城 山 (じょうやま)   390.6m NO.310 
次石山
(つげしやま)   472.9m NO.285-2
 城山と紫雲の峰に吹く風は 岩に当たりてひゅーひゅーの声
黒川と行川の間の紫雲山、峰を歩く(次石山の北側を周回)
【山行日】 2005年 2月 12日(土) 【天 候】  晴れ
【山 域】 鹿沼・板荷、今市文挟 【所在地】 栃木県鹿沼市富岡、今市市小倉
【地 図】 国土地理院 1/2.5万図 文挟
      地図(城山) 地図(372峰)
      地図(次石山)
【同行者】 なな
【関連ページ】 次石山 05.01.02
【コースタイム】
今市・下小倉橋−( 25分 )−今市・380m北峰−( 5分 )−北峰と城山の間380m峰−( 10分 )−城山−( 15分 )−直角に曲る・380m峰−( 15分 )−372m峰・送電鉄塔−( 15分 )−次石山 472.9m−( 5分 )−奇岩峰・次石観音−( 35分 )−(平野沢林道から尾根を乗越)−下小倉・延命地蔵堂−( 35分 )−駐車場
所要時間 2時間20分(休憩時間を除く)

次石山に蝋梅が咲く

垂直に5m上る、しっかりした鎖
【紫雲山の尾根歩き】
鹿沼の千手観音堂に行ったおり山門に「紫雲山」の額がかかっていた。 板荷の観音堂の千手像を千手山へ移し祀ったものである。 板荷駅前の案内板に紫雲山が書かれていた。 次石山の尾根全体を紫雲山と表していた。 紫雲山の山号は千手観音菩薩を祀るお寺が多いのは何か関係があるのか。 この辺の事は後日調査とします。

この日は前回の南から次石山まで歩いたので今回は北から歩きました。 本来ならば中小倉から城山へ上がって尾根をつなぐ所ですが今市と鹿沼の市境界を歩きました。 スタートは上小倉橋の所からとなりました。 

次石山のHPは少なくこの山域のスペシャリスト「栃木の山紀行さん」が次石山を歩かれページを作られているので参考にされたい。 栃木の山紀行さん(こちら)を参照下さい。 リンク集にもあります。


城山の石祠

四等標石
【〜城山〜鉄塔372m峰〜】
上小倉橋の側に車を止めた。 杉の植林地の中の作業道を進むと沢筋に入り道は消える。 植林地を落ち葉を踏んで進むと鹿沼と今市の境界が林を整然と分けている。 その真ん中に踏み跡がある、しかし踏み跡も途中で消える。 城山の直下の所は直立する岩壁があり城山への直登をあきらめる。 植林地の中の境界線上を歩く事となった。 傾斜は急になり倒木もあり少し汗をかく。 ようやく尾根に到達する。 ここから次石山に向うと素直過ぎるので尾根を北に進む。 植林地のピークは草も生えない所であった。 カメラに撮ってから城山へ向う。 城山手前のピークから主尾根へ行く所ルートを探る。 ピーク上にビニルテープがあったが不明で有ったが取り合えず城山に進む。 城山はピーク手前の所に下から上がってくる道が見られた。 ピークには石祠があり側に標石が埋まっている。 シジュウカラかコガラのような小鳥が盛んにさえずっていた。 正月のしめ縄が風に揺れていた。 陽だまりが快く長居をしたいが先があるので主尾根へ向うので今来た道を戻る。

一旦下ってやや上りながら歩くと踏み跡は尾根筋を外して西側を巻いて行く。 ピークの下から尾根に道が付いている。 ピークからは見えない所だがあっけなく主尾根に乗っていく。 ここから北への尾根を分けるが今日は南へ進む。


【次石山〜次石観音】
次石山は先日と変わりなく風もない静かだ。 拾いあげた山名板を標石の所に置いて撮影する。 「なな」が南の尾根の方を気にしている、何も聞こえなかったが「なな」はきずいているようだ。 鈴の音が聞こえたこちらに近づいてこられるのが分かった。 単独の宇都宮新里の温和な方で川化山から来られたと言っておられた。 南のハゲ山の所の眺望に喜んでおられた。 落ちていた山名板を電線で縛った。 その方と東尾根の観音様へ向う、この尾根が市境界の尾根で今日は完全に境界を歩く事となった。 3分位で展望岩の所にいつもながら良い眺めである。

