【山行日】 2009年 8月 8日 (土) |

鹿柵ゲート PE-594 09.08.08 |
【山 域】 男体山 |
【地 図】 1/2.5万図地理院(男体山)
地形図(赤沼、三本松付近) |
【天 候】 早朝は曇りのち快晴
昼過ぎ、中宮祠、男体山頂ガス |
【所在地】 栃木県日光市 |
【同行者】 山部単独
【関連ページ】 09.08.01.三本松から男体山
|

赤沼上部で界標の列が薙を越えて行く 標高1700m付近
|

今回(09.08.08)赤沼より点線ループを歩く、 (09.08.01)三本松より男体山頂への旧道を描く
|
【今回の所要時間】
赤 沼駐車場 − (30分) − 宇大演習林外周角 − (15分) − 鹿柵(PE-594)−(1時間5分)−
−「界乙二一〇」 − (50分) − 旧道(標高1700m付近)− (1時間10分) − 三本松 − (15分) − 赤 沼
所要時間 4時間 5分 (コースタイムは文末に記載) |
【宮界標探索に赤沼から歩く】
|
この日は宮界標の探索に歩く、男体山麓の界標探索は2区間まだ未調査であった。 男体山には幾筋もの薙があり越せぬ薙もあり、都度登ってた下りでありあったか、赤沼上部と七曲・御沢の間を今回探索に歩いた。
赤沼駐車場から隣の「宇都宮大学戦場ヶ原演習林」の敷地と国有林(林野庁)の境界杭に沿って笹原に入る。 カラマツ林の笹原は腰丈で歩きやすいが笹が濡れているので嫌な感じである。 最近刈払いしたようで境界杭の周囲が空間が出来ていた。 コンクリート杭で頭部にペンキが塗られている。 見出標は演習林周辺に付いていた。 木々の赤ペンキ古く消えかかっていた。
標高1400m付近からはゆっくりと登っていく、木々の赤ペンキをたどると鹿柵に遮られ境界杭は追えず柵に沿って笹原を歩く、菖蒲林道の所にはゲートのあるのは知っているが段々そこに向って歩く事になる。 標高1428m付近に鹿柵の扉を見てロープを解き通過する。 鹿柵(PE-594・標高1428m)を通過し境界杭から少し南に離れているので北方面に登り歩く。 尾根が行く筋も現れる目的の尾根を探しながら国有林の「山」境界杭も探す。 標高1500m付近では巣箱があったこの辺で野鳥の声を聞く、尾根が広がると消えかかっているが木に塗られた赤ペンキに続き、「ホ二〇」の杭と見出標を見る下草は薄く歩き易い。
|

宇大戦場ヶ原演習場の周囲の山境界杭 |

この境界杭から境界は男体山へ向う |
【林野庁の境界杭をたどって、男体山を登る】
この辺りには「山」境界は約30m間隔にあり杭を追って高度を上げる、山杭と立木に22と赤書されている付近にシャクナゲ薮があり標高は1500m付近である。 傾斜は次第に増す高度が上がるとコメツガ薮になりこの上に界標がなさそうな予感がする。 界標探索で重要なのは現地での丹念な観察である、今歩いて尾根から薙をのぞき込むと薙が二又になって見える。 何となく鹿道のようにも見える下部の境界杭から感じられるのはこの辺で隣に移って居るようにも思える。 隣の尾根に移るため一旦薙に下り細い岩尾根に立つ、岩に木の根と苔が付いている周囲は鬱蒼とした樹林である。 薙と思ったが本薙から派生している小沢だったようでこの辺は薙に沿って歩いている。 尾根の突き出た端から5m程歩くと、「ホ三二」続いて「ホ三四」の杭を見る。 やや見通しがあるから境界管理に以前に伐採したのだろう赤ペンキはない。 大きなコメツガがあり往き止った、標高からすると対岸に「界乙二一一」がある辺りである。 薙の縁に僅かな赤ペンキを見つけ「界乙二一一」につながるのを確信する。 標高を確認すると1700mであり想像すると薙をこの辺で越えてもいいのであろう。
ザックを置いて更に周囲を探索すると、苔むした宮界標マークを見る、やったーと叫びたい感動・ここまで来たご褒美であった。 対岸を確認すると「界乙二一〇」から見た、今いる岩を対岸から見たように思う、ぴったり上部とつながった。
|

巣箱あり
|

山杭 22赤ペンキ
|

明るい所は薙の底
|

先の大木の根本に界標あり
|
【界標探索しながら横移動し三本松道へ】
明治の宮界標の線はこの先下るのだろうか横へ進むのだろうか。 標高1700mである今歩いたルートには界標は無かったので下に向わないのと思い標高を維持しながら北方向を探索した。 標高を上げ下げしながら探索しましたが「界乙二一〇」の1点以外の宮界標は見つけられなかった。
距離にして400m程で三本松・男体山山頂間の旧登山道に出合う、マークのプレートもあり前週に確認したもので記憶にあった。 界標探索は終了で後は旧道の状態を見ながら下った。 旧道はしっかりとした道形は残っている、前週は夜間で確認が不完全で見失った所があったが昼間歩いてみるとルートを失う事はないと感じた。 標高1600mの所にある「ロン・→」の赤書のある枯木の所に前週は薮から達したが周囲を見るとマークや赤ペンキが見て取れ問題はない赤ペンキを拾いながら下った。 黄色の布が何ヶ所かある最近付けられたようで新しい、その布が鹿柵ゲートを教えてくれる。 ゲートを通過するとカラマツ林と笹原になり、倒木につまづきながらなるべく真っ直ぐに歩く、程なく「27」、「保健林・栃木県知事」を見ると三本松口が林の先に見える。 三本松から赤沼駐車場へは舗装された開拓農場の中の道を歩いた。
|

宮界標 「界乙二一〇」 |

鹿柵(三本松) |
【装 備】
この日も湿度の高かかったので、は半袖Tシャツ、初めから雨具下を着用しました。 ザック(ペットボトル2本・パン2個)、小道具(小スコップ、ハサミ、ブラシ、メジャー、布切れほか)、ロープ20mなど
【コースのタイム】
戦場ヶ原赤沼駐車場( 7:00)−宇大演習林「ホ3」(7:30)−−鹿柵ゲート(7:45)−−巣箱尾根(8:00)−−小薙越え(8:30)−−「界乙二一〇」(8:50)−−旧道出合・標高1700m(9:40)−−鹿柵ゲート(10:10)−−三本松(10:50)−−赤沼(11:05) |
【ご注意】 このルートをお薦めするものではありませんご注意ください。 これは探索の記録です。
薙の中(底)に下りる時は特に注意が必要です(見た目より崩れ易い岩です)、ロープを出すより岩の無い所を見つけ降りました。
|