【概要】 |
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【山行日】 2005年1月10日(祝) |
【天 候】 晴れ |
【山 域】 川化(板荷) |
【所在地】 栃木県鹿沼市 |
【地 図】 国土地理院 1/2.5万図 文挟
地図(川化山 497.3m峰)
地図(かまど倉 556.6m峰) |
【同行者】 ノラさん
となりの紫雲山の山 次石山のページ |
【コースタイム】
鹿沼市板荷駅=(10分)=川化の林道入口、祠−(5分)−川化支線分岐・巡視路222号ポール−(45分)−送電鉄塔221号−(13分)−かまど倉尾根東端−(3分)−かまど倉−(10分)−送電鉄塔221号−(10分)−川化手前・430m峰−(20分)−川化山 497.3m−(50分)−400m峰−(30分)−祠・林道脇駐車場=(25分)=東武新鹿沼駅 |

カラー山名板(RKさん+2枚) |

かまど倉(剣が峰)・川化手前から |
【ノラさんと新年初歩き】
正月にカマクラと雪だるまを作ったり、余裕の遊びすぎ。 今回はノラさんと「かまど倉」と「川化山」を歩く。 栃木の山歩きで小来川方面に向う時板荷駅前をなんど通過したことか。 その時目は川化集落の上に聳える岩山を見ていた。 あそこに上がるにはどこをと考えてしまう。 ノラさんとの初歩きはなんとなくここになった。 ノラさんは一度歩いている、大芦川沿いの引田橋から「かまど倉」 、「川化山」そして北尾根を下って柿沢集落へとの事であった。 10年前とは言え心強いいつかは歩こうと思った山なので楽しい初歩きとなった。 下りは川化山から東南尾根の400m峰を歩き、駐車地へ直接下った周回コースでした。 |
【川化三山】
川化山、飛付き不動、かまど倉(剣ヶ峰)の三山を指すらしい。 板荷の駅の足立区の看板には総称として白雲山と書いてあった。(対峙する石次山の山並みを紫雲山とあった。) 川化山とかまど倉には三角点の標石がある。 飛付き不動とはどのピークを指すのか不明であった。 後で知ったので今回は行かなかったがかまど倉の三角点の南への踏み跡をたどると大岸壁があってかまどに似ているとのことである。 その上に祠があるらしいそこは次回の楽しみとなった。 今回歩いた所には出発点以外一切祠らしき物は無かった。
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【かまど倉】 |
板荷駅から東武踏切を渡り、黒川の橋を渡ると川化集落に入る。 黒川の河川敷では工事が行われてた、集落に入ると川化林道の標識を見る。 正月の雪の残る杉の植林地に入る、帰りに戻る尾根を考えると深入りは禁物である。 沢の突堤が先に見える所に車を止める。 杉の林は雪で陽射もないことから冷え込んでいる。 出発点先にしめ縄の張った祠と石碑が沢山ある、自然石に彫られた文字は鮮明ではない。 庚申の庚のような字を見て取るのがやっとである。 コースは尾根に出て「かまど倉」に尾根伝いに行くである。 林道を歩きはじめると右に林道が分かれ直ぐにお墓が現れる。 雪は凍って滑り易くなっているが別に問題にはならない。 服装はいつもの格好でしばらくはゴアの雨具の上を着ている。 体が温まってきたら直ぐにいつもの格好になる。
ノラさんは山部と違ってTPOを心得たモダンな山スタイルである。 しばらく歩くと川化林道支線を左に分ける。 地図に林道は支線のようだ、分岐点には巡視路の黄ポールがあり221,222を案内している。 沢の本筋に沿って東電の新栃木線の送電線をなぞるように歩く。 どこかで「かまど倉」の東南尾根に取り付こうとも考えている内に林道は消えて巡視路をを上っている。 結局篠竹の薮のある送電鉄塔221号に上がってしまった。 古賀志、次石山を越えて行く送電線のがこの尾根を越えて大芦川に下りて行く。 栃木の山歩きは送電線の巡視路めぐりのような気もする。 ここからは生い茂った雑草で送電柱の基部に上がって、羽賀場山方面を見るが視界は遮られて悪い。
ノラさんがここに来た10年くらい前は開けた場所であったと言う。 ここで一服して「かまど倉」へ篠竹の薮が開かれたトンネルがありくく゜る、雪で倒れた竹をナイフで数本切って進むと薮は消える。 桧の植林地に入る桧以外一本もないガラ−ンとした空間である。 薄暗いがヒンヤリとした緩やかな踏跡を追う。 一つ目のピークを過ぎると岩が露出し始める、先の急で根の張った所を越えた所の頂上の東端では高原山から南側に掛けて遠望出来た。 尾根を進むと開けた所に三角点標石があった。 山名板が4枚ありそのうちの一枚はカラー山名板で最近設置したもののようだ。 これからはカラーの時代だなーと思った。 山頂西側からは大芦川の対岸に二股山がどっしりと、しかし二つに割れた山容はここからでは見えない。 |
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次石山の奥は古賀志、多気山 |