 ちょうど腰を下すにピッタリの岩もある。 前回は少し戻って岩の間を下って巻いて下りたが今回は下に下って見る。 しかし最後は2m位の垂直の岩である。 側にグリップできる立木があるので下りられるが、「なな」は跳びおりられない。 呼び寄せて抱えて下に降ろす、こんな事はしょっちゅうで「なな」も観念して来てくれる。 下りると直立する岩は天を突く、岩の直ぐ下に「なな」のロープを括ってルートを探る。 前回は雪が付いて鎖が有るのが分からなかった。 こちら側からは鎖の所しか無い様である。 背後から「鎖が、、、」と声がする。 ここからは腕力勝負で、足がかりは無くよじ登った。 鎖は太くしっかりしていた。 鎖を登りきると観音様の岩の横に立てた、ここからの次石山も良い眺めだ。 さっきの方が展望岩の所にどっかと腰を下してこちらを見ている。

ここからピークにさらに上がると、思ったより広い所で石の大きな祠がある。 そこからの東の展望は正に絶景だ。 もどって再び観音岩を上から見下ろすとここが展望の良い所が改めて確認できた。 このまま尾根を東に下りたいところで有るが「なな」が下で待っているので鎖場で下りる。
次石山山頂の様子


【次石観音】
次石山の魅力の一つに東尾根の奇岩と岩尾根が見どころとなっている。
何度も歩きたくなる山、次石山はそんな要素を持っている。


        この岩を石次観音と呼んでいる


【下小倉・延命地蔵堂へ】
前回は車を南の鹿沼市平野へ置いたので鹿沼側の林道   線を下ったが、今回は上小倉へ向うべく尾根をくだる。 東尾根のピークからは岩の間を急降下し植林の尾根に降りる。 祠に行くには東側からがメインルートのようだ。 市境界はここから東の尾根を進むべきだが踏み跡を追うと、南東尾根に乗ってしまう。 前回と同じになってしまったこのまま進むと平野集落へ下ってしまうので尾根の北側へ下りる。 平野からの   林道の分岐の右又の作業道だ、東尾根へここで登り返さずに少しそのまま道を歩いた。 5分も歩いただろうか市境界・東尾根が一旦途切れている鞍部がある。 そこを使って下小倉側へ向う、ここにも薄っすらと踏み跡を見る。 それは直ぐに消えたが広葉樹の雑木林は今が一番見通しが良く快適である。 コルに着くこの辺が東尾根の鹿沼と今市の境界だろう、尾根の東側の320m峰が高く感じられた。 尾根の北側に下り始めると雪が窪地に残っていた。 一日中陽射の無い所で寒いのだろう、そり先に小沢が見られ「なな」が水を見て尻尾を振って飲みに走っていった。 沢は水が音を立てていたが一跨ぎで越えて並行する作業道にあがる。

作業道は暗い植林の中で両側は霜柱で真っ白になっている。 なおも道を下るとこの山域最大の川(沢)に出る、水量は今は少ないので渡れる。 扇状地とは言わないが山からの土砂が堆積して平たくなっている。 石碑と石祠があるここまで車は良く入られるようで轍がついていた。 ここからは東側の下小倉の明るい田畑が見られ予定通り歩いたなと気が緩む。 植林地を出た所に「延命地蔵堂」と何体かの石像がある。 その先は墓地になっている、穏やかな景色が広がり心地よい雰囲気がする。 行川(なめかわ)に沿った道を車が走っている。 せわしくなくゆっくりと時間の流れるように思えるのは山歩きの後だからなのだろうか。 
歩行タイム】
今市・下小倉橋(11:35)−(市境界)−今市・380m北峰(12:00)−−市境界の380m峰(12:05)−−城山(12:15)−−直角に曲る・380m峰(12:30)−−372m峰・送電鉄塔(12:45)−−次石山 472.9m(13:40-14:00)−−奇岩峰・次石観音(14:05-15)−(平野沢林道から尾根を乗越)−下小倉・延命地蔵堂(14:50)−−駐車場(15:25)

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