富士山 ふじさん 160m NO.318
 富士山は、鴻巣山(こうのすやま)とも呼んでいるようです。

この山は吉野工業殿の民有地となっています。
登頂を目指す時には事前に会社に連絡されたい。
【山行日】 2005年 2月 27日(日) 【天 候 】  晴れ
【山 域】 栃木 【所在地】 栃木県栃木市吹上
【地 図】 国土地理院 1/2.5万図 下野大柿、栃木
      地図(三角点山、観音山)
      地図(富士山)
【 メンバー】 なな
【関連ページ】 観音山 の続きの歩き
【コースタイム】
つがの里・第1駐車場−( 3分 )−観音山展望台−( 5分 )−観音山山頂−( 2分 )−ゴルフ場側道−( 10分 )−三角点峰(234.7m)−( 3分 )−166m峰−( 5分 )−富士山(吉野工業展望台)−( 2分 )−吹上中学裏−( 3分 )−観音山下(木の西)−( 5分 )−観音山展望台−( 2分 )−観音堂跡−( 2分 )−つがの里・第1駐車場

所要時間    2時間45分 (休憩、散策時間を除く)

富士山山頂の展望台(吉野工業所有)

ゴルフ場に沿って先の三角点山から歩く


【富士山】
 観音山駐車場を昼に出発、観音山から三角点山まで歩きました。 山頂で一服してから要害山へ向ったのですが、尾根の先にゴルフ場が尾根を無くしてしまったので要害山へ行くのは中止しました。 三角点山から戻るにはあっ気ないので尾根を南下しようと考えました。 途中までは栃木市と都賀町の境界なので杭もあるだろうから問題は無いはずである。

 三角点山から尾根には野鳥の森の道が作られている。 尾根を下って少し歩くとピークを巻いて下っていくのでピークまで上って行く。 そこには「梓GC61,62」の杭がありました。 三角点山と203mの水準点峰の中間峰でここまでゴルフ場の土地なのだ。 このまま尾根を下るとサントリーの梓の森プラントに向ってしまうので元の道にもどる。 道は丸太の段になりハイキング道は良く整備されている。 この道を歩く人が少ないようだ気軽に歩けるコースだと思うが残念だ。 尾根の途中から丸太の段は急に下っていく、それをやり過ごして尾根を通していくといつしか道は消えた。 樹間から見ると隣に尾根が続いている、こちらの尾根はどんどん高度が下がる。 あの尾根に乗らないとまずいと沢越えすることにする。 下りるにつれて篠竹の薮は濃くなるが行くしかない、沢からの境界尾根の上りも篠竹の薮。 しかし篠にグリップ出来るので尾根にはかえって都合がよかった。 到達して所から少し上がると166峰のピークである。 ここに着て岩が現れ出した、ピークは長く下にゴルフコースを見下ろす。 駆け下ると鞍部に着く道が来ている、地図の破線の所のようだ。 道はゴルフコースで途切れている、サントリー側は下りていっている。 

栃木市街地と筑波山

木の西集落からの富士山
 里山は直ぐ下に人家が見えて生活感がありなぜか緊張感がない。 次のピークを越えると下にサントリーの整然とした屋根が見えてきた。 思っていたより上から見ると大きなプラントである。 先に吉野工業の展望台が見えて来た、ここまで来るとこれも大きく見える。 最後の展望台の斜面は急ですが、杉の木に食い込むロープがあって楽チンでした。 どんな風に展望台はなっているのか、また近くに小屋があるのか全く解らずに近づきました。 尾根を通すには通過せずに行かないので失礼しました。 柵は無いので高みに近づくと突然舗装道に出ました。 水音がして滝もあって立派なものでした。 誰も居ない静かな所で風の音は凄かった。

 快晴の展望は素晴らしいもので何処までも見えるようでした。 栃木の市街地がすぐ下に筑波山も近くに見えています。 眺望の無い尾根歩きの後なのでカメラのシャッターを何回も押しました。 ここには会社の正門から来るのが近道でしょう。 そのほかのルートは薮歩きになります。 ここから尾根を南下吹上幼稚園の上まで来ると尾根には道が中学校まであるように見えました。 中学校とゴルフ場の間にフェンスがあるので学校に行かずにゴルフ場側に入る。 そこには防空壕の様な穴が有りましたが陥没していて探検は出来ませんでした。 (蛇足ですが。 子供の頃は防空壕があちこちにあってロウソクを持って良く探検といって遊んだものです。)  ゴルフ場に紛れ込むとフェンスで囲まれてクラブハウスまで回るのが嫌で出口をさがす。 配水口がトンネルになっているのでそこを潜り抜けると簡単に出て道路に出ました。 栃木ヶ丘GCに沿って舗装道路を延々と歩きました。

観音堂跡への道標

観音堂(つがの里に移築されたもの)
 木の西集落の入口には大型車阻止のブロックがあったが車は沢山走っていました。 集落を横切って「野鳥の森」の看板に寄って、林道を入り進むと舗装道に出るそばに中腹の展望台が有るが寄らずに小沢横を上がる。 小沢の中にも踏跡が見られたが尾根を選んで正解だった。 ふと見ると道が上がってきている、「ふれあいの森」の道で上部展望台から下っていた道のようだ。 観音山頂上直下の鞍部を突っ切って観音堂跡に向う。 観音堂跡は雪に白くなっていた、碑文の石がある。 この山には勝道上人の気が感じられる、そんな雰囲気である。 観音堂跡は礎石と柱の跡であろうか雪面に盛り上がって点々と整然と並んでいる。 この後移築された観音堂を見学して車に戻った。 つがの里にはこのほか出井山華厳寺史跡など桜の大木と沢山の桜、つつじ、ニシキギなどもあって四季を通じて楽しめる所だった。 山歩き以外に半日のんびりと散策もいい所で今日は楽しめました。

 勝道上人は奈良時代の下野国府の高官高藤介(たかうすけ)の父と母は芳賀郡高岡の明寿で当初室の八嶋(現:栃木市)で後に城山(現:都賀町木)幼年期から19歳まで過ごしました。 その後国分寺や満願寺などで修行をして後に日光を開山し天皇より「上野講師」の位と「上人」の称号を賜りました。 日光開山の祖で、奈良時代の神仏習合の先駆者のひとりです。(高野山の空海、比叡山の最澄よりずーと以前です。)  民間の山岳(自然)崇拝の呪術的な信仰に仏教を取り入れた先覚者だったといいます。 しかし華厳寺は明治元年(1868)の神仏分離令に伴う廃仏毀釈により廃寺となりました。

勝道上人と華厳寺の説明はこちら を参照ください。  観音山のページはこちらです。


【忘備タイム】
つがの里・第1駐車場( 12:30 )−観音山展望台( 12:52 )−観音山山頂( 13:03 )−ゴルフ場側道( 13:11 )−三角点山山頂( 13:32 )−166m峰( 14:18 )−富士山(吉野工業展望台)( 14:41 )−吹上中学校裏( 15:08 )−観音山下(木の西)( 15:47 )−観音山展望台( 15:59 )−観音堂跡( 16:02 )−つがの里・第1駐車場( 16:20 )


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