野鳥 青面金剛 愛犬なな 桐生100` 




2012年-report-100

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野州原御料地 宮界標調査



旧野州原御料地 宮界標 「宮 界三六二」 標石 日光市 2012.08.26

約一ヶ月ぶりの標石調査に出掛けた。 日光には沢山の御料地、御用邸がある。 大きな面積なのは奥日光と野州原の御料地である。 今回は男体山東麓に広がる野州原御料地の宮界標調査だ。 少ない資料と現地の照合である。 最近、山仲間から前女峰に御料局三角点標石を確認したとの連絡があった。 また、その周辺に宮界標もあるとの情報があった。

「界三六二」標石は馬立下の荒沢を越えた所にある。 しつかりとした標石は赤くペンキが塗られている。 ペンキの状態から10年以上経過している感じだ。 付近に他の宮界標は登山道には見当たらない。 付近の笹尾根を探索したが見られなかった、青に塗られた木杭がある事からもう少し探してみたい。







志津から馬立間の荒れ果てた林道 2012.8.26

以前MTBで走ったりした裏男体林道は平らに均らされた林道であった。 しかし、写真のように荒れてしまった。 今年の日光山間部の豪雨で荒れたらしい。 無残としか言いようのない状態だ。 最近の栃木の雨は異常なものだ。 今日も午後から雷雨との予報である。 朝から男体山はガスが掛かっている。

林道が荒れていても歩くのには支障はない。 この付近の砂防などの工事予定はないので林道の整備は当面ないのではないだろう。







志津から馬立間にある「野州原国有林」表示杭 2012.8.26

裏男体林道の分岐から富士見峠・馬立へ向かうと笹原に表示杭を見る。 ここが旧野州原御料地だったのでそのまま国有林と名前を変えたのだろう。 それにしても笹葉のすがすがしい緑なことが印象的だ。 





馬立下の沢越え女峰山への尾根を見る、左の沢を越えると日光以内へ 2012.8.26

写真の二つの沢(荒沢)の合流地点がモッコ平・日光(清滝)方面経由との分岐だ。 右の沢に沿って樹林の尾根に登山道があり。 その道が野州原御料地の境界である。 しかし、道はくねくねとしているので宮界標の多くは樹林や笹の中に埋もれている。




【 山林局図根点



山林局図根点 「  図根 公共 山 宇100 前橋営林局  」金属標
荒沢の支流砂防提近傍
 (2012.8.26)







旧野州原御料地 宮界標 「宮 界三八二」 標石
日光市 2012.08.26
「砂防指定地 5 」プラプレート貼付あり





旧野州原御料地 宮界標 「宮 界三八二」 標石 日光市 2012.08.26

赤ペンキが塗られているのは、現用か認識されている証拠である。 登山道から樹林帯に少し入り直線に標石が並ぶ。 







旧野州原御料地 宮界標 「宮 界三八四」 標石 日光市 2012.08.26







旧野州原御料地 折損の基部を見る  日光市 2012.08.26




旧野州原御料地 宮界標 「宮 界三八六」頭部(折損) 標石 日光市 

登山道で基部らしい加工された石を見る。 付近を探索すると折損の頭部を発見した。 刻字は薄いが宮界標 「宮 界三八六」であろう。 拓本にて刻字は明確に確認できた。 頭部は近傍の樹木の根元に置いた。







旧野州原御料地 宮界標 「宮 界四〇三」 標石 日光市 2012.08.26

女峰山唐沢小屋下方の水場前の沢越え部にある「宮 界四〇三」 標石です。 登山道にあるので誰もが確認できるが意識なく登山者は越えていく。 やや斜頚しているが、太くしっかりした根に守られている。 登山道は御料地の境界図と一致している位置にある。 しかし、確認出来た宮界標は僅かである。






積乱雲が発達しているが、この雲なら雷雨にはならない

この日の調査は、前女峰までは届かなかった。



2012.8.26 男体山志津登山口付近 】



 2012.8.26 の志津乗越(裏男体林道)付近の様子

この日女峰山へ向かう途中太郎山分岐からに志津乗越に近づくと路肩に停車している車を多数見る。 山菜取りかなとも思ったが志津に近づくと数が増えた。 マイクロバスが回転に手間取っていた。 写真のように伐採木が道幅を狭めていた。 私は女峰山だから車の間をすり抜けていったが多くの車が右往左往していた。

女峰山からの帰りに志津に来ると車は一台もなかった、午後四時半を過ぎていたので帰宅した後だった。 大真名子山への道の下見に車を止めて志津分岐付近を探索したがその時、駐車禁止の張り紙を見た。 志津のオーバーユース対策なのだろうか、登山ブームとチグハグな観光客(登山客)対応のように感じる。

私は男体山へは三本松ルートが好きであるが今は歩く人は少ない。 車利用で志津に来てほしくないなら、他のルートを以前に案内する事をする必要があるのではないか。 男体山周回歩くルートや一泊するような山である事を知らせる必要はないだろうか。 私も知らなかった写真のような状況は突然では理解出来ないだろう。

積極的にネットを利用して、志津は車の駐車スペースのない事や男体山へのアプローチを案内する事が必要と思うが。 駐車禁止の張り紙には、掲示者名がないのも不審なものと思われているようだ。 栃木に来られた他県ナンバー車利用の方々への優しさや配慮を望みたいと感じた。 



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