雲の上に筑波山、中間は岩山 |
【川化山】 |
かまど倉山頂から川化山に向う、もと来た道を送電鉄塔221号に戻る。 送電鉄塔の所だけが篠竹とすすきが茂っている。 人の手が入った所には雑草が入り込み植生がそこだけ変わっている。 当然ながらその場に適応する植物なのだろうが数に限られるので一部の植物だけが旺盛になりたの植物を排除するように思う。 場所が違うがひょうたん峠下のチシマザサも人の手が入ってからああなったのではないか。 林業が廃退して放置されると元の自然林にはならないで当座は荒れ放題のススキと笹になってしまう気がする。
鉄塔周りのススキの薮に嫌気がして、巡視路を少し下って植林地の尾根に入りくだる。 植林地は下草はなく伐採された(間伐)木を交わしながら薄っすらとある踏み跡を歩く。 尾根は明瞭で地図さえあれば問題はないと思われる。 一旦尾根を下ると次は登りである。 しかしピークも見える植林地でピークに立つ南は雑木でもの間から川化山のシュリエットが浮かんでいるのが見える。 ここでは写真一枚で直ぐにピークを後にする。 北に尾根を進みやや北東になった所で岩尾根になり一度は巻道を歩いたが景色見たさに岩の上に立つ。 正面の羽賀場山を中心に足尾から日光の山並みがパノラマのように広がっていた。 しかし送電線が山腹を横切っているのが痛ましくも見えた。 岩場の先は直ぐに川化山に取り付くが尾根の正面は岩がどっしりと構えている。 踏み跡は獣道をルートに使ったようで一旦南側に回り込み尾根に上がるようになっている。 ここはそれに従って尾根に上がる。 今まで暗い植林地の林の中から一気に陽の指す尾根に上がると晴々とした気持ちになる。 ここからは直ぐに頂上尾根の岩場に上がって標石のある岩場にはものの数分であった。
山頂の四等三角点の標石が埋まった所は2,3坪位の広さである。 山名板は古くて字が読めないものを含め4個あった、ここでもカラーの新しい山名板が目を引いた。 山頂で軽い食事をした、山部不覚にも食料ゆで卵一個と水500L×2のみコンビニで買い忘れた。 ノラさんからサンドイッチを頂いた。 ありがたや、ありがたや。 頂上の北東先のピークは板荷駅から見える大岩場であるがここからでは下方に見えるピークとしかわからない。
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川化山山頂の雰囲気 |

川化山の南東尾根400峰でカモシカに会う |

ピーク奥に川化 |

羽賀場山 |

三峰山 |

石尊山と男体山 |

川化の四等三角点標石・国地の文字 |

梵字なのかなこだわりのサイン |
【ご注意】
冬の里山はなんとも楽しいものです。 しかし山歩きには思いも掛けない危険も潜んでいるものです。 岩場があったり簡単に考えて下ったら違った所に出たり充分注意して安全な行動をしましょう。 地図を読む習慣をつけてはじめは経験者の同行も必要な所もあります。 快適な里山歩きを心掛けましよう。
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【防備禄】
鹿沼市板荷駅(8:45-9:05)==川化の林道入口、祠(9:15)−−川化支線分岐・巡視路222号ポール(9:15)−−送電鉄塔221号(10:00-05)−−かまど倉尾根東端(10:18-25)−−かまど倉(10:28-40)−−送電鉄塔221号(12:50)−−川化手前・430m峰(11:00)−−川化山 497.3m(11:20-35)−−400m峰(12:25)−−祠・林道脇駐車場(12:55)==東武新鹿沼駅(13:20) |