉で濡れた体を洗い暖めて、レストラン・カフェテリアで食事して帰路についた。
|