おおかやとうげ               もむらかいどう       .
大萱峠   百村街道

この峰の先に大萱峠がある中央は上海岳

  栃木福島県境にあり、会津田島町と百村(那須塩原市)を結ぶ道にある峠である。大萱峠は姥坂峠、兎峠とも言う、峠と道の成立は資料を参照されたい。しかし大萱峠は現在存在そのものも知られず消えた街道である。 近くには大川峠(大川林道)も同様の道をたどっている。 大萱峠を越える道は当時百村道、百村街道と言われていたようだ。
  今回、日本山岳会地理クラブの遠山氏より、大萱峠の存在を知らされ古道踏査を始めました。現在の百村街道は道形すら分からない状態で当時も沢、河原を何度も歩くルートで、それらは現在はありません。樹林帯の中の道形踏査を行っています。現地は栃木福島共に豪雪地域で活動出来るのは秋までになります。
  大萱峠(百村街道)にスポットライトが当たったのは会津戦争、維新から明治初期です。短い期間でしたが会津との歴史、交通が見えてきます。


記録と資料
  

資料01   奥那須の通路・姥坂峠の廃道 『那須』 大村書店 S11.9.11発行
                                  黒磯図書館蔵


  会津中街道 百村宿 『栃木の街道』 栃木県文化協会 S53.10.31発行
資料02   田島町史第2巻通史(近世)
     第一章南山御蔵入領の成立 街道の整備と災害
      (1)下野街道の整備 脇街道と支道


  田島町史第6巻(下)近世史料U
非公開   天保九年陸奥国(会津領)絵図           大萱峠、宇賀嶽の記載あり
非公開   「岩代国若松縣第一大区全図」 明治9年作製  現在の山名と相違が多い
非公開   分県地図「福島縣」        
   (資料提供   日本山岳会地理クラブ 遠山氏より 2005.08.08)

図書   『関東ぐるり一周山歩き』 上野信弥書 白山書房 峠、稜線の詳細あり   
踏査01   栗生沢からから峠間 古道を探査(第 1次) 2005.08.14
踏査02   栗生沢から峠間 古道を探査(第 2次) 2005.08.27-28
踏査03   百村から峠間   古道を探査(第 3次) 計画中
                          
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