大萱峠道探査 おおかやとうげ 1240m NO.324-11
栗生沢集落〜本沢・小崩沢合流点先をピストンする。大萱峠までは栗生沢から旧道を探しながら歩るいた。途中まで雨傾斜のある尾根、深い沢の河原へ降りた。予定の時間切れで引き返した。栗生沢集落から古図にある赤線通り歩けた。初回の踏査としてはまずまずである。 
【山行日】 2005年 8月 14日 (日)
沢出合の河原のススキ、もう秋なのかなー
【山 域】  奥那須・男鹿山塊・県境尾根
【地 図】  1/2.5万図地理院(栗生沢)
       地図(栗生沢集落)
       地図(大萱峠) 
       地図(赤柴山)
【天 候】  雨のち曇り、時々日差し
【所在地】 栃木県那須塩原市 福島県田島町
【同行者】  山部単独
【関連ページ】上海岳-1 (2005.07.30)
        男鹿岳-3 (2005.07.18)

        河川情報Cのリバーネット
        AGC山岳地理クラブのHP
【コースの所要時間】
 栗生沢集落(45分)−歯車の所(1時間25分)小崩沢堰堤(30分)折り返し点
                 (20分)
堰堤上の林(40分)歯車の所(55分)栗生沢集落

   
歩行時間  往路 3時間40分  + 復路 1時間
  コースタイムは文末に記載です。

雨に煙る栗生沢集落 (撮影:大山祇神社)

この沢に沿った道が古地図の道

栗生沢から百村街道を歩く
 百村街道(百村道)の名は田島町史第2巻通史(近世)』に大萱峠を越える道と記されている。 古図にある赤線が百村街道である。大萱峠までの古道を踏査が今日の目的である。それと県境尾根のルート作りである。しかし栗生沢集落に4時の予定が7時到着になってしてしまった。それに雨は降り山はガスに煙っている。百村街道探査に出発のふんぎりが着かず集落の大山祇神社の見学をしながら集落を見下ろしていた。集落の方がお盆の墓参りに家ごとに出発して行くのを見送っているうちに沢まで行って来ようと重い腰をあげた。

 神社横の中ノ原沢林道は雨水が流れ滑り易かった坂を登りきる手前で古道と違う方向に新道は作られている。軽トラの轍がついている。坂を上がると平たい所に蕨畑があり草生していた。豆の赤い花が咲いていた。畝の所に1mくらいの蛇がいたがカメラを用意している間に草の中に消えた。道の両側の草は茂って道を狭く覆いまた暗くさせている。雨にぬれ草を分けて進むのが億劫になるが、開けた所に出るとさあ気を取り直して歩き始める。カラマツの林は笹で覆われている所がしばらく続くが笹が無い広い道になった所から前橋営林署の頭を赤く塗った杭が現れる。ここからしばらくその杭のある道を歩くと、じきに右の山側を最近伐採した所に着く。ここにはビールケース箱を椅子代わりに置かれている。ここから車の轍は消えて歩行に変わる。横を見ると林の中に踏み跡があった、しかしそれが古道なのか不明である。ここからは沢にそって沢の上を歩く。

小崩沢堰堤

沢出合

出合の上部

栗生沢と小崩沢合流点上の河原(引き返し点)

 現在の地理院2.5万図の破線は切れぎれにあるが、植林地では作業道なのか道は消え窪みが続くのでこれが古道かと思うが不明である。しかし雑木が茂り実際に歩いたのは沢との境の獣道であった。破線の道も枝が道を塞ぎ伐採しながら歩く。沢分岐の上に着いたがこのまま急な斜面を下る気になれずそのまま沢筋を進む。すると立派な道が現れ塩ビの波板が散乱しヘルメットが放置された場所に着く。以前の林道建設のものだろうか。その先へ進むとなんと下の沢に下る道があるではないか、早速刈払いながら九十九になりながら下る。さっきの道はその先での大崩落地で地図では止まっている。下の沢まで下った心算であったが、出会った沢は枝沢で地図の標高点905mの所からのものであった。微かな獣の踏み跡があった。その枝沢から小崩沢(栗生沢の初めて出会う大きな右沢)の出る。河原は堆積した砂利の溜まった河床であり、資料にあった沢の中の道がうなづける。しかし大水の後は当然ルートは変わったのであろう。小崩沢から栗生沢への出合へ進む、途中に小崩沢堰提があるが砂利に埋まっているので高さは1.5m程度であり乗り越えられる。(小崩沢堰堤には、昭和十貮年度 福島縣のプレートあり)

 栗生沢と小崩沢の出合は以外に穏やかである北側は大岩であるが直進する栗生沢は意外と河原は狭い。一服しているといつの間にかアブにたかられたいくらタオルを振って叩き落してもまとわり着く、上下の雨具でガードしてようやく収まった。ここで峠までの1/2を歩いたことになる、時間的に峠までの往復が無理になり残念であるがここまでで引き返す事とする。
 帰りは小崩沢の枝沢から上部踏み跡に向って斜面を木の根を頼りに登る。思ったより手前に上がった、ここからは雨が上がったので上着を脱いで急ぎ戻った。途中草刈払機の歯が木に掛けられたところを通った。大山祇神社横の道を通り加登屋商店の前に戻った。なんとなく不完全燃焼であったが遅くとも雨が降っていたからと帰ったら心残りだったろうと思う。

立ち木に歯の掛かる、峠まで1/4地点

加登屋商店の辻からが古道の基点になる

栗生沢への近道
 「林道中荒井栗生沢線」を帰り道に使って見ました。この道は栗生沢の水無川橋側から入ります。舗装された林道は入口は砂利ですがその後は立派な道でけっこう他車とすれ違いました、田島を回らずに栗生沢へショートカット出来ました。 国道125号線の中荒井のりんご園のT字を曲がります。快適に走れましたこの道は使えます。

【コースのタイム】
 
自宅(2:05)==鹿沼IC==(東北道)==西那須野IC==山王峠==田島町(3:40-6:30)・ガソリンスタンドで停滞==栗生沢集落・大山祇神社見学(6:50-7:30)−−歯車の所(8:15)--作業地跡・ヘルメット(9:15)−−小崩沢河原・堰提(10:40)−−小崩沢本沢合流点(10:50)−−本沢折り返し点(11:10)−−小崩沢堰提(11:20)−−堰提上の林・(11:30)−−歯車の所(11:45)−−栗生沢(12:10-12:30)=中荒井(12:45)==鬼怒川温泉=大沢IC==(日光宇都宮道路・東北道)==鹿沼IC==自宅
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