【山行日】 2005年 10月 01日 (土) |

湯煙漂う、広河原の全景
10/2 噴泉塔・手白山のページはこちらです。 |
【山 域】 奥鬼怒 |
【地 図】 1/2.5万図地理院(川俣温泉)
地図(湯沢入口)
地図(広河原、噴泉塔) |
【天 候】 晴れ・夜も星空が綺麗 |
【所在地】 栃木県栗山村 |
【同伴者】 ナスノガルーダさん、常吉さん、
上野さん、山部の4人です。
・有島さん(単独行の方)が合流
【関連ページ】
常吉さんのHPはこちらです。
YoshiさんのHPはこちらです。
午前中の古賀志山の懸垂下降の
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【コースの所要時間】
こまゆみの滝入口広場 14:47−湯沢檀橋(まゆみ橋)14:53−(休憩20分)−広河原天然温泉16:30
歩行時間 約1時間45分 |

歩道入口は女夫渕と噴泉橋の中間です |

歩道入口を入ると直ぐに立派な橋がある |
【湯沢広河原へ】
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湯沢と言うくらいだからそこかしこから温泉が噴出して沢からは湯気がもうもうと立っているのかと期待していた。よくある話は湯量が少なく風呂とは名ばかりの所が大部分であった。しかし湯沢の湯はYoshiさんのHP情報によるとなかなか良い湯らしいので期待は大きい。河原に湯舟があるのはなんとも風情があって早く行きたいものだ。
奥鬼怒の女夫渕と噴泉橋の中間点にある平家平温泉の「こまゆみの滝」入口の空地に駐車する。常吉さんはすぐに女夫渕の駐車場へ車をデポに行ってくれた。出発の準備をして待っている直ぐ戻られて出発する。準備に時間が掛かったのは、持ち物が多く結局シュラフを置いて行かなければならない。3人ともテントや飲み物など重い荷を背負って歩きだす。約5分で噴泉塔入口の立派な道標がある、ガードロープの切れ目から入るとこれまたどんな構造になっているのだろう、つり橋だ名を「湯沢檀橋」(まゆみばし)マイナーな登山道、としては金の掛け過ぎでは。あとで分かるが公共工事が少なくなってくると何でも作ってしまう。まあ、それはそれとして先を急ぐ対岸に渡ると沢から離れて湯沢の右尾根の山腹に取り付く。この尾根は手白山への尾根であり、手白峠で女夫渕からの尾根と合わされる。(小湯沢と湯沢の間の尾根)地図を見ると湯沢に沿った歩道はない。湯沢の噴泉塔へは日光光徳へ向う山王林道の途中から林道が分かれ湯沢へ延びている。実線は湯沢の途中にある砂防堰堤を作った時ものである。その先の破線は旧道である、しかし現在は新しい砂防堰堤を作っているので立派な道になっている。その先から湯沢に降りて沢歩きのルートもある。
距離は県道の「入口道標」 - 0.3K - 「湯沢檀橋」 - 2.0K - (砂防堰堤ダム工事現場の対岸)
- 1.4K - 「広河原天然露天温泉」 である。所要時間は道路から約2時間で広河原に着く。大部分は沢から離れた巻き道だが、途中からは沢に下りる。沢には丸太を組んだ橋があるが一部の橋は流されて渡渉がある。この日は広河原天然露天温泉の所だけ靴を脱いだ。
湯沢広河原の先には噴泉塔があり天然記念物とかで珍しいものとある。山部の記憶では湯沢上流に間欠泉で何時間か毎に10数メートル吹き上げるとガイドブックで見た記憶がある。(これは思い込みがあったようだが、)温泉のほかにも湯沢には自然いっぱいのエリアだ。 |

途中の河原で小休止 |

この日の広河原の5人 |
【広河原にて】
夕闇を前にテント二張りする。テント場は石のない平らな所が二つあり一方に二つ並べて張った。周囲を歩きまわると骨があった、これはYoshiさんから聞いている鹿の骨だろう。
上野さんから風呂の整備を頼まれていたので急いで取り掛かる、上野さんが直ぐそばまで来ているようでとにかく湯を張り温度を調整しなくてはならない。湯舟と平行して食事の用意もする。そこに日光湯元から根名草山、手白沢温泉、噴泉塔を歩いて来た、有島さんがひょっこりと来た上野さんかと思っていたので違う方向から来たので驚いた。しかし上野さんならどこから来ても不思議はない。
焚き火の準備をしたが中々火が着かず難儀した。食事の準備のストーブも点火せず、ガスのストーブを借用して食事の用意を整えた。食事メニューはカレースープ、ご飯、スーパーの揚げ物など、平らな食卓のような石の上に広げて4人で乾杯、尽きない話をした。
宴たけなわ、闇の中に遠くに光が揺れる音は聞こえない、上野さんのようだ暗夜の沢道を歩いてやって来たのだ。全員立ち上がる光がどんどん近づいてくる、まるで走っているように早いのである。対岸に出たいつもの笑顔は若々しい、それもその筈数日前にお子さんの誕生である。宴の飲み物はあらかた終了、いただいた「○まる」で再度乾杯、誕生会でもあった。"稜ちゃん誕生おめでとう"上野さんの律儀なのは定評があるが、これからは奥さんと稜ちゃんに気兼ねしながらの山歩きが当分続くのだろうか?。
上野さんの指導で焚き火の着火と薪拾いで何とか形が出来て初秋の夜はいつまでも笑い声が谷間に響いた。 |

石の向こうは湯沢のせせらぎ |

河原の中だが内風呂の赴き広い湯船 |
【翌朝の食事は】
一日の初めの食事は温かいものがよい。朝食は短時間で簡単に出来る「たまごスープおじや」これは山渓10月号に出ていたものである。先日の本谷山でも食べた。バーナーでお湯が沸けば後は出来上がりのようなもの、おかずは「いわしの味付」「らっきょう」であった。食後に有島さんから頂いた「クリーミーな緑茶」をいただいた。食事は4人で済ませた所で幹事のナスノガルーダさんの起床である。出発の時間の合間に朝湯も楽しんで、撤収し上野さんと有島さんは下山していった。これから我々3人は噴泉塔と手白山へ向う事とする。余談であるが昨日の夜は暖かった、テントも外張りもなくフライシートを掛けてあるだけだ。テントは河岸段丘のような壇の上なのだが、そばからお湯が湧き出ているので源泉の上にテントを張ったようだ。だから暖かったのだ。もしかすると初雪程度ならこの場所は解けているかもしれないぜひ今年もう一度湯沢の温泉に入りたいものである。 |

アルコールコンロで調理する、有島さん |

大鍋をガソリンバーナーで加熱する |

「たまごスープおじゃ」4人分 |

草に埋もれた道標 : 広河原のもの |