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2012年-report-98

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西方寺 二十三夜供養塔几号『不』 安積疎水関連?



二十三夜供養塔刻字几号「不」 郡山市日和田 西方寺門前 (12.06.27)

日和田の西方寺門前にある供養塔に几号刻字があるというので確認した。 東京−塩竈高低測量几号「不」調査に歩いた時に近傍の西方寺蛇骨地蔵堂へ行ったが、まさかの情報で同地にもう一つあった。






郡山市日和田 西方寺二十三夜供養塔 刻字几号「不」の刻字

二十三夜供養塔左側面の寄進者名の上に刻字されていた。 この几号刻字は安積疎水のものではと言われている。




福島・郡山市日和田 蛇骨地蔵堂「西方寺の傘松傍 顕彰碑」



西方寺の傘松と顕彰碑 2012.06.27

西方寺蛇骨地蔵堂の傘松は青々と陽射を受けていた。 顕彰碑が結果的には傘松の支え石となっているが、ベストマッチとなっている。 先の震災で周囲の碑石や墓石の多くが倒壊していた。 しかし、顕彰碑は傘松に支えられ微動だもしなかった。

3.11震災後、東京−塩竈高低測量 几号『 不』の刻字の確認の時となにも変わっていなかった。 その時周囲の多くの碑石が被災していた。 この日も石材店の工事が行われていた。 墓地の墓石の多くは修理されていた。






顕彰碑下部に東京−塩竈高低測量 几号『 不』の刻字




福島・二本松市亀谷 東京−塩竈高低測 几号『不(逆さ刻字)』 石垣石 】



 二本松亀谷坂上 千手観音堂 石垣石 「逆さ几号」 @  2012.06.27
(福島・二本松市亀谷坂 几号彫刻 『二本松町亀谷観音堂石崖』)

この石垣に几号が刻字されているが解るだろうか、中央の黒い所(水スプレー)に「逆さの几号」がある。 なぜ逆さなのか、新しい石垣石に刻字があるのか。 今回で4度の訪問となった。 几号調査ページは、こちら>>

亀谷坂上 千手観音堂の馬頭尊碑に几号がある。 共に3.11震災調査は済んでいる。






二本松亀谷坂上 千手観音堂石垣石 「逆さ几号」 A

二本松亀谷坂上の石垣石の「逆さ几号」について、下記のブログがあったので参考とされたい。 出典:二本松藩だより

『【二本松市内の几号水準点】
 明治9年から始められた 東京−塩竃間の水準測量によって設置された水準点。「不」字に似た記号が石造品などに刻まれた。クニッピング報告により、二本松市内には4個設けられた事が知られる。
@Sugita(杉田)、ANaritamura(成田村)、BNIHONMATSU(二本松)、CShibukawa(渋川)。杉田の前は本宮・安達太良神社入口石灯籠、渋川の次は松川・八丁目天満宮鳥居。
 写真は上から杉田(杉田薬師参道の石灯籠)、二本松(亀谷坂頂上の観音堂境内巨大馬頭観音石碑)、渋川(二本柳を下がった鹿の鳴き石)。成田村が未発見、クニッピング報告の該当水準点の標高は203.4416b、地形図で探すと「一文字石」が怪しい。現在一文字石の裾は畑の中で埋もれてしまっていると思われ、掘り出さないと確認できない。一文字石の脇には石が「切り出された」跡があり、そこに刻まれていて、失われたのかも知れない。亀谷坂頂上観音堂の石垣に「逆さ」になった「几号」が見られる(一番下)。「几号」は特殊な記号で一般的に知られたものではなく「手慰み」で彫ったとは考えられない、一文字石から切り出され、ここに運ばれたのかも知れない。』

現在、この几号刻字の石垣石が一文字石のものなのかは、両石の分析するしかないだろう。






二本松亀谷坂上 千手観音堂石垣石 「逆さ几号」 B

調査の一つに拓本がある。 その時の写真があったので掲載した。 拓本とはそのままの姿を写し取る方法で写真のない時代から行われていた。 古来中国では有名書家の碑の刻字を拓本にて写し採っていた。 書道家もその拓本を研究しているらしい。 写真のように引き伸ばしなり縮小出来ない事(加工出来ない事)が、最も信頼出来ると考えている。 拓本採取に際し対象物には、水スプレーだけで、屋外で雨水を受けている事を考えると負荷は無いに等しい。 また、墨は紙面上に着けるので安心である。

もちろん、写真と合わせることで調査もより確実になる。 後日、拓本を再び採寸をしたり、書体や石質、石工技能当時の道具解明など調査に役立っている。





二本松市亀谷坂上 千手観音堂 馬頭尊(左下に几(不)号刻字あり)

 2012.06.27

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