明治期の二等水準点標石を探そう
   
          二等水準標石 『念三』 山形縣西置賜郡飯豊町 宇津嶺(峠)                『徳二四号』 引馬峠   


二等水準点標石探索目次


@ 徳号水準路線・栃木縣下野国今市−引馬峠−福島縣岩代国伊南村 こちら>>

A 福号水準路線・群馬縣上野国沼田−背嶺峠−沼田 
こちら>>

B 念号水準路線・新潟縣越後国坂町−宇津峠(山形)−山形縣羽前国川西町 
編集中>>

C 聖号水準路線・福島縣岩代国村−只見村 
こちら>>

D 乃号水準路線・新潟縣越後国水原町−田上村−加茂町  
編集中>>


@ A B は、当時の数少ない標石の確認が出来ました。
C D では、未だ標石の発見は出来ていませんが、継続探索中です。


                        当時の水準点について

 明治期の陸地測量部設置の二等水準点は、「測量官の冠字に一連番号で表す」とある。
同じ測量官が担当すれば他所で同一の番号の水準点が存在するということのようです。
水準点番号の欠番ですが、たとえば「徳2〜7」ですが、これらの水準点は全く存在しないということではなく、水準点が標石ではなく標杭(おそらく木杭)であるようです。 (標石グループ 上西氏談)

 明治の三等三角点設置時の三角網図には二等水準路線が記載されているのを見たことがあります。設置目的から、以外と幹線からはずれた村々や峠を通過しているようです。標石が設置された路線はほとんど無く、だいたいが木杭の水準点のようです。かなり以前ですが埼玉県内の陸地測量部の二等水準点の点の記を閲覧したことがありました。それによると、路線のすべてが標石ではなく「木杭」と記載されていました。ちなみに埼玉県内を通過する陸測の二等水準路線で標石の設置されたものはひとつもありません。 (標石グループ 飯島氏談)

 全国的に見ても明治の二等水準線路で標石が確認されているものは少ないようです。調査中ですが徳号標石以外では、つくば市国土地理院・地図と測量の科学館に展示中の二等水準点標石
「福24号」(当時の設置場所・群馬県利根郡川場村川場)がある。 (山部)


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                                                   最終編集日  2009.07.06